老化を早めるかもしれない飼い主の行動
「愛猫にはいつまでも元気でいてほしい」と願うのは、飼い主さんの共通の思いではないでしょうか?
ところが、その願いとは裏腹に、私たちの行動が愛猫の老化を早めてしまうことがあるようです。
健康寿命に影響を及ぼしかねない行動を3つご紹介いたします。
1.構わなすぎ
猫はしつこく構われることを好みません。しかし、その一方で「構わなすぎ」な塩対応にも不満を持っているようです。
猫はとてもワガママですよね。ですが、それが猫なのです。愛猫が遊んでほしそうな素振りを見せたときは、積極的に相手をしてあげましょう。
2.刺激が少ない
適度な刺激は脳を活発にします。常に騒がしい環境は猫にとってストレスですが、あまりに刺激が乏しい環境も好ましくありません。
窓際にキャットタワーを置いて季節の移り変わりを楽しんだり、狩りを模した遊びを楽しめるような工夫をすると認知症予防につながります。
3.年齢に応じたフードを選んでいない
猫も人間と同様に、年齢に応じて必要とする栄養素が異なります。子猫は効率良く栄養を摂り、不妊手術後は肥満を予防することが課題です。
些細なことですが、ライフステージに応じたフードを適切に選ぶことは、健康寿命を伸ばすうえで重要です。
また、品質がいまひとつなフードを食べ続けると、将来的に健康を損ねてしまうことがあります。経済的な面では大変かもしれませんが、可能な範囲で質の良いものを選ぶ努力をしてください。
猫の健康寿命を伸ばすには?
健康寿命とは「日常生活を制限されることなく、健康的な生活を送ることができる期間」を意味します。
猫も高齢化に伴い、猫らしい健康的な生活を維持できることが要になります。それを実現させるためには、飼い主さんのサポートが欠かせません。
猫の健康寿命を伸ばすポイントをいくつかご紹介いたします。
自由でいること
好きなときに眠り、気が向いたら遊び、食べたいときに食べるなど、基本的には自由を尊重しましょう。
ただし、愛猫だけで外出させることや、上限のない食事は危険なので控えてください。
1日あたりのフード摂取量の目安は守りつつ、タイミングに関しては愛猫に任せましょう。
猫にもデンタルケアを
猫のお口のトラブルを甘く見てはいけません。口内炎に至っては、一度発症すると完治することはありません。
そして深刻な歯周病や歯石は、最悪の場合全身麻酔を用いた処置を必要とします。リスクを伴うので、日頃からデンタルケアをすることが大切なのです。
湿らせたコットンで歯を磨く、歯磨き用の玩具やおやつを活用するなど、継続できそうな方法を取り入れましょう。
水分補給に力を入れる
猫は積極的に水を飲む習慣がありません。これが、腎臓病や尿路結石などを招いてしまいます。
新鮮な水が飲める環境を整える、時々ウエットフードを混ぜる、水にささみの茹で汁や微量のマタタビを混ぜるなどの工夫をしてみてください。
まとめ
猫の老化を早めているかもしれない行動について紹介しました。皆様は大丈夫でしたか?もしも当てはまるものがあれば、今日から改善を試みましょう。
愛猫と一緒に長生きすることは素敵なことです。そのために健康を意識して、少しでも猫らしい生活を楽しめるようにサポートすることも、愛猫の猫生を輝かせることにつながるでしょう。