1. 旧ビルマの伝説にも登場するバーマン
バーマンはミャンマー(旧ビルマ)の周辺が原産と言われている猫種で、体はやや大きめでフサフサの長毛をしています。毛色は顔や耳、しっぽの先などにこげ茶やグレーなどの色が付いているいわゆるポイントカラーですが、バーマンの見た目の一番の特徴としては足の先が白い靴下を履いているような色をしていることです。
ちなみにこのバーマンの毛色についてはとある伝説があり、それによれば昔、ビルマの寺院で白い猫が飼育されていましたが、この猫はそこで修業をしている高僧ととても仲良しでした。しかしある日、寺院に強盗が押し入り、悲しいことにその高僧は亡くなってしまったのです。
伝説でこの白い猫はこの僧侶が亡くなる時に体の上に飛び乗ったとされていて、その時に毛皮は黄金色に変わり僧に触っていた足先だけは白いままになったそうです。また、目はその寺院にあった女神像と同じサファイアブルーになったということです。
その後、人々はこの猫に亡くなった高僧の魂が宿ったに違いないと口々に噂し合ったということで、このような伝説もあってミャンマーなどでバーマンは神聖な猫とされ大切にされているようです。そんなバーマンの性格は聖猫と呼ばれるにふさわしい優しさと賢さを兼ね備えていて、子供とも一緒に暮らせるなど、物静かで非常に落ち着いた性格の猫であるとされています。
2. 微笑みの猫の名を持つシャルトリュー
シャルトリューはフランス原産の猫種で、古い時代に飼われていた修道院で製造されていたシャルトリューズというリキュールが名前の由来になっているそうです。シャルトリューは銀灰色の被毛を持つ猫種であり、ロシアンブルー、コラットなどと並び銀灰色の御三家と言われています。
また、シャルトリューは鼻が小さく頬が発達した顔立ちをしており、時にまるで微笑んでいるように見えるため微笑みの猫と呼ばれることもあります。
そんな微笑みの猫と呼ばれている名前通りにシャルトリューの性格はとても優しく、人懐っこい性格であるとされています。シャルトリューは子供から年配の方まで幅広い年齢層の人が飼うことができる優しい性格の猫と言われており、他の猫との多頭飼いもしやすい猫種であるとされています。
3. ペルシャに似た短毛の猫、エキゾチックショートヘア
エキゾチックショートヘアはアメリカ原産の猫種であり、1960年代に被毛が短く毛のお手入れの手間がかからないペルシャ猫を飼いたいという要望から品種改良された猫種です。そのため横着者のペルシャなどと呼ばれたりすることもあるようです。
そんなエキゾチックショートヘアの見た目は、品種改良時にペルシャの血を引いているので、ペルシャと同様のつぶれたような平面的な顔立ちをしています。エキゾチックショートヘアの性格については、好奇心が強いですが落ち着いていて、他の猫のように獲物に飛びかかるといった野性的な行動はそれほど見られないと言われています。
また、飼い主ではない人にも抵抗せず抱っこされたりと、おおらかな気質をしている猫種でもあります。このようにエキゾチックショートヘアは、ペルシャ猫の穏やかな気質を受け継いでいながら、短毛種でお手入れも長毛種ほどかからない飼いやすい猫と言えるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:さくらんぼ / ♂ / 2歳 / バーマン / 5kg
いかがでしたか?メインクーンやバーミーズなどの猫種以外にも穏やかな気質を持っているとされる猫種は多いようですね。
ただ、これはあくまで猫種の傾向がそうであるということですから、家族に迎え入れる際は、その猫ごとの性格も見極めることが必要でしょう。