猫の甘えん坊あるある
猫の中にも、甘えん坊な性格の猫がいます。しかし、猫が甘えているときのしぐさは独特で少々分かりにくいものです。ここでは、甘えん坊な猫によく見られる行動をいくつかご紹介いたします。
1.前足ふみふみ
毛布やブランケットなど、柔らかい素材のものを前足で交互に踏む行為 は「ふみふみ」と呼ばれています。このふみふみは、元々授乳の際に母乳の出を促すために子猫がとる行動です。
成猫へと成長した後も子猫らしさを強く残す猫は、ふみふみをよくします。柔らかい素材は母猫を思い出すのです。また、飼い主さんに対してする場合も、まるで母猫のように安心できる存在といえます。
2.飼い主さんの後をついて歩く
猫が飼い主さんの後を追って歩く。自由気ままなイメージからは想像もできないかもしれません。それでも、実際にちょこちょことついて歩く猫は存在します。
これも子猫が母猫の後を一生懸命について歩く行動に類似します。家庭で暮らす猫は、野生の猫とは異なり独立することがありません。よって、子猫らしさが残りやすいのです。
後追いの癖があっても問題なく留守番ができるようであれば、飼い主さんもお母さん気分を楽しんでみてください。
3.飼い主さんの膝の上に乗る
誰かと密着した環境、すぐにはその場を離れられない環境、これらは警戒心が強い猫にとっては余程安心できる相手でなければ不可能です。
膝の上に乗る行動は暖を取る手段としても用いられますが、甘えん坊の猫もよく膝の上に乗ってきます。さらにそこでうたた寝をするようであれば、とても信頼されている証です。
時間があれば少し付き合ってあげましょう。もし忙しいようであればそっと下ろし、時間ができたときに思う存分甘えさせてあげましょう。
4.邪魔をする
PCやスマホに集中しているときに限って、愛猫が邪魔をしてくるという経験が一度はあるでしょう。これも甘えん坊あるあるです。
猫が邪魔をするのは、自分以外の対象に夢中になり楽しそうにしていることへの嫉妬や、大事な仕事をしている最中であれば真剣な顔つきになることへの心配や不安が背景にあります。
邪魔を阻止するためには、日頃からひとり遊びが得意になるように習慣づけると良いでしょう。また、時々声をかけてあげることも有効です。
5.よく鳴く
厳しい野生の世界を生きる猫は、些細なことでは鳴き声を発しません。無闇に鳴けば天敵やライバルに居場所や獲物が豊富な場所を悟られてしまいます。鳴き声によるコミュニケーションは基本的に、母子やきょうだい間のみになります。
人と一緒に生活する猫の場合、人は目を見て言語を巧みに操ってコミュニケーションを図ることを学びます。実際に人間の言葉を話すことができなくても鳴くことによって気持ちを伝えることはできます。
野生のように危険がなく、素直に甘えて良い環境のなかで育つことで、自然と鳴いて甘えるということが習慣になるのです。
甘えん坊な猫との生活で気をつけたいこと
素直に甘えてほしいと願う飼い主さんにとって、甘えん坊な猫はまさにベストパートナーのような存在でしょう。しかし、いくつか心がけてほしいことがあります。それは、次に挙げるような事柄です。
- 過度に甘やかさない
- 全ての要求に応えようとしない
- 敢えてひとり遊びをさせる
上の二つは、過剰になれば愛猫が困ることになります。例えば食事やおやつが適量を超える生活を続ければ健康面に影響を及ぼします。
また、最低限の留守番はできるほうが良いでしょう。飼い主さんから離れることに強い不安を抱きすぎてしまうのは問題があります。ひとり遊びを積極的にさせて、バランスよく関わるようにしましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ノエル / ♂ / 1歳 / ノルウェージャンフォレストキャット / 5kg
甘えん坊な猫の多くは、飼い主さんを母猫のように思っています。特に生活に支障がなければ、個性として受け入れてあげてください。ただし、過剰に甘やかさないように気をつけましょう。