それはダメ!猫の暮らしで危険な節約術
コロナ禍で迎える夏。例年以上に熱中症に注意が必要ではあるものの、家計が苦しく節約にも力を入れたいところでしょう。
猫がいるご家庭でも、節約を考えていると思います。しかし、中には猫の命を脅かす危険な節約があります。ここでは、絶対にやめてほしい危険な節約術を5つご紹介いたします。
1. エアコンを極端に控える
夏本番がやってきたとき、節約のためにと極端にエアコンの使用を控えてしまうと大変危険です。猫は、元々砂漠育ちで暑さに強い印象があるでしょう。でも、実際には快適に感じる室温や湿度は人間とほぼ同じです。
※室温26~28℃、湿度50~60%程度
日中、ひとりで留守番をする際にも完全にエアコンをストップせずに、微風やソフト設定をして外出するようにしてください。エアコンを節約する代わりに、使用していない電化製品の電源を落とす、明るい時間帯は最低限の明かりで過ごすなどの工夫をしましょう。
2. 飲み水を変えない
猫は、水を飲む習慣があまりに身についていません。これは、家猫として生きる現在でも野生の名残りが強いためです。さらに、新鮮な水に対するこだわりが強い猫もいます。
水道代を節約し、一度用意した飲み水をあまり変えずにいると、水分補給が上手くいかなくなる恐れがあります。そして、行く行くは腎臓や尿路系の病気を招く原因にも発展しかねません。
愛猫が好む水の飲み方にできるだけ応え、新鮮な水を用意するように心がけましょう。病気をすると、節約以上に医療費がかさむうえに罪悪感でいっぱいになってしまいます。
3. 自己判断で療法食を中止してしまう
療法食は、猫の食事療法に用いる特別な食事です。一般的な総合栄養食と比較すると高価なものになります。
元々医師の診断と処方が必要な療法食ですが、自己判断でやめてしまうのは危険です。たとえ症状が落ち着いていても、中断することで悪化することも考えられます。食事療法は獣医さんの許可が出るまで継続するようにしましょう。
4. 医療費を削減する
猫は言葉で体調不良を訴えることができません。それに、警戒心が強い動物ゆえにしぐさにも表さないことのほうが多いのです。
無理に健診を受ける必要はありませんが、様子がおかしいと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。猫の1日は人間の4日分に相当します。受診を渋ることで、命に関わるほど重症化することもあり得ます。
体調に不安があるときは、躊躇せずに病院へ連れて行ってあげましょう。
5. トイレ掃除の回数を減らす
猫のトイレ掃除は、食事の提供の次に重要な作業といっても過言ではありません。猫は、自分自身のにおいが残ることを嫌う動物です。なぜかというと、においで天敵に居場所を悟られてしまうからです。
家猫として安全な環境で暮らしていても、野生の名残としてにおいには敏感です。トイレ掃除を怠ってしまうと、トイレを我慢したり粗相の原因に繋がります。
掃除の回数が増えればその分、猫砂も消費することになります。しかし、猫砂を節約するためにトイレ掃除の回数を減らすことは危険です。多頭飼育の場合は特に気にかけてあげましょう。
まとめ
今年の夏は、熱中症対策・コロナ対策・節約が重要な課題になるでしょう。今回紹介した5つの危険な節約に注意しながら厳しい夏を乗り越えましょう。
その前に梅雨がやってきますね。湿度が高い時期なので、ウォーターサーバーを使用している方はサーバーの掃除も節約から除外し、こまめに洗うように心がけましょう。
扇風機・接触冷感グッズなどを活用し、安全に節約できるように工夫しましょう。