おもちゃへの関心が薄れてしまう理由
猫はマイブームの切り替えが早すぎると感じたことはないでしょうか?特におもちゃへの興味はあっという間に薄れてしまいます。
高価だったのにも関わらず、意外と反応がイマイチだったということも珍しくないでしょう。ここでは猫がおもちゃへの興味を失ってしまう理由について、いくつかご紹介いたします。
1.動きが単調過ぎる
猫はとても賢い動物です。おもちゃの動きが単調過ぎてしまうと、あっという間にパターンを覚えて飽きてしまいます。
特に電動で動くおもちゃはこの傾向が強いでしょう。誤飲や怪我に気をつけて、飾りを追加するなどの工夫をしてみると良いでしょう。
飼い主さんが操るタイプであれば、速度や方向を意外性あるものにすると再び興味を持ってくれることがあります。更に、布やクッションからおもちゃを出し入れしてみるのも刺激になって面白くなります。
2.刺激が足りない
動きの他にも、視覚的・聴覚的な刺激も重要です。なんの刺激も感じないものには見向きもしないでしょう。
猫は動体視力が優れています。まずは視覚的に、虫や鳥を連想させるような飾りが付いていることが理想的です。
そして、"カサカサ"や"ゴソゴソ"のような音が加わることで、五感で最も優れた聴覚を刺激することができます。
ただし音といっても、あまりに騒々しいものは不快感や恐怖感を煽るものになるので気をつけてください。
3.獲物らしさが感じられない
猫にとって遊びは狩りの特訓、または実践のような存在です。おもちゃに求められるのは、獲物らしさを感じるリアリティです。
狩りをしている気分が味わえないものには、興味を持つことができません。先に紹介した2つの特徴と併せて、よりリアルな狩りが楽しめることが猫にとっての喜びになります。
4.タイミングが悪い
おもちゃに原因があることばかりではありません。単にタイミングが合わないということもあります。寝起きや食後は猫もまったりムードで、アクティブに遊びたいとは思いません。
1度反応が悪かったからと諦めずに、別のタイミングで遊びに誘ってみてください。「狩り」というシチュエーションを考えると、食前がベターなタイミングでしょう。
食前に「狩りごっこ」を思う存分に楽しむことで、その後のご飯タイムも満足度がアップします。
5.香りによる刺激が足りない
おもちゃの中には、ぬいぐるみのようなタイプのものもあります。これらは、蹴りぐるみや歯磨きおもちゃと呼ばれる類のものです。
猫じゃらしとは異なり、ただ手渡ししただけでは電動式を除いてピクリとも動きません。このタイプのおもちゃは、香りによる刺激が重要になります。
愛猫がマタタビ好きであれば、マタタビを活用しましょう。ただし興奮作用があるので、かけ過ぎないように気をつけてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:ラテ♂ / 1歳 / 雑種(ミックス)
猫は好奇心旺盛で、興味の移り変わりが早い特徴があります。要は飽きっぽい傾向にあることは事実です。
しかし、おもちゃへの関心が薄れてしまう理由は、単に飽き性だからというわけではありません。
猫の狩猟本能を意識して、適度な刺激を与えることが大切です。そうすることで、1度興味を失ったおもちゃでも再び関心を持ってくれるかもしれません。