猫の加齢で表れる『老化の兆候』5つと注意点

猫の加齢で表れる『老化の兆候』5つと注意点

猫はあっという間に歳をとってしまいます。あまり見た目の老化を感じないようでいて、実は些細な変化が起きています。今回は加齢に伴う身体的な変化や、意識してほしいことについてご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

外見から分かる「老化の兆候」

おばあちゃんと猫

猫の1年は人間の約4年分に相当し、7歳を迎える頃から徐々に老化が始まります。あまり意識していなくても、あっという間に歳を重ねてしまうのです。

一方で、猫は老化の兆候が分かりにくい傾向にあります。その要因の1つに、被毛で覆われた外見が挙げられます。シミやシワがないので老化に気づきにくいのです。

ここでは、見逃しがちな猫の老化のサインを5つご紹介いたします。

1.毛並みが悪くなる

猫のブラッシング

加齢とともに、必要な油脂分や水分が不足していきます。脂質はネガティブな印象がありますが、毛艶を保つために大切な成分なのです。

いわゆる乾燥肌になることで、自ずと毛艶がなくなり、パサついた印象を受けるようになります。

毛繕いの頻度も減少するので、血行を促進するためにもこまめにブラッシングをしてあげてください。

2.爪が早く伸びる気がする

爪を切る猫

日課だったはずの爪とぎも、徐々に頻度が減少していきます。爪を研ぐ行為自体は、爪の甘皮をはがすことが目的です。

よって、爪とぎをしていても厳密に言うと爪が切れたり、削れているわけではありません。ところが、私たちには爪の伸びが早くなったと錯覚するのです。

この頃爪が早く伸びると感じたら、愛猫が爪とぎをしているか様子を見てください。シニアになったら、巻き爪予防のためにこまめに爪切りをしてあげましょう。

高齢の猫の病気で「甲状腺機能亢進症」があります。この病気にかかると爪が伸びるのが早くなるといわれています。

3.太ももが細くなる

毛繕い

人間と同様に、猫も年齢を重ねることで筋力が低下してしまいます。すると、以前より太ももが細くなるのです。

シニアになっても、できる範囲で運動させてあげましょう。残りの筋力を維持することが目標です。

ちなみに体型の変化として、腹部がたるむことがあります。これも理由は同じで、筋力低下が背景にあります。

4.歯の黄ばみや口臭が気になる

お口のチェック

猫は口内環境の関係で、虫歯になることはありません。しかし、歯垢の蓄積や歯周病などの歯のトラブルは猫にも起こるお口のトラブルです。

トラブルの原因は、フードのカスを放置してしまうことにあります。特にウエットフードやペースト状のおやつは、歯を汚しやすいデメリットを持っています。

食べることを控えるのではなく、歯を磨いてあげましょう。通常の歯磨きが困難な場合は、おもちゃを活用したり、歯磨き用のおやつを取り入れてみてください。

5.被毛の色が変化する

シャム系の猫

猫もうっすらと白髪が生えています。主に濃い色の被毛に注目してみてください。毛の色が薄くなったり、白い毛が混じるようになります。皮脂腺の分泌が衰えてしまい艶がなくなってしまうことも多いでしょう。

老化をネガティブに捉えないで

遊ぶ猫

愛猫の老化に気づくことで、少々切ない気持ちになると思います。でも、ネガティブに捉えないでください。

些細な変化に気づくということは、早いうちからできることがあるということなのです。老化の兆しが見えたら、次のようなことを意識してください。

  • ストレスをかけず穏やかな生活を送る
  • 年齢に合ったフードを食べさせる
  • 適度な刺激を与える(例:窓越しに外を見る)
  • 自力でできることは見守る姿勢を大切に

たとえ活動性が低下しても、飼い主さんの声かけや、季節感を味わう窓越しの観察は良い刺激になります。

まとめ

鼻を舐める猫

老化の兆候として現れる、身体的な変化について紹介いたしました。シニア期を迎えても、できることは自力で行うことが大切です。それが適度な運動にも繋がるからです。

ただし、ブラッシングや爪切りはこれまで以上に積極的にサポートしてあげてください。時を戻すことはできませんが、健康寿命を伸ばすことで老化を緩やかにすることはできます。

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