多頭飼いできる猫の特徴って?
多頭飼いに向いている猫には、どんな特徴があるのでしょうか?次の4つの点から、見ていきましょう。
- 猫種別
- 年齢別
- 性別
- 性格別
多頭飼いに向いてる猫種4選!
猫種により、多頭飼いに向いている猫種がいます。ただ、個体差はありますので、あくまでも傾向としてみてください。
1.マンチカン
足が短いことで人気のある猫種です。友好的なので、他の猫とも仲良くできることが多いです。ただ、ヨチヨチとした歩き方からは想像し難いのですが、活発な性格をしているので、大人しい性格の猫とはあまり合わないかもしれません。
2.アビシニアン
活発なアビシニアン。オリエンタルな魅力たっぷりな、猫種です。同じくらいの運動量の猫と飼うと、一緒に遊べて楽しく過ごせそうです。十分な遊び場を、作ってあげてください。
3.メインクーン
大型猫のメインクーン。その体長で、ギネス記録を持ったメインクーンもいるほど。大柄ですが気は優しく、賢い面も持ち合わせています。誰にでも優しく接するので、他の猫ともうまくやれることが多いでしょう!
4.シャム猫
おしゃべりで有名なシャム猫も、比較的多頭飼いに向いています。歴史の古い猫種の一つで、プライドが高いところがありますが、一方で甘えん坊でいたずら好きです。飼い主さんも一緒に、遊んであげると喜ぶでしょう。
成猫・子猫多頭飼いできる?
多頭飼いをするときに気をつけたいのが、猫の年齢です。
子猫×子猫→◎
子猫が1番周りの環境に順応しやすいので、できれば子猫同士を合わせるのが◎。
成猫×子猫→◯
もし先住猫が既に成猫の場合は、できる限り子猫を迎えるようにしましょう。
成猫×成猫→△
成猫同士でも仲良くなる場合もありますが、こればかりは実際に合わせてみないと、何とも言えません。
子猫×成猫→◯
先住が子猫で後から成猫が来る場合は、比較的仲良くなりやすいでしょう。
老猫×子猫→×
先住猫が老猫の場合、新しい猫を迎えるのは、避けた方が良いです。1番避けたいのが、老猫×子猫です。老猫には子猫の活発さが煩わしく感じられてストレスになることがあり、下手をすると体調を崩してしまうことになりかねません。どうしても迎えなければいけないときは部屋を別々にするなどして、老猫に負担がかからないように注意してあげてください。
老猫×成猫→△
老猫がいるところに成猫を迎える場合は、成猫が大人しい性格でしたら、それほど負担にはならないかもしれませんが、ただでさえ環境の変化を嫌う猫。老猫になったらその傾向はなおさらです。老猫のことを1番に考え、慎重に判断してください。
猫を多頭飼いする時向いてる性別の組み合わせは?
性別で、多頭飼いの向き不向きを見ていきましょう。
メス×メス→◯
性別では、メス同士は割と仲良くなりやすいようです。もちろん相性はあるでしょうが...。
オス×オス→×
オス猫同士は縄張り意識が働いて、うまくいかないと言います。注意してください。
オス×メス→△
悪くはないでしょう。子猫ちゃんができないように、しっかりと不妊手術はしてから会わせるようにしてください。
我が家は、初めにメスが来て、2匹目にメスが来ました。3匹目にオスを迎えましたが、対面後しばらくはにらみ合いが続いてましたが、時間が経つごとにお互いに馴染んでいきました。
今でもオスがしょっちゅうメスにちょっかいを出して、怒られています。寝るときはメス同士は良く近くで仲良く寝ていますが、オスは単独で寝ることが多いです。人と同じでメスは群れる傾向があり、オスは単独行動をするようです。ですから、メス同士だと比較的、仲良くなりやすいのでしょう。
どんな性格の猫が多頭飼い向き?
どんな性格の猫が、多頭飼いに向いているのでしょうか?
寂しがり屋、甘えん坊→◯
性格は言わずもがなな気もしますが、寂しがり屋や甘えん坊の猫の場合、多頭飼いに向いています。むしろ、多頭飼いしてあげた方が良いかもしれません。留守番をさせて飼い主さんが帰宅したとき、ダッシュで玄関まで迎えに来る猫は、寂しがり屋かもしれないので、様子を見て判断してあげてください。
我が家の猫も、1匹だけのときは帰宅したとき、鳴き声が裏返るほど嬉しそうにしてくれていましたが、2匹目がくるとそれはもう、冷めたものでした。「あっ、帰ってきたんだ〜」くらいの感じでしたもの。
自立心旺盛→×
逆に自立心旺盛な猫は、多頭飼いするとストレスを溜めがちになってしまうかもしれません。多頭飼いする前に愛猫の性格を見極めて、どうするか考えましょう。
猫を多頭飼いするとき気をつけたいポイント
多頭飼いがうまく行くのは、前述した要素以外に、飼い主さんのやり方も重要になってきます。多頭飼いを成功させるためのポイントを、お伝えします。
- ポイント1 対面のタイミング
- ポイント2 対面のさせ方
- ポイント3 先住猫最優先
- ポイント4 介入し過ぎない
- ポイント5 焦らない
ポイント1 対面のタイミング
新入り猫が家に来て、すぐに対面させるのはいきなり過ぎます。まずは新入り猫をケージに入れるか別室に隔離して、先住猫が興味を持ち始めたら、対面させるようにします。先住猫が警戒していたり怖がっていたりしたら、興味を持ち始めるまで待ってからにしてください。
ポイント2 対面のさせ方
対面させるときは、新入り猫を抱っこして合わせてはいけません。先住猫がヤキモチを焼いて、うまく行くものも行かなくなってしまうかもしれません。威嚇したり猫パンチを食らわせたりしてもごく自然な行動なので、先住猫を優しくなだめるようにしてあげましょう。
ポイント3 先住猫最優先
何につけても、先住猫を優先しましょう。ご飯をあげるのは先住猫が先、撫でるのも先住猫を1番に、叱るのだけは新入りを先にしましょう。飼い主さんが先住猫を優先的に扱うことで先住猫の気持ちが満足しますし、新入りにも、自分の立場を教えることができます。
ポイント4 介入し過ぎない
猫は猫同士、任せることも大切です。あまりに飼い主さんが介入し過ぎてしまうと、せっかく関係を築けるところだったのに、不成功に終わってしまう可能性も。お互い傷をつけ合う喧嘩をしていたり、明らかにどちらかが怯えていたりして、やり過ぎだと感じたとき以外は、猫たちに任せましょう。
ポイント5 焦らない
早く仲良くさせようとしてわざと新入りと先住猫に近づけるのは、逆効果になってしまいます。たとえすぐには仲良くなれなくても、時間が解決することも多々あります。飼い主さんが焦らず、ゆったりと構えていてください。対面後、一日中同じ部屋にいさせるのではなく、最初は30分だけ、次の日は40分など、少しずつ慣らしていっても良いのです。
我が家でも、3匹目のオス猫が来たときは、かなり修羅場が続きました。2匹いたメスの先住猫のうち、1匹はストレスで膀胱炎になってしまったくらいです。私が十分に構ってあげなかったせいもあるのですが...。でも様子を見続けていたら少しずつ距離が近づいていき、そのうち、同じ布団で寝るなどするようになりました。今でも、良く取っ組み合いはしていますが、仲はそう悪くはないようです。
まとめ
多頭飼いをするときは、仲良くなってくれるか不安に感じますが、猫は割と諦めの良い動物だそう。初めのうちは新入りがくることに抵抗するかもしれませんが、どうにもならないとなれば腹をくくって、受け入れてくれることが多いそうです。どうしてもダメな場合はそのときに対策を考える必要がありますが、飼い主さんがじっくりと見守ることが大切です。幸せな多頭飼いを目指して、できることをしていきましょう!