1.食事回数が多いのが猫の習性
猫は群れを作らず、単独で狩りをして獲物を捕まえる生き物です。
野生ではネズミなどの小動物を捕まえて食べるので、「お腹がすいたときに少量を食べる」ということを1日に何度も行うのが猫の本来のスタイルです。
室内で飼われている猫も、1日のごはんの量を守っていれば食事回数が多いのは問題ないと言われています。
2.年齢や体調によって消化能力が異なる
体の小さい子猫は一度に食べられる量が少ないため、食事回数は多い方がいいです。また、老猫は消化能力が低下してきているので、食事回数を増やした方が負担になりにくいでしょう。
- 生後1ヵ月頃~生後6ヵ月頃まで 3~6回
- 生後6ヵ月頃~7歳頃まで 2~4回
- 7歳頃~ 3~5回
上記は1日の食事回数の目安です。栄養を多く必要とする妊娠中や授乳中の猫、病気で食欲が低下している猫、一気に食べてしまう猫など、猫の食欲によって食事回数は変化します。
3.空腹の時間が長いと吐きやすい
猫は空腹でごはんを食べると吐き戻しをしやすいです。
この吐き戻しは猫では珍しいことではありませんが、栄養が不足してしまったり、ストレスとなってしまいます。
また、空腹の時間が長くなると、胃液を吐いてしまうことがあります。そのため、食事の回数や間隔は注意が必要です。
4.まとめて食べると太りやすい
一度にまとめてごはんを食べることが続くと、内臓に負担になったり、代謝が落ちて太りやすくなったりしてしまいます。猫は太っていると運動不足になったり、病気になりやすかったりするため注意しましょう。
ダイエットをする場合、1日のごはんの量を4~6回に分けて与える工夫をすると、消化がスムーズになり、脂肪が蓄積するのを防げます。何回も食べられるので、空腹の時間をへらすこともできます。
具体的なダイエットの計画は、獣医師に相談して決めましょう。
5.食事が楽しみ
猫にとって食べることは楽しみでもあります。食事の回数が少なく、ごはんとごはんの間が長くあいてしまうとストレスがたまり、暴れたり噛みついたりと問題行動を起こす場合もあります。
まとめ
猫の食事の回数は、猫の習性、空腹の時間がストレス、空腹時間が長いと吐きやすいなどの理由から、何回かに分けて与えた方が良いです。
猫によって食欲や太りやすさ、空腹でいられる時間などは異なります。また「食事の回数は○回じゃないといけない」ということはありません。飼い主さんのライフスタイルに合わせて決まった時間に与えるということがポイントです。
猫が出されたごはんを出されたときに食べるようになるには、きちんと習慣づけることも必要になります。猫の様子を見ながら食事回数を決めてみましょう。