季節の変わり目に注意!猫の体に起こりやすい5つの不調と予防策

季節の変わり目に注意!猫の体に起こりやすい5つの不調と予防策

毎回季節の変わり目になると愛猫が体調を崩す…。そんな悩みをお持ちの飼い主さんはいらっしゃいませんか?実はそれは珍しいことではないのです。猫に起こりやすい季節の変わり目の不調とは?チェックしていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

免疫力の低下

ぐったりな猫

季節の変わり目になると気温差が激しくなるため、体力を消耗して免疫力が下がりがちになってしまいます。すると猫風邪やアレルギーなどの持病が悪化する場合があります。

筆者宅のオス猫はまさにこれに当てはまります。目やにが増えたり肉球の周辺に皮膚炎が起こります。それによって季節の変わり目だと知る場合があります。

愛猫が季節の変わり目でも快適にすごせるように、室温管理などには注意してあげてください。持病がない猫でも嘔吐や下痢、食欲不振などを起こす場合があります。それほどまでに気温差は、猫の体に影響を与えるのです。

換毛期による不調

診察を受ける猫

季節の変わり目は猫にとって、換毛期でもあります。抜け毛が増える時期は毛づくろいするため、飲み込む毛の量も増えるのです。そのため、嘔吐の回数が普段よりも多くなり、食欲不振を起こすことも。

特に長毛種では飲み込んだ毛が消化管に詰まってしまう「毛球症」にも注意が必要です。いつも飼い主さんはブラッシングを頑張っていらっしゃると思いますが、換毛期は特に念入りにしてあげましょう。

気象病

寝ている猫

気温はもちろん、気圧や湿度などの変化が激しくなるのも季節の変わり目の特徴です。それにより「気象病」を起こす可能性があります。

症状は嘔吐や下痢、皮膚病など。季節の変わり目はもちろん、雨や台風の日になると愛猫の具合が悪くなる、という場合は気象病なのかもしれません。十分な栄養を与えて、対策してあげてください。

猫が食べても大丈夫な旬の食材を与えると良いようです。いつものキャットフードにトッピングなどして与えると、猫によい影響があるでしょう。

特発性膀胱炎

トイレットペーパーと猫

「特発性膀胱炎」とは、原因がよくわからない膀胱炎のこと。多くの場合ストレスだといわれており、10歳以下の猫に多い病気です。季節の変わり目で寒くなると動きたくなくなり、トイレを我慢してしまうのかもしれません。

水を飲むにも「水場まで行くの面倒だなぁ」「冷たい水、飲みたくないなぁ」などと考えている可能性があります。そのようなストレスにより、特発性膀胱炎になってしまうこともあります。

もちろん他の原因がストレスにつながっている場合もあるでしょう。1年中通して気をつけなければいけませんが、特に季節の変わり目はストレスを感じないように気をつけてあげてください。

皮膚疾患

ノミ

ノミや花粉などのアレルギーによって、季節の変わり目に皮膚疾患を発症する場合があります。多くの場合強いかゆみがあり、頻繁に体を掻くので気がつくはずです。また皮膚の湿疹や炎症がある場合もあるでしょう。

猫とのスキンシップの際、チェックしてみてください。放置しておいても辛さが増すだけですので、なるべく早く動物病院へ連れていってあげましょう。かゆみがおさまればそれだけでもだいぶ楽になるはずです。

あとは、アレルゲンを徹底的に取りのぞくなどの対策を行い、アレルギーが起きないようにしてあげましょう。

まとめ

動物病院

季節の変わり目に体調を崩す人は多いですが、それは猫も同じです。特に持病のある猫や体力の落ちた老猫の場合は注意が必要。飼い主さんも愛猫も、快適にすごせるよう工夫していきたいですね。

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