猫も日焼けに注意!絶対すべき『紫外線対策』3選

猫も日焼けに注意!絶対すべき『紫外線対策』3選

猫には日焼けの心配がないと思われがちですが、紫外線によるダメージは室内にいても要注意です。今回は日光による影響と、大切な愛猫を紫外線から守る方法について紹介いたします。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

紫外線が猫に与える影響について

サングラスをかける猫

猫は日向ぼっこが大好きです。日光浴は骨を丈夫にし、除菌効果があることから健康的な印象が強いでしょう。

しかし、紫外線が強い現代では嬉しいことばかりではありません。強い陽射しを浴び続けると悪影響が出てしまうことがあります。

ここでは、陽射しが猫に与える影響について紹介いたします。

皮膚炎

白猫

猫は被毛に覆われているので、日焼けをするイメージがないかもしれません。

しかし、猫の体をよく見ると被毛が薄い部分があります。特に耳などの皮膚は、紫外線の影響を受けやすい傾向にあります。

日光が強すぎると、皮膚炎を起こす可能性があります。症状としては皮膚が赤くなる、毛が抜けてしまうなどが挙げられます。

被毛が白っぽく、淡い色をしている猫は要注意です。夏場の日向ぼっこでは、適切な紫外線対策が必要になります。

耳先の扁平上皮癌

猫の横顔

扁平上皮癌とは皮膚にできるがんの一種です。発生した場合、紫外線の影響も原因として考えられています。

扁平上皮癌は悪性腫瘍のため、放置してしまうと転移する可能性があります。場合によっては耳を全て切除しなければならないので、早期に見つけることが重要です。

耳に傷やかさぶたがあり、なかなか治らないようであれば診察を受けてください。

白内障

猫の目

紫外線は皮膚のみならず、目にもダメージを与えます。目が強い陽射しに暴露されると、犬と比べると猫の白内障の発生は少ないですが、白内障を発症する恐れがあります。

白内障は進行性の病気なので、ならないに越したことはありません。

安全にできる紫外線が対策

昼寝する猫

人間は日焼け止めのクリームを塗ることで、紫外線によるダメージを予防することができます。ペット用のクリームもありますが、抵抗のある飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

そこで、安全な方法で陽射しから守る手段を紹介いたします。

1.UVカットのカーテンを使う

レースカーテン

陽射しが強い日は、レースのカーテンを閉めるようにしましょう。これだけでも、いくらか遮光することができます。

しかし、レースのカーテンだけでは心もとないと感じるようであれば、UVカットのカーテンを活用してみてください。

見た目はレースのカーテンとそう変わりはありません。清潔感があり、インテリアにも影響しないでしょう。商品によっては紫外線を8割カットしてくれるものもあるようです。

2.窓にUVフィルムを貼る

窓際の猫

窓に直接UVフィルムを貼ることも効果的です。ネットでも取り扱いがあるので、気になる方は検索してみてください。

さらに、UVフィルムには日よけ意外にもありがたい効果があります。それは、すりガラスとしての効果です。

フィルムを貼ることで、外から家の中が見えにくくなります。のぞき見防止としても活躍が期待できます。

3.キャットタワーの位置で工夫する

遊ぶ猫

直射日光を避け、程よく光が差し込む位置にキャットタワーを置くのも良いでしょう。

うっかり寝過ごして、皮膚にダメージを受けてしまうことを予防することができます。

スキンシップで皮膚のチェックを

撫でられる猫

猫にも甘えたいタイミングがあります。スリスリしてきたらスキンシップのチャンスです。愛猫が喜ぶ場所を優しく撫でてあげてください。

スキンシップ中にさり気なく皮膚のチェックも行いましょう。赤みや不自然な傷がある場合は、少し様子を見てください。治らなければ獣医さんに診てもらいましょう。

まとめ

サングラスの浜辺の猫

日焼けのリスクは屋外だけではありません。猫は窓際で日向ぼっこをすることが多いので、日焼けは意外と身近なものなのです。

大切な愛猫を、強い陽射しから守るために適切な紫外線対策を行っておくと安心です。

特に白猫は日に焼けやすい傾向にあるので、皮膚のチェックもこまめにしてあげましょう。

スポンサーリンク