猫がネズミを狩る理由
野良猫の食べ物と言えば「ネズミ」のイメージが強いですが、実は猫がネズミを獲物だと認識するのは、本能から来ている訳ではないようです。もちろん、「狩り」をするのは本能的にプログラムされていますが、ネズミについては母猫が子猫に、「これは獲物なのよ」と教えて初めて、子猫が「ママ、これがご飯なんだね!」と理解出来るのです。
その証拠に、生後2週目〜生後7週目の子猫をネズミと一緒に育てると猫はネズミを仲間だと思い、一生ネズミを捕獲する事はありません。猫が自分とは種属の異なる犬やリス、キツネなどと兄弟のように仲良くなる事があるのは、こういう訳なのです。ですから、猫がネズミを『獲物』と認識するのは、後天的に母猫から教えられたから、なのです。
ただ、猫は大きさと動きによって「獲物」と判断しますので、母猫に教えられていなくても、捕獲しようとする可能性はあります。
猫がネズミを飼い主にプレゼントする理由
良く、朝起きると枕元に死んだネズミが置かれていた、体調が悪い時や落ち込んでいる時になると、なぜか愛猫がネズミをプレゼントしてくれる、という話があります。これは、ネズミを狩る事が出来ない人間に親心で捕ってきている、と言われています。
体調が悪い時にネズミを捕ってくる、というのは「栄養があるものを食べて、早く治しなさい」と言わんばかりですね!もちろん、ネズミのプレゼントは飼い主にとってあまり嬉しいものではありませんので、愛猫が気がつかないようにそっと処分しましょう。
猫からすると好意で捕ってきてくれているのでしょうから、叱るのは少し可哀想かもしれません。かと言って喜んだフリをすると味を占めてまた獲ってきてしまうかもしれませんので、個人的には「無反応」が1番良いかと思います。
猫がネズミを食べた時のリスク
猫がネズミを捕食すると、ネズミに寄生している寄生虫などを一緒に取り込んでしまい、感染する可能性が高いです。ネズミに寄生している寄生虫の中には人間に害を及ぼすものもいますので、出来る限り愛猫には、ネズミを食べて貰わない方が良いでしょう。
猫がネズミを捕らないための予防策
昔から行っているのが、首輪に鈴を付ける方法です。猫が動く事で鈴がチリチリと鳴るので、その音でネズミが逃げて、猫が捕まえられなくなります。ですが完全とは言えませんので、やはり猫を飼う際には、完全室内飼いをオススメします。もし家にジェリーが住んでたら、申し訳ないですが荷物をまとめて出ていって貰いましょう。
猫がネズミを空腹じゃなくても捕る場合
一般的な肉食動物は、空腹を満たすために捕食しますが猫は特殊で、お腹いっぱいでも獲物を捕る事があります。他の動物ではあまり見られない特徴です。猫の場合、空腹と狩りは別のものであり、狩り自体を楽しんでいる、と言えるでしょう。子猫の頃の習性が抜けていない、とも考えられています。ネズミからすると、困った話ですね!
まとめ
猫とネズミは切ってもきれない関係、とされてきましたが、完全室内飼いが増える昨今では、その繋がりは薄れつつあるのかもしれません。とは言え、何かの拍子で愛猫がネズミを捕った場合にはなるべく早く取り上げて、寄生虫防止の為食べさせないように注意しなくてはいけません。我が家でも、このまま一生、ネズミを捕ってくれませんように、と願うばかりです!
50代以上 男性 イチロウ
「とら」を完全室内飼いにせずに一年以上も外出可にしていたのです。 それは、完全に失敗でした。 そのために眼病に罹り後遺症が残ってしまったからです。
当初、室内飼いにするのに失敗したのは、「とら」が押入れに閉じこもり、室内飼いを拒否したからでした。 頑固な処があったのです。
それで外出可にしたところ、僅かの間に獲物を持ち帰るようになったのです。
大きな鳩を持ち帰ったのには驚きましたが、その狩りを目撃したご近所の方の目撃談には更に驚きました。 何と、飛んでいる鳩を、「とら」が飛んで来て獲った、と言われたからです。 因数分解しますと、どうやら、跳躍力のある「とら」が近所の大きな庭に聳えていた大木の梢から飛んで捕獲したようでした。
獲物を私の前で二度、三度、と投げ上げて受け止めて、また、投げ上げ得意そうにする仔猫の「とら」を思い出します。 そうです。 未だ仔猫だったのです。
眼の後遺症と引き換えに戸外での自由を満喫した「とら」でしたが、その後遺症を治癒させようと努める日々が二十年近くも続き、二度と外出させないためにドアを二重にしたり、窓に施錠したり、と努め何とか完全室内飼いにしたのでした。
室内で「とら」に狩りの真似ごとをさせるために猫タワーを使い遊ぶようにしたところ、凄くご機嫌でした。 タワーから落ちないかと心配したのですが、「とら」にはその危惧は、全く不要でした。
今、その折の写真を見ても凄く可愛くて、また、狩りが達者なのが分かります。 たくさん写真を撮ったものでした。