猫の『体内時計』が狂ってしまったときの対策6つ

猫の『体内時計』が狂ってしまったときの対策6つ

自由気ままに見える猫ですが、実はとても規則正しく生活しているんです。ところが、何らかの理由で「体内時計」がいつもと違ってしまうことがあります。猫の生活リズムが不安定になったときにできることをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.飼い主さんの生活を規則正しくする

ベッドで寝る人と猫

猫は順応性が高い生き物です。自然と、飼い主さんの生活に合わせた行動をとるようになります。

猫は飼い主さんの行動をよく見ていて、時間を把握しているんです。飼い主さんが起きる時間、ごはんをくれる時間、家を出る時間、帰ってくる時間、寝る時間などを理解しています。

特に食べることは生きていくために重要であり、猫にとって楽しみでもあるので、ごはんの時間はよくわかっています。

夜になれば飼い主さんが寝てしまうので、猫も静かに寝るようになることが多いです。

そういったことから、飼い主さんが時間どおりに規則正しく生活をすることで、猫も自然と生活リズムが作られるようになります。

ただし、生活リズムが安定するまで、猫によっては時間がかかることもあります。

2.運動をさせる

おもちゃで遊ぶ人と猫

猫が夜中に走り回って寝ない場合は、運動量が足りていないことが考えられます。

昼間寝て過ごしているだけだと、夜活動するためのエネルギーが有り余ってしまい、それを発散するために夜中に走り回ってしまうことがあるんです。

猫が夜にきちんと寝るようにするには、昼間飼い主さんと遊ぶ回数を増やしたり、寝る前にしっかり遊ばせて、じゅうぶんに満足させるようにします。

猫と遊ぶときは長時間遊ぶ必要はなく、1回15分程度でいいので、1日に数回遊ぶようにしましょう。

3.猫のごはんを毎日同じ時間にする

キャットフードを持った人と座る猫

猫のごはんはいつも同じ時間に与えるようにすると、猫が安心できます。いつも時間がバラバラだと、次はいつごはんがもらえるのかわからないため、落ち着くことができません。

決まった時間にごはんがもらえるとわかっていると、それ以外の時間にごはんの催促をすることが減ります。

ただ、猫によって空腹になるまでの時間は異なり、早朝に催促をして飼い主さんを起こしてしまう猫もいます。そういったときは、寝る前に少しごはんを与えると、早朝に騒がないような生活リズムを作れる場合があります。

4.そっとしておく

座る白黒猫

飼い主さんの仕事が変わった、家族の増減、長期休みで家族が家にいる時間が増えた、引っ越しをしたなどの理由で、猫の生活リズムが崩れてしまうことがあります。

猫も今までと違う環境にストレスを感じている場合もあるので、猫が静かにしているときは、そっとしておくことも大切です。

猫が環境に慣れてくれば、自然と体内時計も元通りになってくるでしょう。

5.猫が不安に感じていることがないか確認する

向かい合う2匹の猫

新入り猫が同じ部屋で過ごすようになった、家の外に野生動物が来ているなど、気になることや不安になることがあれば対策をしましょう。

新入り猫と相性が悪い場合は別の部屋で生活することも考える、野生動物や野良猫などが来ている場合は見えないようにカーテンを閉めたりボードを置いて目隠しをしたりする、などの工夫をしてみましょう。

6.体調変化や病気がないか確かめる

診察を受ける猫

発情期になると落ち着きがなくなったり、大きな声で鳴くようになったり、普段とは違う行動が見られるようになります。

繁殖の予定がないのであれば、避妊去勢手術を受けさせることで落ち着くことが多いです。

夜中に鳴く、落ち着きがないなどの行動が、甲状腺機能亢進症や認知症など病気の影響である場合もあります。いつもと違うと感じたときは動物病院を受診しましょう。

まとめ

眠る白系の猫

規則正しい生活をしていた猫が、体内時計が狂ってしまったような行動になったときは、まず飼い主さんの行動を規則正しくしてみましょう。

猫と遊ぶ時間を増やしてエネルギーを発散させてあげることでも、夜寝てくれるようになる場合があります。

その他猫が不安を感じていないか、体調の変化が影響していないかなども確認してみましょう。

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