猫が誤飲したとき『絶対やってはいけない』こと4つ

猫が誤飲したとき『絶対やってはいけない』こと4つ

猫は口に入れて物を確認することもあり、猫の周りに誤飲をしてしまいそうな物を置かないことは鉄則ですが、万が一という危険性は常にあります。それでは誤飲した場合はどうしたらよいでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. 様子を見てしまってはダメです!

上目遣いで見る猫

気分の悪そうな様子が猫に見られないために、誤飲をしてしまったのが分かっていても「平気かな?」と様子を見てしまうのは絶対にいけません。

身体の小さな猫の様子はあっという間に変化して重症化します。猫が誤飲をしてしまったと気が付いた時点で、すぐに病院を受診する事が大切です。

2. 無理に引っ張り出すのはNGです!

無理に猫の口を開けようとする人

猫の誤って飲み込んだ物が、口の中やウンチの出る肛門から見えていたとしても、無理に飲み込んだ物を出そうとしては絶対にいけません。身体の中のどの部分まで入っているかは外から見ただけでは全く分かりません。

例えば、長いひもや糸を食べて腸管などに引っかかっていることがあります。その糸の端が口や肛門から出ている場合、引っ張ってしまうことで腸管が切れてしまう可能性があります。万が一切れてしまったら、亡くなってしまうことさえあります。どのような大きさなのか、長い物か短いものか、尖っている物か柔らかいものかなどを確認してすぐに病院を受診しましょう。

3. 吐かせようとしてはダメです!

猫のお腹を押す人

同じように、誤飲した物を猫に無理矢理吐かせようとするのも絶対にだめです。万が一先の尖っている物や金属などで臓器を傷つけたりなど、二次的な炎症を起こさせる危険性があります。

薬品などの場合は、無理に吐かせたことで消化管に化学やけどが起こる場合があります。 どのようなものを飲みこんだ可能性があるかを確認して、猫に症状が出ていなくても、至急病院を受診してください。

4. 食事を与えることはいけません!

餌を食べる猫

何かを誤飲してしまった後、猫がお腹を空かせていてもいつもの食べ物や飲み物であっても、与えてはいけません。必ず病院を受診して指示に従ってください。

受診又は電話などで必ず連絡しましょう。食べてしまったものがわかる場合は、「何を、いつ、どれくらいの量」を獣医師に伝え、「食事や水の摂取をしてもよいか」を確認してください。

まとめ

葉っぱを食べようとする猫

猫が誤飲したとき『絶対やってはいけない』こと4つについてお伝えいたしました。

生活をしていると「え〜っ!」という予想外の事がしばしば起こります。しかし「起こるかもしれない」という考えが飼い主さんにあり、何をしてはいけないのか分かっていれば、万が一の時にも慌てずにより良い選択をする事ができます。

勿論、猫に誤飲をさせないように、片付けなど予防策を行うことが基本です!

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