猫に『生の食べ物』はNG?絶対与えちゃダメなもの3選!

猫に『生の食べ物』はNG?絶対与えちゃダメなもの3選!

猫は生の食材を食べても大丈夫なのでしょうか?今回は絶対にNGな食材と、その理由を詳しく説明いたします。さらに気になる"あの噂"についてもご紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫にタブーな「生の食べ物」

猫と食べ物

猫の祖先は皆、狩りをして食料を得ていました。だから、当然生の食べ物を口にしていたということです。

家猫でも生のまま食べられるものはありますが、逆に危険なものも存在します。ここではタブーな生の食べ物を3つご紹介いたします。

1.生の鶏肉と豚肉

生の豚肉

生の豚肉や鶏肉には寄生虫が潜んでおり、感染症を引き起こす可能性があります。重症化すると命を落としてしまうほど危険です。

これらが入っていたトレーを舐めてしまう行為も危険なので、速やかに片付けるように心がけましょう。

また、感染した猫の便を通して人間にも移ることがあります。豚肉や鶏肉を食べさせる際は、必ず加熱してから与えましょう。

2.生のイカ

イカ

生のイカ(エビやタコも含む)はタブーです。「チアミナーゼ」という成分がビタミンB1を壊してしまいます。

チアミナーゼは加熱することで効力を失います。必ず火を通してから与えましょう。ただし、イカやエビなどは消化に悪い食材です。与え過ぎには気をつけましょう。

3.アジやイワシなどの青魚

青魚

青魚には、アニサキスという寄生虫が寄生しやすいので控えたい食材です。

また、不飽和脂肪酸が多く含まれているため「黄色脂肪症」を発症するリスクがあります。

「アワビを食べると耳が落ちる」はホント!

アワビ

「猫がアワビを食べると耳が落ちる」という噂をご存知でしょうか?にわかには信じ難いことですが、あながち嘘ではありません。

アワビやサザエには「ピロフェオホルバイドα」という有毒成分が含まれています。これが光線過敏症を引き起こします。

光線過敏症の原因となる食材を食べた後に日光に当たると、皮膚炎を発症します。

中でも耳は、皮膚が薄いのでダメージが大きいのです。これが噂の正体です。

ピロフェオホルバイドαは加熱しても毒性が消えることはありません。よって、アワビやサザエは調理法を問わずタブーな食べ物です。

まとめ

鼻を舐める猫

猫は生の食材を好んで食べそうなイメージがありますが、命に関わるほど危険なものがあるので気をつけてください。

生粋の肉食動物なので、鮮度の高い牛肉であれば食べられますが、注意しなければならないポイントがあります。

それは馴染みが薄いということです。ドライフードを主食にしている猫には、生肉が胃腸に負担をかけることも考えられます。必ず少量に留めましょう。

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