夏に猫がかかりやすい病気を徹底解説!
「猫は寒いのが苦手」というイメージをもっている人が多いかもしれませんが、だからといって「暑さに対しては全く平気」というわけではありません。
注意をしないと夏の暑さが原因で、愛猫が病気になってしまう可能性もあるのです。
ということで、今回は猫が夏にどのような病気にかかりやすいのか、具体的な症状や予防策などと共に解説をしてまいります。
1.猫下部尿路疾患
「猫下部尿路疾患(通称FLUTD)」とは、膀胱炎や尿石などが原因で起こる猫の泌尿器系の病気の総称です。
何回もトイレに行っているのに尿が出ない(もしくは出にくい)、排泄時に愛猫が力んでいたり痛がっている、尿に血が混じっている、といった症状が挙げられます。
猫下部尿路疾患は突発的に起こるケースが多く、女の子の大抵の場合は血尿や頻尿といった症状が中心で、命にかかわる症状にならないことがほとんどです。
しかし、男の子の場合は結石が尿道が詰まり排尿できなくなると命にかかわることもあり、尿道の洗浄などを行わなくてはいけないケースもあります。
特に夏の時期は、暑さによって体内の水分が失われてしまい、その結果尿が出しにくくなったり、尿道に石ができやすくなってしまうため、愛猫がきちんと水を摂取しているかこまめにチェックするのが予防に繋がります。
2.食中毒
これは人間にも共通していえますが、夏は暑さによって食べ物が傷みやすくなる時期でもあるので、食中毒には十分注意しないといけません。
ドライフードの場合はそこまで心配する必要はありませんが、缶詰や生タイプのおやつのようなウェットフードは、開封後に常温で長時間放置してしまうとどんどん傷んでしまうため要注意です。
夏の時期はウェットフードではなくドライフードをメインに与えたり、ウェットフードを与える場合は開封後すぐに猫に与えて残した分は冷蔵保存するか、出してから時間が立ってしまったものは廃棄する、といった対策をとりましょう。
3.熱中症
愛猫を室内飼いしている飼い主さんは多いと思いますが、例え完全室内飼いだったとしても、熱中症に対する油断は禁物です。
冷房のついていない部屋に愛猫が紛れ込んでしまったり、飼い主さんが出かける際にうっかり冷房の設定をせずに家を出てしまった…となると、室内であっても熱中症になるリスクは一気に高まります。
冷房のついている部屋に愛猫がちゃんといるかどうか常に意識し、出かける際は冷房の設定のチェックを二重で行う…などの対策をとるようにしましょう。
まとめ
日本特有の蒸し暑い夏でも、愛猫が健康に過ごせるかどうかは、飼い主さんの日頃の気配りやチェックにかかっているといっても過言ではありません。
室内飼いだったとしても安心はせず、さまざまなリスクを考えて予防策をとるようにしましょう。