猫のお腹が鳴る原因と注意するポイント
静かな部屋で過ごしていると、愛猫のお腹が「グルグル」「キュルキュル」と鳴る音に気づくことはありませんか?
頻繁に耳にするようになると、原因が気になるでしょう。その多くは問題ないのですが、中には注意が必要なものがあります。
ここでは。猫のお腹が鳴る原因を3つご紹介いたします。
1.空腹時の収縮運動
人間を含む動物の胃は、周期的に収縮運動をします。その過程で、空気や食べ物のカス、水分などが音を立てて振動することがあるのです。空腹時には音が目立つ傾向にあります。
授業中や仕事中にお腹が鳴って恥ずかしい経験をする、まさにあの現象のことです。
2.ガスが腸を通過する音
胃の中で細かく消化された食べ物は、腸へと進みます。ここでは少量のガスが発生し、腸を通過する際に音を立てます。
吸い込んだ空気が胃の中に侵入し、腸へと移動する場合も、同様に音を発します。空気やガスの量によって音は変化します。
3.消化管の疾患
先の2つに関しては概ね問題ありません。ところが、これから紹介する3つ目は注意が必要です。
消化管にトラブルが発生すると「キュルキュル」「ギュルギュル」という音の他に、下痢や便秘を伴うことがあります。さらに嘔吐してしまうこともあります。頻繁に続くようであれば、一度診察を受けましょう。
消化管に関する疾患の多くは、消化不良や腸のぜん動運動の不調、腸内細菌のバランスの乱れなどが原因です。変更したフードが合わないことやストレスが背景にあることも考えられます。
長時間の空腹に気をつけて
猫は、少量の食事を数回に分けて食べる習性を持っています。朝晩2回の食事では空腹時間が長くなってしまう可能性があります。これが原因で、胃液を吐く嘔吐が頻繁に起こることがあります。
1日あたりの摂取量は変えずに、数回に分けて食べさせることで対処することができます。仕事の都合で帰宅が遅くなる場合は、自動給餌器の活用も検討してみてください。
まとめ
猫も空腹時にお腹が鳴るという真相には、どこか親近感を覚えますね。恥ずかしさこそ感じていないでしょうけれど、そっと身を潜めているときは困るかもしれませんね。
このように、お腹が鳴る原因のほとんどは心配ないものでした。ただし、便秘や下痢を伴うようであれば気をつけましょう。不調が疑わしい場合は、適切な診察と治療を受けるようにしてください。