亡くなった猫が飼い主に望むこと、望まないこと

亡くなった猫が飼い主に望むこと、望まないこと

大好きな飼い主さんの元を旅立ち、虹の橋のふもとへ行く愛猫もまた複雑な心境を抱えています。今回は、魂の姿になった猫が飼い主さんに願うこと、できればしてほしくないと思うことについて考えてみたいと思います。

亡くなった愛猫が飼い主さんに望むこと

首を傾げる猫

たくさんの愛と思い出を胸に旅立つ愛猫には、一つ気がかりなことがあります。それは残された飼い主さんとご家族のことです。たとえ天寿を全うしても、悲しみを抱える家族のことは唯一の心残りになるでしょう。

そして願うのです。家族の幸せを、再び笑顔に戻れる日が来ることを。このように、新たな旅路を行く愛猫の願い事に少し触れてみましょう。

平凡な日常を捨てないで

家族

愛猫を失ってしばらくの間は、まるでモノクロの世界を歩いているような気分になるでしょう。それでも、残酷なほどに淡々と明日は必ずやってきます。

愛猫は、どれほど無機質な日々の繰り返しでも、平凡な日常を諦めずに歩き続けてほしいと願っています。そして悲しみと共存し、できる限り普段通りの生活を送ってほしいと虹の橋の世界からエールを送っています。

忘れないで

顔を舐める猫

「悲しみから抜け出せずにいるのなら、早く忘れたほうがいい」という方もいらっしゃるかもしれません。まるで昨日のことのように蘇る思い出をなかったことにできるでしょうか?おそらく、それは無理でしょう。

愛猫と過ごしてきた時間は、飼い主さんにとっても愛猫にとっても、かけがえのない宝物です。今は辛くても、思い出に救われるときが来るはずです。いつまでも色褪せることなく輝く思い出に時々触れてほしいと愛猫も願うのではないでしょうか。

猫を嫌いにならないで

抱かれる子猫

喪失感の大きさから、「もう二度と猫とは関わらない」と心に誓いたくなるかもしれません。でも、愛猫はこれからも猫との繋がりを大切にしてほしいと思うはずです。

これは、すぐに新たな家族を迎えるという意味ではありません。変わらずに、猫が好きという気持ちをもち続けてほしいということです。

そしていつの日か、心から猫を迎えたいと思える日が来たら、愛猫も背中を押してくれるでしょう。

亡くなった愛猫が望んでいないこと

外を眺める猫

猫は、飼い主さんの元を離れても忘れることはありません。いつも虹の橋のふもとから見守っています。飼い主さんが、深い深い悲しみの底へと沈んでしまう姿は見るに堪えないでしょう。

次は、見守る愛猫が悲しくなってしまう"望んでいないこと"について触れてみましょう。

飼い主さんが病気になってしまうこと

起こす猫

愛猫を失った辛さから体調を崩すことがあるでしょう。これは自然な現象です。一時的な体調不良は、自分自身の気持ちとしっかり向き合うために必要な過程です。

でも、衰弱するあまり命に関わるような状況に陥ることは愛猫にとっても辛いことです。以前のように駆けつけることも、そばにいることもできないのですから。

時間はかかっても、必ず前を向いてほしいと願っています。

家族がギクシャクしてしまうこと

喧嘩する家族

悲しみから立ち直る過程は一人一人異なるものです。特に愛猫と接する時間が長かった家族ほど時間がかかるでしょう。

それぞれが皆、自分なりのやり方で前を向こうとする中で衝突してしまうこともあるかもしれません。そのようなときは、あちらの世界で見守る愛猫がどのように感じるかを一度考えてみてください。

自分がいなくなったことで、家族がギクシャクすることなど望まないでしょう。如何なるときも、家族がひとつになって支え合うことを願っています。

まとめ

リラックスする猫

愛する家族の魂が自分の元を巣立っていくことをポジティブに捉えることは難しいものです。心の繋がりや、絆は途絶えることがないと分かっていても辛いでしょう。

まずは、悲しいと思う自身の気持ちを素直に受け入れてあげてください。たくさん泣いて、涙が枯れ果てるまで泣いて、部屋中に転がる思い出を拾い集めてみてください。

その思い出の中に、前を向くヒントが隠されているでしょう。少しずつでいいのです。時々、一歩下がることがあっても大丈夫。これから先も、ずっと愛猫は飼い主さんのことを想い続けていることを忘れないでくださいね。

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