猫が死ぬ危険も!『チョコレート中毒』の原因と症状8つ

猫が死ぬ危険も!『チョコレート中毒』の原因と症状8つ

犬にNGな食材として有名な「チョコレート」ですが、同じく猫にも与えてはいけない食品です。人間は大丈夫なのに猫の場合はなぜ「チョコレート中毒」が起こるのでしょうか?今回は猫のチョコレート中毒の原因と、チョコで中毒を起こした時の症状をまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の「チョコレート中毒」とは?

板チョコ

原因は「苦味成分」と「カフェイン」

チョコレートには、

  • テオブロミン
  • カフェイン

という成分が含まれています。

「テオブロミン」はチョコレートの原材料であるカカオ由来の苦味の成分です。このテオブロミンとカフェインは両方とも猫には危険がある成分なのです。

人間と猫の「分解速度の違い」に理由が!

人間にとってテオブロミンは、リラックス効果や集中力を高めるなどメリットのある成分です。なぜ猫には有害になるのかというと、人間と猫ではテオブロミンの分解速度に大きな差があるためです。猫はテオブロミンを分解する速度が遅く、その作用が強すぎてしまう恐れがあるのです。

テオブロミンもカフェインも中枢神経に作用し、強い興奮状態になったり心臓や神経に支障が出る恐れがあります。

チョコレート以外で中毒成分が含まれる食品

チョコレートだけではなく、

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 緑茶
  • ココア
  • ココアパウダー

にもテオブロミンまたはカフェインが含まれます。このような食品はチョコレートと同じ理由で猫に中毒のリスクがあるものです。

チョコレート中毒の8つの症状

グリーンの服の獣医師と診察台の猫

カフェインやチョコレートの苦味成分テオブロミンは「メチルキサンチン類」という同じグループの成分です。

メチルキサンチン類には

  • 血管拡張
  • 強心(心臓の収縮力が強くなる)
  • 中枢神経刺激
  • 気管支拡張
  • 利尿作用

などがあります。

テオブロミンの分解が遅い猫はこのような作用が強く出過ぎてしまう危険があるため、猫がチョコレート中毒を起こした時に

  • 嘔吐や下痢
  • 過剰な興奮
  • 脈が速くなる
  • 不整脈
  • 高熱
  • 水を過剰に飲む
  • 呼吸困難
  • けいれん

などの中毒症状が見られます。

通常の中毒症で見られる嘔吐や下痢だけでなく、心臓の拍動が強まったり過剰な興奮が見られること、重度になると神経の働きが異常になり、けいれんを起こしてしまうこともあります。

最悪の場合は命にもかかわりますので「ほんのちょっぴり食べただけでから」と放置せず、愛猫がチョコレートを食べてしまったら獣医師に相談する方が良いでしょう。

まとめ

舌なめずりする三毛猫

猫と人間は種族が違うため、人間が食べても問題がない食品でも猫にとっては有毒となる恐れがあります。

猫は犬に比べると「何でもかんでも食べようとする」という食へのアグレッシブさが低い子が多いので、チョコレート中毒を起こす件数は犬よりも低いと言われています。

しかし猫は、チョコレートに含まれるテオブロミンの分解速度が遅いため、少しの量で中毒を起こす危険があります。

猫は脂肪分が好きな子も多いので、ブロック状のチョコレートだけではなくココアパウダーを使ったお菓子や、チョコチップクッキーなどのつまみ食いにも充分注意してあげましょう。

ホワイトチョコレートはカカオの脂肪分のみを使用しているためテオブロミンは含まれていないものの、製品によってはカフェインが含まれているものがあるため安心はできません。カロリーも高いので、ホワイトチョコレートであっても愛猫に与えないようにしましょう。

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