猫の飼育に必要な費用は?年間や生涯にかかる費用を紹介

猫の飼育に必要な費用は?年間や生涯にかかる費用を紹介

猫を飼うと費用はどれぐらいなのか?これから猫を飼おうと考えている方にとってとても大切なことです。猫の飼育にかかる費用は、エサ代やワクチン代、保険代など様々で、猫が病気になった場合は治療費などもかかります。猫を飼ってから「出費が多すぎて大変‥‥。」と 焦らないためにも、猫を飼う前に、費用についてよく知っておきましょう。 今回は、猫が生涯にかかる費用、初期費用、年間費用、費用の節約ポイントなどを紹介していきます。

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猫の一生にかかる費用

毛布に包まる猫

猫の飼育にかかる費用として、猫一匹を飼う場合の一生涯の費用を紹介していきます。

猫一匹を飼うのにかかる一生涯の費用は?

猫を飼うのに必要な生涯費用は140〜230万円です。ただ、この費用は子猫の時期から飼い始めて、猫の寿命を15年と仮定して計算した場合です。また、病気や事故などの治療費は含まれていないため、この金額は最低費用ととして考えましょう。ちなみに、室内飼いや放し飼いなどの飼い方によっても生涯費用は変わります。

猫一匹にかかる一生涯の費用

  • 放し飼い→ 平均寿命 13.63歳 生涯費用 約122万円
  • 室内飼い→ 平均寿命 15.97歳 生涯費用 約108万円

出典:全国猫猫飼育実態調査(H30)

放し飼いの猫の方が室内飼いより平均寿命が短いですが、一生涯の費用は高いです。 放し飼いは事故の怪我の治療費や感染症予防のワクチンなどで、費用が増えるからです。 家庭によっても費用は変わりますが、猫の一生涯の費用の目安として参考にしてください。

ちなみに、猫には人間と違って健康保険制度がありません。そのため病気になった場合は医療費を全額負担します。 猫もガンなどの病気になることがあるので、入院や投薬などが長期間続けば、その分医療費も高額になります。

ただ、人間でいう民間の医療保険制度と同じような制度が猫にもあります。 任意で加入できるペット保険です。月々保険料を支払えば、病院などで治療を受けるときに補償があったり、手術一時金、入院給付金などが受け取ることができます。ペット保険に加入すれば、飼い主さんの負担額も減らせますが、一番大切なことは猫が病気にならないことです。 猫を飼おうと検討している方は、猫が病気にならないよう日頃から猫の健康に気を配ることが大切です。

猫を飼い始めたときにかかる初期費用

2匹でくつろぐ猫

猫の飼い始めにかかる初期費用は、最低4万円ほどで、状況により10万円以上かかることもあります。また、この費用は猫の購入価格は除外しています。猫の飼い始めは健康診断やワクチンの摂取、生活必需品などの費用がかります。それぞれ詳しくお伝えしていきます。

猫を飼い始めたときにかかる健康診断やワクチンの費用  

健康診断を受けている子猫

まずは健康診断の費用を紹介します。 健康診断の料金の目安は5,000円〜2万円ほどです。 料金に幅がある理由は、地域や病院の立地やオプションの有無により変動するからです。 健康診断は5歳未満の猫なら年に1回、5歳を過ぎれば半年に1回くらいの頻度で受けます。

健康診断の検査項目と平均費用

  • 身体検査 :1,000円
  • 糞便検査 :500~1,000円
  • 尿検査 :1,000〜2,000円
  • 血液検査 CBC検査 :2,000円  
  • 生化学検査 :3,000〜5,000円
  • レントゲン検査 :3,000円 ※2枚以上であれば加算
  • エコー検査 :2,000円〜5,000円

ちなみに、全ての項目を必ず検査をするわけではありません。 レントゲン検査やエコー検査はオプションになるので、全ての検査をしたい場合はオプション検査を依頼する必要があります。 それぞれの検査について詳しく解説していきます。

身体検査

身体検査の目安は1,000円ほどです。 身体検査は体の外観、触診、聴診で体表に異常がないかを確認する検査で、体重が適量なのか、心拍数は正常なのか、なども獣医師さんがチェックします。

糞便検査

便の検査は手法より費用が変動しますが目安は500円〜1,000円です。 便検査は病院に来る直前に採れたものを持参し、病院に持っていきます。2時間以内の便であれば大丈夫です。 長時間放置していた便だと、寄生虫が孵化している可能性もあるため、正確な検査ができないからです。

尿検査

尿検査の目安は1,000円〜2,000円ほどです。 便検査と同様、直前に尿を採って検査をしてもらい、泌尿器系の疾患があるかどうかを確認します。 ちなみに、尿が採れない場合は、膀胱を圧迫して採尿したり、膀胱を針で刺して採尿することがあります。

血液検査

血液検査は、一般的な検査のCBC検査と生化学検査の2つあります。 CBC検査は2,000円ほどで生化学検査は3,000〜5,000円が目安です。 CBC検査の場合は赤血球、ヘモグロビン、白血球、血小板に異常がないか検査をします。 生化学検査は ALT(肝酵素)、AST(肝酵素)、 GLU(グルコース)などの詳細を調べることができます。

レントゲン検査 、エコー検査

レントゲン検査は3,000円ほどが目安です。 胸部や腹部、骨などの様子を確認する検査です。 猫は検査のとき、じっとすることができないため、看護師さんが動かないよう抑えながら検査をします。

エコー検査は2,000円〜5,000円ほどが目安です。 心臓の血液の流れや内臓の内部構造などを確認する検査です。 エコー検査でレントゲンでは検査できない箇所を検査することができます。

ちなみに、レントゲン検査やエコー検査の前は絶食をする必要があります。 胃の中に食べ物が混ざっていると、臓器を見る時に邪魔になり、正しい診断ができないからです。

次は、ワクチン摂取の費用について紹介します。
猫を飼い始めたとき、健康診断だけでなくワクチンの摂取も必要です。 生まれたばかりであれば、母猫から受けた受動免疫があり病気に対する抵抗力がありますが、離乳する頃には免疫力が低下し、伝染病にかかりやすくなっています。

1回目は生後50日頃、2回目は生後80〜90日頃にワクチン摂取を受ける必要があります。ワクチン摂取は近くの動物病院でもできますので、猫を飼い始める時には忘れずに受けにいきましょう。 費用は、3種混合ワクチンの場合で約3,000円〜6,000円、4種混合ワクチンの場合は約5,000円〜7,000円です。病院によっても費用は違いますので、安く済ませたい場合は、いくつかの病院で料金を聞いてみるのがオススメです。

猫を飼い始めたときにかかる必需品の費用

トイレに群がる子猫たち

猫を迎える時に用意しておく必需品は以下のようなものがあります。

猫を迎える時の必需品

  • トイレ    :約2,000円
  • 猫砂     :500円〜
  • 水エサ皿   :100円〜
  • ベッド    :2,000円〜1万円
  • 爪とぎ    :1,000円〜
  • キャリーケース:3,000円〜

猫を迎える時にあると便利なもの

  • キャットツリー:5,000円〜2万円
  • 首輪     :1,000円〜
  • ケージ    :8,000円〜3万円

猫の必要な物の値段はピンキリなので、上記の費用は大まかな相場です。 安くで揃えれば3万円以内、高いもので揃えると10万円を超えることもあります。

猫を飼い始めてからかかる年間、月の費用

エサを食べる猫

猫が年間でかかる費用は最低で約15万円程度と考えておきましょう。 月でいうと1ヶ月で約1万2,000〜3,000円程度になります。

猫を飼い始めてからかかる年間費用( )内は月額

  • エサ代 :約4万円(約3,000円)
  • 日用品 :約2万円(約1,500円)
  • 医療費 :約1万円 ※年に2回とする
  • ノミダニ予防薬:約1万円(約800円)
  • ペット保険料:約3万円(約2,500円)
  • その他 :約3万円(約2,500円)

それぞれ詳しく解説していきます。

食費や日用品にかかる費用  

キャットフードやおやつなどの食費の費用は1年で約4万円が目安です。 ただ、猫の食べる量やキャットフードの種類により、費用は変動します。 安いものであれば1ヶ月1000円程度ですが、療法食などの値段が高めの食事であれば2〜3倍ほど上がります。 また、ウェットフードだとキャットフードよりも値段が高めなので、1日で数百円の食費がかかることがあります。 トイレや猫砂、爪とぎなどの日用品は、素材や機能によって値段の幅が広いです。 紙の猫砂とダンボールの爪とぎを使った場合は、1年で約2万円が目安となります。

医療費にかかる費用  

ケガや病気の治療を除いた1年間の医療費は約1万円です。内訳は混合ワクチン代5000円、健康診断5000円となります。ただ、それぞれ地域や病院、検査の種類により料金が変動します。混合ワクチンの摂取は、コアワクチンのみの3種の場合と、コアワクチンとノンコアワクチンが混合したワクチンの場合でそれぞれ料金が違います。

前述したように健康診断は地域や検査項目によって料金が変わり、5,000円以上かかることもあるので、事前に病院で値段を聞いておきましょう。

ノミ・ダニ予防の費用  

ノミ・ダニの予防薬は1年で約1万円ほどかかります。 ノミやダニ予防薬も様々な種類があるので、それぞれの種類により値段が変わります。 ノミやダニは室内で繁殖すれば飼い主のベッドにも侵入してしまうので、室内を衛生的に保つことが大切です。

ペット保険の費用

猫が事故を起こして手術や入院が必要になったとき、ペット保険に加入していれば、費用が高額になるのを防いでくれます。ペット保険は任意で加入をしますが、猫が病気や怪我をする可能性は十分にあるので、不安であれば保険に加入しておきましょう。

ちなみに、ペット保険は猫の年齢が上がるとともに保険料が上がります。 年間費用の目安は約3万円としていますが、猫の年齢が上がることも考えて費用を計算するようにしましょう。

その他

その他の費用として、ペットホテル・ペットシッター代やトリミング代などがあります。飼い主が仕事の出張や旅行に行く場合、猫をお留守番させることがあります。その際、ペットホテルやペットシッターを利用することもあるかと思います。大体の目安として、ペットホテル1泊約4,000円、ペットシッター1回約3,000円ほどです。

また、猫によってはトリミングが必要のない場合がありますが、長毛種の猫は暑さに弱いため、定期的にカットやシャンプーをしてもらう場合があります。トリミング代は大体5,000円〜8,000円ほどが目安です。 ただ、1年間の利用回数やお店によって料金は変動するので注意しましょう。

臨時でかかる可能性のある費用

診察してもらっている猫

猫を飼う場合、日用品や健康診断、ワクチン摂取以外でも出費があります。 いくつかあるので、1つずつ詳しく紹介していきます。

去勢や避妊手術にかかる費用  

猫の去勢や避妊手術は性行為による感染症の予防やマーキング防止、望まない妊娠の防止など様々なメリットがあるため、手術を受けさせる飼い主さんは多いです。手術をする場合は、メスの避妊手術の費用が約2万〜3万5,000円、オスの去勢手術は約1万5,000〜2万5,000円が相場になっています。 もし飼い猫に手術を受けさせるなら、費用のことも考えておきましょう。

病気や怪我の治療費  

猫が病気や怪我をした時、治療費用がかかります。「平成27年度全国犬猫飼育実態調査」を参考にしたところ、飼い主さんが1年間にかかる猫の治療費の平均額は3万5,226円です。 ちなみに、この治療費は避妊手術や予防接種などの費用は含まれていません。 猫を飼う場合は治療費のこともある程度知っておきましょう。

家具などの修繕費

猫を室内で飼う場合は、家にある家具などを壊すことがあります。 ぶつかって物を落としてしまったり、爪とぎによって家具を傷だらけにしたり、修繕費用がかかります。 家具などの修繕費用を抑えたい場合は、事前に壊れやすいものを撤去したり、爪とぎ対策として定期的に爪切りをしたり、爪とぎ器を使うなどの方法を試していきましょう。

猫にかかる費用の節約のポイント

ベッドの上でくつろぐ猫

猫にかかる費用を少しでも節約したい時は、いくつかポイントがあります。 それぞれ紹介していきます。

消耗品の見直し  

節約をする場合は、まず消耗品を見直しましょう。普段ウェットフードをエサにしている場合、ドライフードよりも高くついてしまいます。ウェットフードの方が猫は好きかもしれませんが、節約向きのフードではありません。 節約をしたい場合は、ドライフードに切り替えることで費用の削減ができます。

また、おやつを猫に与えるのを控えめにすることで節約ができます。 全く与えないのは猫に可哀想なので、ご褒美や特別な日などには沢山与えてあげましょう。 エサ代を毎月数百円抑えるだけでも、年間や猫の一生涯で計算すると大きな節約となります。

他にも、フードは少量パックを買うより大容量のフードを買う方がお得です ただ、大容量のフードも長期保存は向いていないので、1ヶ月〜2ヵ月ほどで消費できる量がおすすめです。 大容量のフードに変えるだけで月々のエサ代を数十円〜数百円ほど節約できます。

また、消耗品はネットの方が安く買えることもあります。ネットだと会員割引や特典、まとめ買い割引などもありお得なことが多いです。 自宅にそのまま届けてくれるので、わざわざ買い物に行く必要もなく、負担が減ります。 割引次第では月々数百円以上の節約が期待できます。

作れるものはDIYで作る

節約をするために、作れるものは自分で作ることで出費を抑えることができます。今は100円均一にあるもので爪とぎやトイレ、ベッドなどを作ることができます。ネットで作り方などが紹介されているので、節約したい場合は一度試してみるのもおすすめです。

まとめ

猫を飼うためにはエサ代や日用品、医療費など、多くの出費があります。 また猫を飼い始めてからも、病気や怪我などの治療費や家具の修繕費、去勢・避妊手術費などの出費があります。 猫を飼う前には、猫を家族の一員として養っていけるかをしっかりと考えましょう。 今回紹介した費用の目安を参考にしてください。

30代 女性 ひなた

我が家の猫ちゃんは、保護猫なので購入していないのですが、最初に検査費用などでけっこうかかりました。しかし、後に保険に入ると経済的に楽になりますよね。昔は、保険がなかなかなかったり、審査がきびしかったので実家の猫ちゃんは保険に入れない子もいました。
病気がすでにある猫ちゃんは、治療費や処方食などの予算がいりますね。
飼う前に、ある程度の予算を考えといて飼い始めるのが一番いいですね。病気になったり、けがをしたりしてしまうこともあるかもしれませんし、普段必要になる備品の購入のことも、考えないといけませんね。