食事を切り替えるときに避けてほしいこと
猫は食事の切り替えをどのように感じるものなのでしょうか?実は、猫にとっては一大事。軽い気持ちで変更してしまうとストレスの原因になってしまいます。
とはいえ、節目や病気をきっかけに、これまでとは異なる食事を摂らなければならないことがあるのも事実です。ここでは、フードを切り替えるときに避けてほしいことを3つご紹介いたします。
1.急に変更してしまう
猫は急激な環境の変化を嫌う動物です。これは食事面でも同様で、昨日までとは異なる食事を出されても抵抗を感じてしまいます。
2.頻繁にフードを変更する
毎食異なるメニューの人の食事に比べると、猫は毎日代わり映えのない食事をしているように感じられます。毎日別の味を楽しみたいのではないかと思うかもしれません。
しかし猫は、同じ味だからこそ「安心」だと思える生き物です。日替わりで他のフードをトッピングするのは問題ないですが、ベースになるフードは固定したほうが良いでしょう。
3.食べないからとすぐに諦める
食事を変更すると、食いつきが悪くなることがあります。だからといって、すぐに諦めてはいけません。慣れれば食べるようになることがほとんどです。
食べないことを理由に、風味が強いおやつを多く混ぜたり、別のフードへ切り替えることは好ましくありません。少し見守ることが大切です。
ただし、変更を機に下痢や嘔吐を繰り返すようになったり、皮膚の痒みなどを発症した場合は食事が合わない可能性が考えられます。この場合は、別のものに切り替えましょう。
上手な食事の切り替え方
フードを変更する際は、次のような方法で切り替えを行うと猫の負担を軽減させることができます。
少しずつ新しいフードを加える
既存のフードに少しずつ新しいものを加えていきます。最初は9割が既存のもの、そこから徐々に新しいものの割合を多くしていくという方法です。
療法食も可能であれば既存のものを混ぜる
療法食への切り替えも、獣医さんの許可を得たうえで既存のものを混ぜながら変更することが理想的です。
ウエットフードと併用する
療法食の場合は、必ず既存のものを混ぜられるとは限りません。その場合は、風味が強いウエットフード(療法食)を併用することがおすすめです。
この方法も、やはり獣医さんに相談したうえで行ってください。
まとめ
急激な食事の変更は、心身ともに負担になる恐れがあります。節目になる歳は、焦らずに少しずつフードを切り替えると良いでしょう。
療法食も同様です。可能であれば少しずつ切り替えると、抵抗なく食べることができます。困難な場合は、ウエットフードの併用や他社の療法食をブレンドする方法を試みてください。