新入り猫が先住猫を追いかけるのはなぜ?
遊んで欲しい
新入り猫が先住猫を追いかけるのは、遊びたい気持ちの表れだと考えられます。遊びたい欲求から新入り猫が先住猫にちょっかいを出したとき、先住猫の方が嫌がって逃げる場合があります。逃げられたことを新入り猫が追いかけっこだと勘違いして、余計に追いかけてしまうかもしれません。
猫同士の追いかけっこはよく見られる光景ですが、追いかけられる先住猫が唸るなど威嚇の声をあげたら、本気で嫌がっている可能性が高いため注意しましょう。高齢の先住猫と子猫の組み合わせは、子猫の活発さに高齢猫がストレスを感じてしまうことがあります。遊びでじゃれているだけなのか、本気で喧嘩をしているのかを見極めて適切な対処をしてあげてください。
遊ぼうよ!
小さな子猫が先住猫を追いかける様子がわかる動画です。新入り猫の方が物陰に隠れて、追いかけるチャンスを狙っているように見えます。「どうなってるの?」という投稿者のコメントから、普段は追いかけることはないけれど、たまたま子猫が追いかけることに興味を持ったのではないかと想像できます。
動画の猫たちは、追いかける方と追いかけられる方が一方的ではなく、追いかけっこをして遊んでいるようです。
先住猫を追いかける黒猫
新入り猫である黒猫が先住猫を追いかける様子がわかります。先住猫の方も隠れて様子を伺っているため、一方的に逃げるのではなく、新入り猫とじゃれ合っているようです。新入り猫は物陰に隠れて突然出てくることから、先住猫を驚かせて遊んでいるようにも見えます。
ハウスで追いかけっこ
新入り猫がハウスの中や上まで追いかけており、先住猫は嫌がって逃げる様子がわかる動画です。先住猫はベッドの上やハウスの中で落ち着いていたいのに、新入り猫が遊んで欲しくて先住猫を追いかけているように見えます。先住猫が逃げるから、余計に楽しくて新入り猫が先住猫を追いかけるのかもしれませんね。
縄張り争い
オスの新入り猫が同じオスの先住猫を追いかける場合、縄張り争いをしている可能性が考えられます。オス猫は縄張り意識が強く、自分のテリトリーに他のオス猫が入ってくることを嫌がります。若い新入り猫は血気盛んなため、縄張りを奪おうと先住猫を追いかけるのかもしれません。
オスの野良猫は、発情期に自分の子ではない子猫を殺すことがあるようです。これは自分の種を残すためにネコ科の動物に見られる習性だと言われていますが、飼い猫であっても注意が必要です。先住猫が大人しい場合でも、新入り猫がしつこいと反撃することがありますので、飼い主はきちんと対策しましょう。
縄張り争いを避けるために、新入り猫と先住猫の組み合わせは同性同士を避けてもよいでしょう。オス同士、メス同士に比べると、オスとメスの方が相性がよいと言われています。先住猫の性別によって、迎え入れる新入り猫の性別を考慮できるとよいですね。
新入り猫が先住猫を追いかけるときの対策
先住猫の逃げ場を確保する
新入り猫がしつこく追いかけるときに、先住猫が逃げられる場所を確保しましょう。新入り猫が子猫の場合は、キャットタワーのように登れない場所を用意すると先住猫が安心でき、ストレスを軽減してあげられます。
新入り猫の追いかけが激しい場合は、同じ部屋で過ごさせず、トイレやご飯の場所を別々にするといった方法もあります。特に飼い主の目が届かない留守中は、部屋を別にしたり、新入り猫をケージに入れたりしておくと安心です。
爪を短く切っておく
新入り猫が先住猫を追いかける場合、それぞれの爪を短く切っておくことも重要です。威嚇が効かずにしつこく追いかける新入り猫に対して、先住猫が手を出す場合もあります。じゃれ合いがエスカレートして喧嘩に発展した場合でも、こまめに爪切りしておくことで大きなケガを防ぐことができます。
新入り猫に鈴付きの首輪をつける
新入り猫に鈴付きの首輪をつけることで、近づいてきたときに先住猫が気づきやすくなります。新入り猫と先住猫が仲良くなるまでは、鈴をつけて先住猫に新入り猫が近づいてくるのを知らせてあげましょう。
飼い主も、新入り猫が先住猫を追いかける様子に気づきやすくなるため、早めに対処できるという利点もあります。新入り猫が首輪を嫌がる場合、追いかけると首輪をされると覚えさせることができ、結果として追いかけの緩和に繋がるでしょう。
一方的に新入り猫が先住猫を追いかけることが減り、お互いに仲良く遊べるようになったら、首輪を外してあげてもよいと思います。
飼い主が仲裁する
新入り猫が執拗に先住猫を追いかける場合、先住猫にストレスがかからないように飼い主が仲裁することも対策の一つです。新入り猫が興奮しているときに飼い主が手を出すと、思わぬケガにつながることもあるため、水や音を使って注意を逸らすことをおすすめします。
霧吹きなどで水をかけたり、大きな音を出したりすることで、追いかける新入り猫の気を逸らすことができます。しかし飼い主が意図的に水をかけていると気づくと、ペットとの信頼関係を損なう恐れがあるので注意しましょう。
新入り猫をお迎えする時の方法
隔離した状態で対面させる
最初に猫同士を合わせる時には、お互いに触れ合わないようにして対面させてください。
いきなり自由に動ける状態で対面させると、喧嘩が始まったり、追いかけっこが始まったりする可能性があり、怪我をする可能性もあるので危険です。
具体的には、新入り猫をケージなどに入れて、先住猫が自由に動ける状態が良いでしょう。
新入り猫をケージでしばらく過ごさせる
1日〜数日は新入り猫の方をケージに入れて過ごすようにしてください。猫同士がお互いを認識して、害がないということがわかるまで、隔離して過ごさせます。なかなか慣れないようでも根気よく様子を見ましょう。
先住猫の縄張りに、新入り猫が来た、という状態にすることが大切です。 慣れるまで新入り猫をケージで過ごさせ、どうしても相性が悪いようなら、別々の空間で飼うといった覚悟も必要です。
トイレを猫の数プラス1用意する
多頭飼いをする場合、猫トイレは猫の数プラス1が必要と考えられます。猫それぞれに1つずつと、予備にもう1つというわけです。
猫同士でトイレの取り合いになる可能性をなくし、綺麗な状態のトイレが必ず1つはあるようにするといった目的があります。 またトイレを置く場所も、リビング、廊下、階段わきなど、離れた所に置いてあげるようにしましょう。
猫用品を個別で買い足す
猫ベッドはそれぞれの猫用に用意してあげましょう。また、キャットタワーも、棚板が1つではなく、2つ以上あってそれぞれに場所を取れるものを用意した方が良いでしょう。先住猫も新入り猫も、自分の居場所や逃げ場所があるようにしてあげてください。
もちろんご飯のお皿も別々で、慣れないうちはできればお互いあまり近づけないようにして与えてください。お互いのご飯が気になって食べられなかったり、取り合いをしたりするのを防ぐためです。お皿を話して置くか、高低差のある所に置くかなどして、猫同士が干渉しなくて済むようにしましょう。
先住猫を優先する
飼主さんは、先に家に住んでいた先住猫を優先してあげてください。ご飯をあげる時には先住猫からあげて次に新入り猫にあげる、先住猫を抱っこしてから新入り猫を抱っこしてあげるといったふうにします。
まとめ
新入り猫が先住猫を追いかけるといった、猫同士の追いかけっこはよく見られる光景です。ひと目見ただけでは飼い主もじゃれているだけなのか、本気で嫌がって喧嘩に発展しているのか、判断が難しいかもしれません。猫が威嚇の声をあげたり、悲鳴のように泣き叫んでいたりする場合は、新入り猫と先住猫を引き離すようにしましょう。
新入り猫と先住猫を対面させるときは、十分な時間をかけて慣れさせてあげてください。対面後に、相手を警戒せずにすれ違う、体を舐め合ったり擦り付け合ったりするなどの様子が見られたら、仲良くなった証拠です。