1.低すぎる
床に置かれた食器で食事を取る猫の様子を観察してみると、首を深く曲げていますよね。このような屈んだ姿勢は、老猫にとっては関節への負担となり、関節の病気にかかりやすくなります。
関節に痛みを伴うと、屈むことが難しくなり、ご飯を食べることもできなくなってしまいます。
また、人間は2足で立っているため食道は床に対して垂直になり食べた物が胃まで運ばれやすい構造です。しかし猫は4足で立っており食道が床に対して比較的平行になっているため人に比べて、食べた物が胃に運ばれにくく低すぎる食器は、食道が曲がってしまい、吐き戻してしまう原因になりかねません。
老猫は筋力も体の柔軟性も低下するため、食器には高さが必要です。脚付の食器を選ぶか、台の上に食器を置き、屈まなくても食べられるようにしてあげましょう。
2.浅すぎる
お手入れがしやすいからと平らな食器を使っていませんか?浅すぎる食器は、中でフードが動いてしまい、外に飛び散ってしまうことも。
老猫にとっては食べづらく、落ち着いて食事がとれません。そのうちに、面倒になってしまい、ご飯を食べなくなってしまうこともあるのです。
適度に深さのある食器を選んであげましょう。
3.安定感がない
安定感のない食器は、猫が食べているときに食器ごと動いてしまいます。足腰が弱っている老猫にとって、食器が動くたびに、顔や体を動かすのは大変なこと。
食器を選ぶときは、底の形状を確認し、安定感のあり、重みのあるものを選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?猫も人間同様、高齢になると、動作の1つ1つが体への負担となります。
しかし、猫が健やかに過ごすためには、自分の口から食事をとることはとても大切なこと。猫の食欲が落ちないよう気を配ることは、飼い主さんの重要な役目です。
食器1つで、猫の食欲が左右することもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。