1.肉
肉に含まれる動物性タンパク質は猫の体を作るために必要な栄養素です。猫は完全肉食動物で、人の3~5倍のタンパク質が必要とされています。
鶏肉
もも肉やささみ、砂肝、ハツなど色々な部位があり、加熱して与えることができます。
レバーは鉄分やビタミンが豊富で、貧血の予防、皮膚や骨の免疫を高めるとされています。
牛肉
ミネラル、ナイアシン、カルニチンなどが豊富です。免疫力の低下予防や脂肪代謝アップが期待できます(もちろんあげすぎると太ります!)
豚肉
ビタミンB1が豊富な豚肉は疲労回復などの効果が期待できます。
ただし、猫は豚肉を消化しにくいので、与える場合は脂肪の少ない部分をごく少量のみにしましょう。
2.魚
タラなどの白身魚は脂肪が少なく肥満の予防になります。肥満になると免疫力の低下を招き、様々な病気を引き起こす原因にもなります。
アジ、サバは免疫力を高めるDHAなどの脂肪酸が摂れます(たまに少量あげる程度であれば問題になることはありませんが、脂肪酸の摂りすぎは黄色脂肪症など病気につながる恐れがあるので注意が必要です)
また、生で与えるとアニサキスなどの寄生虫やチアミナーゼ中毒などの問題が出ることがあるので、必ず加熱して与えます。
煮干しやかつお節はリンやマグネシウムが多く、摂りすぎると尿路結石の原因になるため注意しましょう。
3.野菜
猫が食べられる野菜は何種類かあります。
ここではカボチャ、小松菜、ブロッコリーの3種類をご紹介します。いずれも加熱してから与えましょう。
カボチャ
ビタミン、カリウム、鉄分が豊富な野菜です。抗酸化作用があり、猫風邪など免疫力の低下で悪化しやすい病気に対してのメリットが考えられます。
ただし、カロリーが高めなので与えすぎには注意しましょう。
小松菜
βカロテン、ビタミンEなどを含む野菜です。βカロテンは抗酸化作用があり、免疫機能を活性化させる効果が期待できます。
ブロッコリー
βカロテンを含んでいるので、抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できます。
食物繊維も豊富なので便通改善のメリットもあるでしょう。
4.きのこ
猫にきのこは意外かもしれませんが、猫にとっても健康食材といえます。もちろん野生のキノコは毒を持っているものもあるので、絶対に与えないでくださいね。
舞茸
βグルカンという成分が豊富に含まれています。βグルカンは免疫力アップにつながると言われています。
エリンギ
様々なビタミンを豊富に含む食材です。オリゴ糖を含み、腸内環境の改善にも期待できます。
まとめ
猫の免疫力アップにつながる健康食材をご紹介しました。
どの食材も基本的に加熱、味付けはしない、食べやすいように小さくする、人肌の温度に冷ます、猫の一口程度の少量与えるようにしましょう。アレルギー体質の猫は注意してください。
肉食動物である猫は基本的に野菜類を必要としませんし、「総合栄養食」を主食としていれば栄養バランスは問題ありません。与えすぎは逆に健康を害する恐れもありますから、あくまで「少量」のみ与えるよう意識しましょう。
普段の食事だけでは不安、免疫力アップにつながるおやつを探しているという方は、いつものフードに少量トッピングするなどして、猫が食べるのか試してみてはいかがでしょう。