1.アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアと聞くと、短毛種の猫で抜ける毛も少ないのでは?と思う方も多いかもしれませんが、実は抜け毛がかなり多いと感じている飼い主さんも多いようです。
これはアメリカンショートヘアの被毛のタイプがダブルコートであるか、シングルコートであるかということに関係しているようです。
ダブルコート・シングルコート
ダブルコートと呼ばれる被毛タイプは、紫外線から身を守ったり、防水の役目を果たすオーバーコートと呼ばれる上毛と、保温効果を高めるためにアンダーコートという下毛で構成されています。一方、シングルコートは被毛が1重構造になっているタイプのことを言います。
ダブルコートの猫が持つ保温効果のあるアンダーコートは、暖かい季節になると必要がなくなり、涼しさに適応するため抜けてしまいます。そのため、シングルコートの猫よりはダブルコートの猫の方が抜け毛も多いと言われているのです。
アメリカンショートヘアは実は短毛でも、このダブルコートの被毛構造であることから、抜け毛は多い傾向にあるようです。
ブラッシングが大切
抜け毛を放っておくと皮膚炎や毛玉を飲み込んでしまうことで起きる、毛球症になる危険があります。アメリカンショートヘアの抜け毛対策としては、ブラッシングが大切であり、短毛種用の抜け毛ブラシや、短毛種の皮膚にも優しいラバーブラシ、柔らかい毛も取り除けるコームなどでケアしてあげましょう。
ただ、あまりにもブラッシングし過ぎるのは逆に皮膚によくないこともあるため、数日に1回や数週間に1回など、猫の毛の様子に合わせて被毛のお手入れをしましょう。
2.サイベリアン
サイベリアンは冬には特に極寒となる、ロシア原産の猫であると言われており、被毛も当然ながらフサフサでダブルコートの2重構造になっています。よって、春と秋の換毛期の季節にはかなりの毛が抜けてしまうことになります。
サイベリアンの抜け毛もきちんと取り除かないとアメリカンショートヘアと同じく、皮膚炎や毛玉症の原因となったりもします。
長毛種の注意点
サイベリアンもアメリカンショートヘアと同じく、ブラシやコームなどを用いて抜け毛のケアをしてあげることが大切ですが、サイベリアンの場合、長毛種ということもあり、より毛玉ができやすかったり、毛が絡まりやすいことが多いのでその点に気をつけて被毛のケアを行いましょう。
サイベリアンは長毛種なので、絡まりやすい毛や毛玉をほぐすのにスリッカーブラシなどを用いてとかしてあげてもよいでしょう。
シャンプーなども活用
その他にも猫用シャンプーで洗い、抜け毛を取り除いてあげたりしましょう。その際は毛玉やもつれがあるとさらに絡まってしまう恐れがあるので、事前にこれらをブラッシングでといてあげてからにしましょう。
また、お風呂に入れない時は、濡れタオルで体を拭くなどしてあげても抜け毛対策になるようです。サイベリアンは同じダブルコートの被毛を持つ猫でもやはり長毛種のため、短毛種よりはブラッシングの頻度なども多く、ケアもより入念に行わなくてはいけないと言えるかもしれません。
3.スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドは長毛を持つこともあるようですが、毛が長いタイプは珍しく短毛の方が数としては多いようです。
そんなスコティッシュフォールドも実はダブルコートの持ち主で、換毛期にはアンダーコートが不必要になり大量に抜けてしまうようです。
抜け毛が猫アレルギーの原因に
抜け毛のケアを怠ることは、猫自身にも毛玉症などの問題を引き起こすだけでなく、スコティッシュフォールドはとても毛質が柔らかいため、放置しておくと部屋中に抜け毛が舞うことになり、飼い主さんが猫アレルギーになる可能性を高めることにもなります。
スコティッシュフォールドの抜け毛対策に関してはやはりブラッシングが大切で、短毛種の肌にも優しいラバーブラシなどを使用してケアをしてあげましょう。
また、スコティッシュのように毛が柔らかく舞いやすい猫の場合は、事前にラバーブラシなどを水で濡らしておくなどすると、毛が舞ってしまうことを防げるようです。
まとめ
今日のねこちゃんより:マミ♂ / 3歳 / サイベリアン / 4.1kg
いかがでしたか?抜け毛はどんな種類の猫でも避けられないものですが、シングルコートやダブルコートなど、換毛期に特に抜け毛が増えてしまう猫種はいるようですね。
どんな猫種でも被毛のケアは必須ですが、とても忙しい暮らしをしている人の場合、あまり被毛のお手入れに時間がかかる猫ちゃんだと十分なケアができない可能性もあるでしょう。
もちろん、その猫が自分に合っているかどうか判断する基準はこれだけではありませんが、被毛のお手入れの大変さも、猫を飼おうと考えた場合には、考慮して考えるべき一つのポイントかもしれません。