猫の終末期
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回復をする見込みが無い状態を終末期と言います。人間も猫も一緒です。食欲が無くなり水も飲まず、ほとんどの時間寝ている事が多くなります。自力では排泄が出来ず嘔吐や下痢等も症状として出てきます。内臓の動きがゆるくなるので、血行も悪くなり血の気がなくなって寒がることも多いでしょう。
飼い主として「治療を行うのか」「自宅でのケアをするのか」「安楽死か」方向を決めなければならないでしょう。そして最期を病院で迎えるのか、自宅で看取るのか考える必要があります。
1.延命治療の選択
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病気を治すのではなく、猫の命を延ばす為の治療が延命治療です。延命治療にかかる費用は高額な事が多く、病院で行われるために猫とは一緒に暮らす事はできません。点滴や身体の中にチューブを入れたりなど苦痛を伴う事もしばしばです。
猫の気持ちを直接聞くことはできないので、最終的に延命措置をとるのかどうかは飼い主が決定することになります。どうするのが猫のためになるのか?それを決めることは非常に難しい決定です。かかりつけの獣医師と相談をしながら、家族全員で納得した治療方法を選択しましょう。
2.緩和ケアの選択
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病気の症状や進行をできるだけ緩くして、猫の苦痛を少なくし猫の不安を取り除くための行為が緩和ケアです。終末期を猫が気持ち良く過ごせるようにする、自宅での介護ケアです。
症状を悪化させない食事や飲み水の調整、痛みを軽くする為の投薬や排泄の手伝い、寝たままの猫のベッドを清潔にします。愛猫の様子に不安を感じたり悲しむと猫にも伝わります。気を強く穏やかに心を保って、お世話をする事が大切です。
3.安楽死の選択
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海外では多く取り入れられている安楽死です。動物の福祉で考えると、苦痛を与えてまで人間の勝手で長生きさせるのは間違いとも言われます。日本では明確に安楽死のガイドラインはありません。飼い主の家族全員が納得して、安楽死の選択はしましょう。
4.後悔をしないように
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猫を家族に迎えた時点で、限りある命を預かったという意識は常に必要でしょう。人間より圧倒的に寿命の短い猫との暮らしを、後悔しないように過ごすために日々大切に過ごしていきましょう。
まとめ
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終末期の猫に飼い主がしてあげられる4つのことについてお伝え致しました。
猫との生活は喜びに満ちあふれています。この喜びをもたらしてくれた愛猫に、最期まで楽しく暮らしてもらいたいですね。