猫の『アンチエイジング』で試したい5つの方法

猫の『アンチエイジング』で試したい5つの方法

猫も高齢化が進む中で、老化を少しでも緩やかにすることは可能なのでしょうか?今回は、日々の生活でできるアンチエイジング方法について紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

今すぐ実践したい!猫のアンチエイジング術

遊ぶ猫

猫界にもご長寿さんが増えている現代、愛猫にも若々しく元気に歳を重ねてほしいですよね。

そこで、今すぐ実践できるアンチエイジング方法を5つ紹介いたします。

1.積極的にスキンシップをとる

鼻を舐める猫

猫は年齢とともに甘え上手になることが多いようです。若い頃は遊びに夢中だった猫も、飼い主さんとの関わりを求める機会が増えてきます。

「最近甘えるようになってきたなぁ」と感じたら、積極的にスキンシップを取りましょう。撫でられることで得られる安心感が、心の安定に繋がります。

さらに、猫を撫でると幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌が促進されます。撫でられている猫のほうにも同様の現象が起こるため、お互いに心地よい気分になることができるのです。

2.刺激のある生活を送る

猫の日向ぼっこ

シニア期が近づくにつれて、運動による刺激が少なくなりがちです。刺激のない生活では、脳の活動も鈍くなってしまいます。

そこで、運動以外の方法で適度な刺激を得られる習慣を持たせてあげましょう。例えば窓のそばにお気に入りの寝床を置き、外の様子を見ながらひなたぼっこができるようにします。

風の音や鳥のさえずりなどが、脳に程よい刺激を与えてくれます。キャットタワーが安全に使えるうちは、キャットタワーを置いておくと良いでしょう。

3.遊び好きの猫には運動を

遊ぶ猫

元々遊び好きの猫や、多頭飼育の猫は、比較的年齢を重ねても積極的に遊べることがあります。運動習慣が維持されることは良いことです。

肥満や足腰の衰えを防いでくれるので、遊べるうちは思う存分遊ばせてあげましょう。

4.年齢に合ったフードを食べる

食事を待つ猫

食べることは元気の源です。とはいえ、年齢に応じた食事をとることが重要になります。子猫とシニアの猫では、必要としている栄養素が異なります。

また、年齢に合った食事を取るは肥満の予防にもなります。肥満は糖尿病や心臓病、尿路結石の悪化にもつながるため、万病の元といわれています。

5.歯を磨く

歯ブラシを持つ猫

猫は人間のように虫歯になるリスクはありません。しかし、歯垢の蓄積や歯周病は猫にも起こり得るお口のトラブルです。

健康な歯と歯茎、若々しい口内環境を維持するためにも、歯磨き習慣を身につけられると良いですね。

猫専用の小さな歯ブラシ(乳幼児用歯ブラシでの代用可)を使い、子猫の頃から慣れさせておくと良いでしょう。湿らせたコットンで磨く方法もおすすめです。

どうしても困難な場合は、歯磨きができるおやつやおもちゃを使ってみてください。

サプリメントは必要!?

薬

最近では、猫用のサプリメントを目にする機会が増えています。老化を防ぎたいのなら、サプリメントで補えば良いのではと思うかもしれません。

確かに簡単な方法ではありますが、サプリメントはあくまでも不足する栄養素を補う補助的なものですし、経済的な負担や運動不足を補えないという観点から、サプリメントだけに頼ることは勧められません。

まずは生活習慣の見直しや、改善から始めることが大切です。どうしても気になる場合は、獣医さんに相談してみてください。

愛猫にサプリメントが必要だと判断されたら、安全性の高いものを紹介してくれるでしょう。

まとめ

顎乗せする猫

時を止めることはできませんが、老化の速度はある程度緩やかにすることが可能です。愛猫が若いうちから、生活習慣を意識してみてください。

うちの子は高齢期に差しかかっているからと、諦める必要はありません。脳に適度な刺激を与え、楽しくも穏やかな日常を大切にしましょう。

室内で猫らしい生活を送らせてあげること、私達が細やかな配慮をしていくことがアンチエイジングにつながります。

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