猫が鳴きながらウロウロするのはなぜ?
愛猫がウロウロと落ち着かない、おまけにニャーニャーと何かを訴えている。飼い主さんとしては心配になりますよね。
未避妊の猫であれば発情期などに鳴くことはよくある話ですが、それ以外に猫が鳴きながらウロウロして歩く理由を5つご紹介いたします。
1.お腹がすいた
猫のフードのパッケージには、体重別の目安量が記載されています。成猫の場合は目安を守ることが大事なのですが、子猫の場合は少々事情が異なることがあります。
人工的に作られているキャットフードは栄養の吸収効率が良いですし、特に育ち盛りで活発な子猫はすぐに空腹になってしまうのです。
1回の食事量が少ないようであれば、気持ち程度増やしても良いでしょう。若しくは回数を増やす方法も有効です。
将来的な肥満が気になるようでしたら、ワクチン接種のタイミングなどを活用して獣医さんにも相談してみてください。
2.構ってほしい
猫はとても個性豊かな生き物です。中にはとても甘えっ子な猫がいて、頻繁に構ってほしいと願っていることがあります。
最低限の留守番が問題なくできるのであれば、甘えたい気持ちを受け止めてあげてください。時間が空いたときに遊ぶ機会を増やしたり、積極的に声をかけたりしてあげましょう。
3.トイレ掃除をしてほしい
猫はにおいに敏感です。この特徴には、天敵に見つかることを恐れたり、他の猫に居場所がバレては困るという野生の本能が関係しています。
中でも臭いが残りやすいトイレは、清潔でないと落ち着かないのです。トイレのほうを見ながら鳴いているときは、1度確認してあげましょう。
トイレが汚いと我慢してしまったり、粗相をしてしまったりすることがあります。健康面への影響もあるため、トイレはできる限り清潔にしてあげてください。
4.部屋の様子が違う
気分を変えるために、時々部屋の模様替えをすることがあるでしょう。猫は「変わらないこと」に対して安心感を得るため、模様替えされた部屋に慣れるには少し時間がかかります。
そのため、最初は落ち着かない素振りを見せることも珍しくありません。これ自体は、慣れれば落ち着きます。
ただし、愛猫が愛着を持って大切にしているものは捨てないように気をつけましょう。
5.病気が潜んでいる
物静かな性格だった猫が急に騒がしくなる、頻繁に鳴いてはウロウロするという状況は要注意です。病気が潜んでいる可能性も考えられます。
このような行動が見られる病気で代表的なものを挙げてみます。
- 泌尿器系の病気(膀胱炎や尿路結石)など痛みや不快感を伴う病気
- 甲状腺の病気
- 脳の病気(脳腫瘍や認知症、てんかん発作の前症状など)
愛猫の行動に違和感があれば、診察を受けてみてください。
尚、仔猫や高齢の猫は不安になると鳴いて飼い主さんを探すことがあります。安心してもらうためにも、頻繁に声をかけてあげてください。
愛猫の要求…どう対応すればいいの?
猫はマイペースな動物なので、猫と暮らす以上は猫ファーストになる覚悟を持たなければなりません。
遊びたいタイミングで遊んであげることが理想ですが、なかなか難しいでしょう。また、鳴けば要求が通ると学習することで、鳴き声がどんどん大きくなる可能性も考えられます。
無視をするという方法も手段の1つですが、得策とは言い切れません。そこで「後でね」というワードを覚えてもらいましょう。
要求されたらこのワードを伝え、しばらく無視をします。そして、静かになったタイミングで要求に応えるようにします。犬ほどしつけがうまくいく動物ではありませんが、何度も繰り返すことで覚えてくれることもあります。
まとめ
猫が落ち着かない背景には、様々な理由が隠れていました。まずは、愛猫が落ち着かない理由を探ってみてください。
トイレに関することや、病気が疑わしい場合はすぐに対応することが大切です。その他に関しても、あまり無視を続けると不安定になる恐れがあります。
「後でね」というワードを上手く活用しながら対処していきましょう。ただし食事に関しては例外です。
欲しいままに与えるのではなく、成猫であれば目安に見合った量を守ることは重要です。その代わり回数を増やす方向で工夫してみてください。