1. 甘えん坊になる
旅立つ時が近くなった猫ちゃんは、今まで以上に甘えん坊になることが多くあります。猫も年齢を重ねることで穏やかな性格になることもありますが、この場合は"体調不良による不安"を感じているのではないかと考えられます。
自分の異変に不安を感じている
猫は野生の本能を強く残している動物なので、自身の体調不良を察して弱っている姿を見せないようにします。軽度の体調不良の場合は平気なフリを装うことができますが、重度の体調不良の場合は隠し切れずに不安を感じていつもと違う行動を取ることがあります。
そばにいて安心させてあげよう
飼い主さんに急に甘えるようになった場合、猫ちゃんは自分の体調の異変に不安を感じているかもしれません。飼い主さんの近くにいること、声を聴くこと、なでてもらうことで安心できるので、ぜひ猫ちゃんに「心配いらないよ」と伝えてあげてください。
2. いつもと違う鳴き声
猫は身を隠す本能が強いため、成猫になると必要以上の鳴き声によるコミュニケーションを取らない動物です。猫の鳴き声がいつもと違う時には、猫ちゃんの身に何かの異変が起こっているサインであると考えられます。
痛みや不快感による鳴き声
病気と戦っている子の場合、痛みや不快感などでいつもとは違う鳴き声を上げることがあります。悲痛な鳴き声を上げたりもがいている様子の場合は、病状が悪化してお別れの時が近いことが考えられます。
サイレントニャー
体調不良の猫ちゃんや高齢の猫ちゃんの場合、元気に鳴く体力がなくなってしまっていることもあります。しかし、そんな時に「サイレントニャー」を投げかけてくれることも。
サイレントニャーは口は開いているのに声が出ていない状態の鳴き方で、最上級に甘える時の鳴き方です。サイレントニャーで「大好き」を伝えてくれる猫ちゃんに、飼い主さんもたくさんたくさん「大好き」を伝えてあげてください。
3. 飼い主さんを待っている
不思議なことに、旅立ちの時が近い猫ちゃんがご家族全員の帰宅を待ってから旅立つ、という経験談も多くあります。最後はご家族全員に見守られながら、飼い主さんの腕の中で旅立つことができたというエピソードには涙が止まりません。
医学的にはなんとも言えないのですが、きっと猫ちゃんは大好きな飼い主さんやご家族の顔を見て、声を聴いて、深い安堵の中で旅立ちを決められたのではないかと思います。
まとめ
今回は「猫が飼い主さんに見せる旅立つ前の行動」を3つご紹介しました。
今まで以上に甘えん坊になる、いつもと違う鳴き声を上げるなど、猫ちゃんの行動にいつもと違うことがある場合はそれが旅立ちが近いサインである可能性があります。
中には飼い主さんやご家族の帰宅を待ってから旅立ってくれたというエピソードもありますが、病気知らずの老衰で穏やかに旅立つことができる子ばかりではありません。最後まで痛みと戦いながら旅立つ子もいれば、入院中に急変して旅立つ子もいます。
しかし、どんな命の終わりであっても、猫ちゃんは飼い主さんのことを愛しながら最期の時を迎えます。ぜひ愛猫との最後の穏やかな時間を大切に過ごし、ご自身を責めることなく愛猫の旅立ちを受け入れてあげてください。