猫アレルギーを起こさない、遺伝子組み換え猫

猫アレルギーを起こさない、遺伝子組み換え猫

様々なニーズに応え作られている遺伝子組み換え動物。そんな動物たちの中に、猫アレルギーを起こさないよう遺伝子組み換えされた猫ちゃんがいるのをご存知でしたか?

猫好きなのに猫アレルギーという人へ

鼻をかむ女の子と猫

猫好きなのに、アレルギーがあって飼えない人や、なんとか薬を飲みつつ、又は症状を我慢しながら猫を飼っている猫アレルギー持ちさんって割と多くいらっしゃいますよね。

かく言う私も、猫アレルギー持ちですが、毎日くしゃみや痒みと闘いながら猫を飼っています。

そんなアレルギー持ち猫好きさんのために、遺伝子組み換えで改良された世界初の低刺激性猫、つまり「アレルギーを起こさない猫」が、アメリカのライフスタイル・ペッツ社で作られました。

猫アレルギーの原因に着目

首元を足で掻く猫

猫アレルギーは、猫の唾液や皮膚に含まれるタンパク質に反応して起こります。
その原因を体外に出さないよう、遺伝子操作されたのが今回の低アレルゲン猫です。
元々あった猫の遺伝子同士を掛け合わせているので、猫にとっても安心安全で、心配はいらない新種猫のようです。

猫アレルギーを起こさない猫の販売

眠る母猫と子猫たち

猫アレルギーを起こさない猫ちゃんは、販売される前に他の種類の猫ちゃんと交配できないよう避妊、去勢手術をおこなったあと、譲渡されます。
値段はなんと、3950ドル以上!日本円で約45万円です。
その中でもとりわけ珍しい猫ちゃんだと、45000ドル(約450万円)にまで跳ね上がります。

前払制で、支払から受け取りまで、最長2年ほどかかることもあります。
ちょっと時間がかかり過ぎのような気もしてしまいますね…。
そんなに待てない!という人はオプションで最短にできるようですが、プラス料金で、約1900ドル(約23万円)かかります…。

こんなに高額な遺伝子組み換え猫ちゃんですが、年に20万匹は売れる予想なんだそうです。

日本では遺伝子組み換え猫は飼えない

DNA実験イメージ

と、ここまで説明しておきながら、日本でこの遺伝子組み換え猫ちゃんを飼うことは、今のところできません…。
それはなぜかと言いますと、遺伝子組み換えされた動物を日本に迎え入れることで、現在の生き物の生態系を乱してしまうのではないかという不安があるためです。

この遺伝子組み換え猫ちゃんを飼うには、まず国が輸入等を認めないといけないのですが、ペットのために許可を出すのは、現状では難しいようです。

まとめ

猫を抱っこする女性と家族

人間の都合で遺伝子組み換えされた猫ちゃん。
確かに猫アレルギー持ちの猫好きさんにとっては、アレルギーを起こさない猫ちゃんは、嬉しいかもしれません。

しかし、猫の寿命に問題はないのかということ、人間のエゴで行われた遺伝子操作なことなどは、どうしても気になってしまいます。

みなさんは遺伝子組み換え猫、どう思われますか?

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