猫は『完全肉食動物』って本当?草を食べる理由やベストな食事を解説

猫は『完全肉食動物』って本当?草を食べる理由やベストな食事を解説

猫と犬は似ていると感じますが、その食事内容は少し違います。犬は人間との共生の歴史の中で雑食性が高くなったと言われますが、猫の場合は「完全肉食動物」と言われています。しかし猫を飼っていると、愛猫が草や葉物野菜を食べたがることがあり不思議に感じます。今回は「なぜ猫が草を食べたがるのか」や「猫に適した食事」について解説いたします。

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猫は完全肉食動物

フード皿と舌を出す猫

猫の歯は「ナイフ」のみ!

愛猫があくびをした時にお口の中を見たことはありますか?「猫の歯ってこんなに少なかったっけ?」と気付いた方もおられるかもしれません。

犬の歯が42本あるのに対し、猫の歯は30本しかありません。猫の歯には食べ物をすり潰す「臼歯」がなく、全ての歯がナイフのように尖っています。

これは猫は完全な肉食動物ゆえに、獲物となる動物のお肉を飲み込める程度に引き裂ければOKであるためです。

猫は腸も肉食仕様

動物の肉よりも、実は草の方が消化が大変です。

牛や羊、ヤギは「反芻(はんすう)動物」と呼ばれ、胃に入れた草をもう一度口に戻して咀嚼を繰り返します。加えて牛は胃袋を4つも持ち、馬は大きな盲腸を持つなど、消化器官が独自の進化をしている草食動物もいます。

これらは、草を主食とする動物が消化を頑張るための方法です。一方で猫は完全に肉食なので消化器官が単純にできており、腸も2mと短めです。

猫が草を食べたがる理由

猫草を食べる猫

実は猫も間接的に草を食べていた!

猫は他の動物を食べる肉食動物ですが、実は自然に草も食べられていました。なぜならば、獲物となる動物の内臓の中には消化が進んでいる植物が入っているためです。

肉だけでなく内臓まで丸ごと食べることで、間接的に草を食べられるというわけです。そして内臓の中の草はすでに消化や発酵が始まっているため、消化に優しく効率的に草を摂取できていました。

現代の「キャットフード」では補えないから

現在飼育されている猫たちは、飼い主さんから毎日ごはんをもらいます。

キャットフードの場合、製造過程で素材が加工された状態です。キャットフードには食物繊維が配合されているものも多いのですが、猫本来の自然な形で植物を摂取することはできません。

手作りごはん派の飼い主さんも多くおられますが、野生のように生きた状態の草食動物を与えることは困難です。

猫たちが草を食べたがるのは、現在の食事では本来の形で植物を補いきれないためと考えられます。直接食べた草や葉物野菜は猫にとって消化が大変なので、積極的に食べても吐き戻したり、未消化で排出されたりすることが多いです。

猫に適した食事のポイント

フードを手に持つ人と待っている猫

お肉ファースト!高タンパクな食事

猫本来の生態を考えると、ごはんのメインは「動物性タンパク質」であることが好ましいです。市販のフードの場合は原材料欄を見ると「配合量が多い順」に成分が明記されていますので、原材料欄の最初の方に肉や魚などの動物性タンパク質があるフードが好ましいと言えます。

ただし、猫ちゃんの体質や持病によってはタンパクを制限する必要がある場合もあるため、獣医師の指導や処方食がある場合はそちらを優先するようにしましょう。

発酵された植物成分や「グリーントライプ」含有もおすすめ

「グリーントライプ」とは、反芻動物の洗浄加工されていない胃袋のことです。洗浄や加工がされていない状態の反芻動物の胃袋を使うことによって、草食動物が持つ消化液や消化酵素、消化途中の草、乳酸菌、必須脂肪酸などが摂取できます。

グリーントライプを使ったフードを選ぶことで、ネコ科動物の本来の食事に近い形で草を摂取でき、消化吸収を助けてくれると期待できます。または発酵をさせた植物を含有しているフードも、猫の消化に優しく草を摂取できると期待できます。

まとめ

へそ天で眠る猫

現在ではたくさんの種類の猫用フードが販売されていますので、どのフードを選ぶべきか迷ってしまう飼い主さんは多くおられます。

そして最近では、手作りごはんを与える飼い主さんも増えてきていることからも「愛猫の食事をより良いものにしたい」という方が増えてきていることがわかります。

猫の体質や持病によって最適なフードは異なるため、このフードが絶対良いと断言はできません。

しかし、現在のフードで消化不良を起こしている場合や毛艶の状態が気になるなどの場合には、猫本来の食事に近付けた「動物性タンパク質が高配合なもの」「発酵した植物やグリーントライプを使用したもの」を試してみると愛猫の体質に合うものが見つかるかもしれません。

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