猫にもストレスはある!
ストレスと上手に付き合っていくことは、我々人間の永遠のテーマかもしれません。それは猫も同じです。生活環境の整った、あたたかい家庭で生活している猫にもストレスはあります。
愛猫が知らぬ間にストレスを抱えていると考えると、ショックを受けてしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。でも、飼い主さんが悪いわけではありません。
そもそもストレスのない生活は不可能です。大切なことはその要因を自覚して、どう発散していくかということになります。猫の場合も原因を見つけることと、その対処法を考えることが重要なのです。
猫が抱えやすいストレス要因
猫は、自由気ままなように見えて繊細です。その分ストレスも感じやすい傾向にあります。ここでは、猫が密かに感じているストレスの要因をいくつかご紹介いたします。
トイレが汚い
猫は本能的に、においに対して敏感な動物です。トイレに砂をかける行為自体もにおいを消すために行っています。しかし、たとえ砂をかけたとしてもにおいは残ります。
すると、トイレに対してストレスを感じてしまいます。汚れたまま放置すると慢性的なストレスに発展してしまうことがあります。外出前と帰宅後、そして就寝前など1日に数回はトイレを掃除してあげましょう。
急激な環境の変化
春は変化の大きい時期です。愛猫の生活は変わらずとも、飼い主さんのほうに変化があるかもしれません。その最たるものは引越しですが、必ずしも引越しだけがストレスになるわけではありません。
飼い主さんの生活スタイルが変化するだけでも、猫は敏感に反応します。ほとんどの場合は一時的なストレスで心配ないのですが、不規則な生活になってしまうと慢性的なストレスに繋がる可能性も考えられます。
現在もコロナウイルスの影響で、急にテレワークになってしまった方や休校になった子どもたちが普段とは異なる動きをすることも、猫にはストレスになり得ます。少し愛猫の様子を注意深く見てあげてください。
あまり構ってもらえない
猫はツンデレで、少々自分勝手な部分があります。構いすぎもストレスになりますが、逆に構わなすぎもよくありません。
毎日数分程度で満足してくれるので、必ず愛猫と密に関わる時間を確保してあげましょう。タイミングが読めないという方は、次のような行動が構ってサインなので参考にしてみてください。
- スリスリしてくる
- 「ニャー」と鳴く(何かしらの要求がある)
- お腹を見せてゴロンと転がる
- 玩具を咥えて持ってくるなど
これらの行動が見られたら積極的に遊んであげると喜びます。ただし、お腹を見せる行為は直接触れてほしいという要求ではないことが多いので気をつけましょう。
猫のストレスサイン
猫は弱い姿を画す傾向にあるため、ストレスサインも分かりにくい場合があります。些細な変化に気づくためにも、普段から愛猫の様子をよく見てあげることが重要です。
もしも、次のような行動や仕草が見られたらストレスを抱えている可能性があります。
- 落ち着きがなく同じ場所を何度も往復する
- よく鳴くようになった
- おしゃべりだった猫の口数(鳴く頻度)が減った
- 体調を崩しやすくなった
- イタズラや粗相の頻度が増えるなど
これらは病気の可能性も否定できませんが、ストレスが原因でも起こる行動です。まずは、思い当たる節がないか振り返ってみましょう。原因が不明な場合や、改善しても様子が変わらないときは動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
猫はいつも我々を癒してくれます。しかし猫にも癒しが必要です。辛いときに励ましてもらった分、我々も愛猫の些細な変化に気づいてあげたいものです。
今回のコロナウイルスのように、人間の心に余裕がなくなってしまうような状況下では、少なからず猫にも影響があります。ストレスの慢性化を防ぐためにも、早め早めの対応を心がけましょう。
そして、何よりも不要不急の外出を避けつつ、できる限り普段通りに振る舞うことが大切です。