猫にタブーな「生の食べ物」
猫の祖先は皆、狩りをして食料を得ていました。だから、当然生の食べ物を口にしていたということです。
家猫でも生のまま食べられるものはありますが、逆に危険なものも存在します。ここではタブーな生の食べ物を3つご紹介いたします。
1.生の鶏肉と豚肉
生の豚肉や鶏肉には寄生虫が潜んでおり、感染症を引き起こす可能性があります。重症化すると命を落としてしまうほど危険です。
これらが入っていたトレーを舐めてしまう行為も危険なので、速やかに片付けるように心がけましょう。
また、感染した猫の便を通して人間にも移ることがあります。豚肉や鶏肉を食べさせる際は、必ず加熱してから与えましょう。
2.生のイカ
生のイカ(エビやタコも含む)はタブーです。「チアミナーゼ」という成分がビタミンB1を壊してしまいます。
チアミナーゼは加熱することで効力を失います。必ず火を通してから与えましょう。ただし、イカやエビなどは消化に悪い食材です。与え過ぎには気をつけましょう。
3.アジやイワシなどの青魚
青魚には、アニサキスという寄生虫が寄生しやすいので控えたい食材です。
また、不飽和脂肪酸が多く含まれているため「黄色脂肪症」を発症するリスクがあります。
「アワビを食べると耳が落ちる」はホント!
「猫がアワビを食べると耳が落ちる」という噂をご存知でしょうか?にわかには信じ難いことですが、あながち嘘ではありません。
アワビやサザエには「ピロフェオホルバイドα」という有毒成分が含まれています。これが光線過敏症を引き起こします。
光線過敏症の原因となる食材を食べた後に日光に当たると、皮膚炎を発症します。
中でも耳は、皮膚が薄いのでダメージが大きいのです。これが噂の正体です。
ピロフェオホルバイドαは加熱しても毒性が消えることはありません。よって、アワビやサザエは調理法を問わずタブーな食べ物です。
まとめ
猫は生の食材を好んで食べそうなイメージがありますが、命に関わるほど危険なものがあるので気をつけてください。
生粋の肉食動物なので、鮮度の高い牛肉であれば食べられますが、注意しなければならないポイントがあります。
それは馴染みが薄いということです。ドライフードを主食にしている猫には、生肉が胃腸に負担をかけることも考えられます。必ず少量に留めましょう。