猫も夢を見る?睡眠中にうなされる理由
猫が眠る様子を見ていると、時々寝言のような言葉を発したり、うなされていることがありませんか?猫も夢を見るのでしょうか?
ここでは、猫が睡眠中に唸ったり、喋ったりする理由を5つご紹介いたします。
1.猫も夢を見ている可能性がある
猫の脳の構造は人間に似ています。そのため、体験した出来事を記憶し、それを整理したり追体験することができます。
記憶が定着していることから、猫も睡眠中は夢を見ている可能性があります。その夢が鬼気迫るものであれば、うなされることも納得できます。
2.レム睡眠の割合が多い
猫は一日の大半を寝て過ごしています。しかし、熟睡しているのはほんの2~3時間程度で、残りはうたた寝をしているような状態です。
このうたた寝のような浅い眠りをレム睡眠といいます。レム睡眠中の脳は活動しているため、夢を見やすい環境になります。
猫が夢を見ているとすれば、人間よりもはるかに夢を見る機会が多いのです。よく寝言を言う猫は、頻繁に夢を見ているのかもしれません。
3.夢で狩りをしている
肉食動物である猫は、狩りに成功しなければ食料を得ることができません。過酷な環境で生きる猫は、眠っている間も狩りをしていることがあるようです。
獲物を追いつめたり、時には逃げられてしまったりする様子が寝言となって現れています。
4.きょうだい猫とケンカごっこをしている
飼い主さんの温もりに包まれながら眠る猫には、自然と母猫やきょうだい猫の記憶が蘇ります。夢の中では、懐かしさに触れながらケンカごっこを楽しんでいるのかもしれません。
膝の上で穏やかな寝顔を見せながら眠っていた猫が、突如寝言とともに小刻みに動きだしたらアクティブな夢に巻き込まれたと思ってください。
5.病気の可能性もある
睡眠中の寝言や唸り声の大半は問題ないものです。ただし激しく体が震えたり、不自然な声をあげ続けているようであれば病気の可能性があります。
ここで疑わしいのは脳神経系の病です。仮に、てんかん発作によるものであれば、適切な治療が必要になります。
発作中は動揺するかもしれませんが、すぐに落ち着く場合が多いでしょう。ぶつかると危険なものを片付けて、飼い主さんは手を出さないようにしてください。大怪我に繋がる場合もあります。震えているときに頭を床にぶつけてしまうようであればバスタオルで優しくくるみ抱っこしてあげましょう。
可能であれば動画を撮影し、発作が落ち着いたら病院を受診してください。その際に動画を獣医さんに見てもらいましょう。
うなされていたら起こすべき?
愛猫が夢にうなされていたら、やはり起こしてあげたほうが良いのでしょうか?
推定される夢の内容から、酷く唸っていない限りはそっと見守るほうが良いでしょう。過去の記憶や、本能に基づく夢には成長するための大切な要素が詰まっています。
辛そうであれば、優しく声をかけて起こしてあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:まる♂ / 3歳 / アメリカンショートヘア
猫は眠っている間もストイックにハンターをしているようです。寝言やヒゲの動きから、夢を想像してみるのも面白いかもしれません。
普段から眠る様子を観察し、明らかに不自然さを感じたら動画を撮るようにしてください。診察時にとても役立ちます。たかが寝言、されど寝言。
睡眠中の夢は健康のバロメーターでもあります。猫もストレスを抱えていると夢に反映されることがあるかもしれませんので気をつけて見てあげてください。