猫の模様は大きく分けて24種類
毛色と柄の組み合わせでできる猫の模様は無限大とも言われています。しかし、実は猫の模様はなんと24種類(グレートラは重複のため呼び名は23個)に大きく分けることができるのです。意外に少ないと思いませんか?
猫の模様は毛色と柄の2つの組み合わせで決まります。それぞれの模様の猫の呼び名以下の通りです。
白(白地×全身模様)
全身白色の猫です
黒(黒地×全身模様)
全身黒色の猫です。全身真っ黒な猫は珍しく、体のどこかに白い斑点(エンジェルマーク)がある場合が多いです。その場合でも、全体的に黒ければ黒猫と呼ばれます。
グレー(グレー地×全身模様)
全身灰色の猫です。
茶トラ(チャトラ地×全身模様)
薄い茶色に濃い茶色の虎のような縞模様の猫です。
キジトラ(キジトラ地×全身模様)
黒色と茶色の虎のような縞模様の猫です。
サバトラ(サバトラ地×全身模様)
黒色と灰色の縞模様の猫です。魚の鯖に模様が似ています。
サビ(サビ地×全身模様)
黒と茶を混ぜたような毛色の猫です。ほとんどがメスです。
白黒(黒地×白混ざり)
白色と大きな黒色の模様が出ている猫です。
グレー白(グレー地×白混ざり)
白色と大きな灰色の模様が出ている猫です。
茶白(チャトラ地×白混ざり)
白色と大きなチャトラ模様が出ている猫です。
キジ白(キジトラ地×白混ざり)
白色と大きなキジトラ模様が出ている猫です。
サバ白(サバトラ地×白混ざり)
白色と大きなサバトラ模様が出ている猫です。
ミケ(ミケ地×白混ざり)
黒色、茶色、白色の3色の猫です。ほとんどがメスです。
白黒トビ(黒地×トビ柄)
少しだけ黒色が入っている猫です。
グレートビ(グレー地×トビ柄)
少しだけ灰色が入っている猫です。
茶白トビ(チャトラ地×トビ柄)
少しだけチャトラの毛色が入っている猫です。
トビキジ(キジトラ地×トビ柄)
少しだけキジトラの毛色が入っている猫です。
サバ白トビ(サバトラ地×トビ柄)
少しだけサバトラの毛色が入っている猫です。
トビミケ(ミケ地×トビ柄)
黒色、茶色、白色のうち、白色の割合が多い猫です。
クリーム(チャトラ地×薄模様)
チャトラの模様の薄い猫です。
グレートラ(キジトラ地×薄模様もしくは、サバトラ地×薄模様)
キジトラの模様もしくはサバトラの模様の薄い猫です。
パステルミケ(ミケ地×薄模様)
ミケの模様の薄い猫です。
グレーサビ(サビ地×薄模様)
サビの模様の薄い猫です。
▲写真はサビ猫。べっこうのような黒毛と赤毛のまだら模様が特徴。
猫の模様を決める要素は“毛色”と“柄”
猫の模様を決める要素は“毛色”と“柄”です。それぞれの要素を組み合わせて猫の模様を分類します。この毛色と柄を覚えると、猫の模様を見分けやすくなります。
猫の模様を決める要素“毛色”
毛色は猫の毛のベースの色のことで、全部で以下の8種類に分けられます。
- 白
- 黒
- グレー
- チャトラ
- キジトラ
- サバトラ
- ミケ
- サビ
猫の模様を決める要素“柄”
柄は全部で以下の4種類あります。
- 全身模様
- 白混ざり
- トビ柄(白ベースに少ない柄がある)
- 薄い模様
日本の猫で多い模様と少ない模様
日本で多い猫の模様はキジトラです。キジトラは日本に猫が輸入された当時からの猫、つまり日本で最初の猫と言われています。逆に日本で少ないのはグレーの毛色の猫です。グレー、グレー白、グレートビ、またサバトラもキジトラやチャトラと比べると少ないです。
▲キジトラです。
▲こちらはグレートビ。このように白ベースにわずかな柄はトビ柄の特徴です。
他の猫の模様の呼び名
猫の模様は他にも呼び名があるものがあります。例えば“ぶち”は2色の毛色を持つ猫の呼び名で、白黒、グレー白、茶白などがそれにあたります。
“ハチワレ”は猫の額の毛色が鼻筋を境に八の字型に左右に分かれている猫のことをいいます。もともと白黒で言われていたようですが、近年はグレー白でも“灰ハチワレ”などと呼ばれているようです。
サビをもっと厳密に細かく呼び分ける呼び名もあります。黒の割合が多ければ“サビ”、茶の割合が多ければ“べっこう”。このように、猫の模様の呼び名は追求すればするほどたくさん出てきます。24種では物足りない方はぜひ調べてみてください。
猫の模様が変わった場合は病気の可能性も
子猫から成猫になるにつれて、猫の模様が変わることは珍しいことではありません。子猫の時期はまだ色素がはっきりしないので、成長するにしたがって本来の模様がはっきりと出てきて、模様が変化することがあるのです。
老化による毛色の変化もあります。老化によってメラニンを生成する細胞であるメラノサイトが衰え、部分的に毛色が白くなることがあります。人間でいう白髪のようなものです。特に口周りの毛色が白くなることが多く、黒猫などの毛色の濃い猫だと目立ちます。
他にも、怪我による毛色の変化があります。怪我によってメラノサイトが死んでしまうと、その部分だけ脱毛したり脱色したりします。
病気で毛色が変化する場合もあります。猫の場合非常に稀ですが、尋常性白斑という病気を発症すると毛の色が白くなります。白い斑点から徐々に白い部分が広がり、全身真っ白な猫になることもあります。健康上の問題はないため特別な治療は必要ないそうです。
まとめ
どうですか?今度から猫を見かけたら何の模様の猫か見分けられそうですか?(ちなみに、筆者は・・・汗)
これだけの種類がありますから、個人的にはたくさんの猫をたくさん観察して、目を養わないと難しいかなと思います。自分なりのメモを作って観察してみるのも面白いかもしれませんね。
先ずはこの記事を参考にして、ねこちゃん達を観察してみて下さいね!
女性 プティング
24パターンに分けられるとは、知りませんでした。
トビ柄がちょっと分かりにくいかったのですが、白地に色や柄が少しだけ入っている模様、という事なのですね!
やっぱり柄が「飛んで」いるから「トビ」なのでしょうか?
遺伝子の関係で、親兄弟でも色・柄が全く違って産まれる事があって、本当に面白いですね♪たまに、奇跡としか言えないような眉毛の付いた猫や、カツラを被ったような柄の子もいますものね!ウチにも1匹欲しいです・・・。落ち込んだ時にその子を見れば、間違えなく元気が出そうです
十猫十色の個性溢れる毛色を作ってくれた自然に感謝して、これからも楽しませて貰おうと思います^_^♪
20代 女性 まかろに
ぱっと思い浮かぶのは数種類だけなのですが、24種もあるんですね。なかなか思い浮かばないのと実際目にしても見分けるのは難しそうですね〜!!
メジャーな三毛猫や白猫や黒猫なんかはぱっと見ただけで見分けられますが、これは何の毛色かなー?なんて子も中にはいますもんね。
毛色により見た目や雰囲気もですが、性格も違うと言いますよね〜なので懐っこい?とかクールそうなどの雰囲気も見分けるポイントになるのかな。
同じ毛色でも柄の入り方で個性が目立つので、毛色はわからなくってもノラ猫でもすぐに覚えれちゃいますね。
数種類の毛色の中で私は真っ白や白ベースの毛色の猫が好きかもしれません。真っ白でふわふわな猫ちゃんだとさらに良いですね。
トビ柄の猫ちゃんは、あまり見かけた事がないです。サビ柄も見かける事はないな〜。
40代 女性 かなこ
近所の猫ちゃんは、野良猫が多かったのですが、子猫がたいがい、白黒トビか黒猫でした。
事故に遭った子猫ちゃんを保護しているうちに、可哀想なので母猫をなんとか捕まえて避妊手術をすることに、成功しました。
それからは、可哀想な子猫ちゃんはいなくなり母猫ちゃんは、地域猫になり、幸せに暮らしています。
40代 女性 いずみ
昔は、猫ちゃんの柄の名前は知りませんでしたので、あとから専門学校に行って勉強しました。思った以上に柄の種類が多くて驚きました。家族で飼っていた猫ちゃんは、黒猫以外は柄が様々でしたので、楽しかったです。
茶トラを拾った時には、飼いたくてしかたがありませんでしたが、知人に譲りました。
いまは、ミックスの猫ちゃんを飼っていますが純血の猫ちゃんと性格は同じです!
人懐っこかったり、逆に人が苦手だったり、でも猫ちゃんは大抵、みんな甘えたなのです。