1.そういう気分ではない
眠い、外を見ていたい、一人でいたいなど、猫が遊びたい気分ではないこともあります。そんなときはおもちゃを用意してもジャンプはしてくれません。
猫はよくツンデレな生き物と言われるように、さっきまでジャンプして遊んでいたのに、急に遊びに飽きてしまうこともあるんです。
2.ストレス
何かストレスを感じていると、遊びたくない、元気がない、今までのように活発になれないことがあります。
例えば、新入りの猫が来た、工事の音がうるさい、引っ越しをしたなど、環境が変わることに猫は大きなストレスを感じやすいです。
しかし、ストレスかもしれないと決めつけてしまうと、病気など体の不調の発見が遅れてしまう場合もあるので、気になるときは一度動物病院を受診してみることをおすすめします。
3.体重が増えた
適正体重よりも増えてしまうと体が重たくなるので、今まで飛べた高さまでジャンプできなくなったり、あまり動きたがらなくなったりします。
肥満は糖尿病や高血圧、関節炎、皮膚炎など万病の原因となります。ボディコンディションスコアという方法で、肋骨に触れられるか、くびれや横腹の状態など、猫の肥満のチェックをしてみましょう。
猫が太っていると思ったら、動物病院でダイエットの計画について相談をしてみてください。
4.高齢
猫は歳を取ると寝ていることが多くなります。関節が衰えて関節炎が起こっていたり、筋力がなくなってきたりするため、ジャンプ力も衰えています。
猫は7歳頃から中年期、11歳頃から高齢期に入ります。老猫になりジャンプ力がなくなっても高い場所は好きなので、段差を小さくして登れるようにしたり、段差の小さいキャットタワーを用意したりしてあげましょう。
5.病気やケガ
体調が悪くて猫がジャンプをしないケースもあります。ところが猫は体調が悪くてもそれをうまく表現しないで、普段どおりに見せてしまうこともあります。
以下は、猫がジャンプできなくなる病気やケガの一例です。ジャンプをしない、動きたがらないで以下のような病気の疑いがある場合は動物病院を受診しましょう。
関節炎
ケガ、加齢、肥満の影響や、関節の軟骨の弾力性がなくなることなどが原因で炎症が起きると、足が痛くてジャンプできなくなってしまいます。
猫は高齢になると関節炎を患うことが多く、猫が痛みを我慢していて飼い主さんが気が付かないケースもあります。
進行具合にもよりますが治療と合わせてこのようなサプリメントを処方されることが多いです。調べてみたところ、高配合した脂肪酸が関節の炎症抑制に期待できるようです。
「病院に行くほどでもなさそうだけど、何かできることをしてあげたい」という場合は力になってくれるので参考にしてみてくださいね。
馬尾症候群
大型犬で多い病気ですが、猫でも発症します。脊髄の後方(尾の付け根付近)の神経の束がある部位を馬尾といいます。この部分を強打するなどが原因になり、腰の痛みや痛みから尾を動かせなくなるなどの症状がおこります。
どの脊髄神経を傷めたかによって症状が違ってきます。初期症状は、ジャンプしたくてもできない、ジャンプしたがらない、しっぽを上げないなどです。
骨折や捻挫
猫が家の中で高いところから落ちたり、ドアに挟まれたりしてケガをすることがあります。痛みがあっても我慢していることが多いので、飼い主さんがすぐに気が付かない場合があります。
まとめ
猫がジャンプをしないのは、ストレスがある、体が重い、歳をとったから、病気やケガで動きたくないなどの原因が考えられます。
単純に「ジャンプしたくない気分」なんてときもありますが、いつもと違って動きたがらないようなときは、迷わず動物病院を受診してみましょう。