猫の年齢の2通りの見分け方とは

猫の年齢の2通りの見分け方とは

みなさんは猫の年齢の見分け方があるのをご存じですか?子猫なら何となく「まだ1歳くらいかな?」などと予測をつける事が出来ますが、成猫になると中々そうはいきません。そんな時、猫を見て、大体いくつ位なのか見分け方が分かっていたら良いと思いますよね。今回は、猫の年齢を予測する2通りの見分け方をお教えします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の年齢の見分け方は2通り

野良猫

ブリーダーで育てられた猫や、血統書付きの猫は生年月日が分かるので、正確な年齢が分かります。ですが、野良猫だった子は生年月日が分からないので、年齢が分かりません。その場合は、猫の体の部分や行動を見る事で、ある程度の予測をつけることが出来ます。ただ、獣医師のような専門知識を持った人ではない場合、正確な年齢を知るのは中々難しいでしょう。もし愛猫の正確な歳を知りたい時は、獣医師にお任せした方が良いようです。

「猫の歯から見分ける方法」と「猫の見た目や行動から見分ける方法」をご紹介したいと思います。

猫の年齢を見分け方その1:猫の歯から見分ける

猫の歯

猫の年齢をある程度見分けるには、歯の状態を観察する方法があります。

まず、猫の口を開けて、歯の状態を観察しましょう!1歳未満の場合、まだ歯が真っ白な事が多いです。年齢を重ねるにつれて、少しずつ歯が黄ばんできたり、歯石が付き始めます。さらに年齢を重ねると歯石や歯の摩耗、歯肉の後退などがみられはじめます。

歯が抜けている事も。もちろん何歳になっても歯がキレイな子もいますし、逆に若くとも歯石がついている子もいますので、歯で年齢を確認する方法は簡単なのですが、はっきりとした年齢自体はわからないこと、若い子なのか年をとっているのかなど大雑把な目安だと思っておくと良いでしょう。

猫の年齢の見分け方その2:猫の見た目や行動から見分ける

子猫

愛猫の猫の見た目や行動などから、大体の年齢を測る見分け方があります。

生後1週目までの見分け方

まだ目も開かず、歯も生えていない状態です。一日のほとんどを寝ているか、母乳やミルクを飲んで過ごします。

生後1週目から3週目の見分け方

生後1週間が経った頃から、目が開き始める子猫がいます。生後2週目になると、ほとんどの子猫の目が開き始めます。まだ歯は生えていませんし、一日中寝ている事がほとんどです。生後3週目辺りになると、乳歯が生え始めます。

生後3週目から5週目の見分け方

乳歯が生え続けて、犬歯の先端が顔を出し始めます。少し活動的になってきますが、それでもまだまだヨチヨチです。子猫らしい、とても可愛い姿になってきます♡多くの子猫がキトンブルー、青い目をしており、5週目位まではそのままの美しい目でいます。

生後5週目から8週目の見分け方

社会化が始まり、終わる時期です。生後8週目を過ぎると社会化が難しくなるので、出来れば8週目以前に人間との触れ合いを持たせるのが理想的です。乳歯が生え揃い、いよいよ子猫モードが全開に!目もキトンブルーから大人の目の色に変わります。

生後8週目から16週目の見分け方

乳歯から大人の歯に生え変わる時期です。ほとんどの子猫が生後16週目辺りになると乳歯が抜け始めます。口の前方から抜け始め、徐々に奥歯が抜けていきます。そうして、乳歯が大人の歯に入れ替わっていくのです。

生後16週目から7ヶ月の見分け方

歯の抜け替わりが終わり、かなり活発になってきます。外見もどんどんと変わり、成長著しい時期です。

生後7ヶ月から18ヶ月の見分け方

人間で言うと思春期に当たります。早い子は初めての発情を迎えます。妊娠も出来るように。1歳の体重が一生を通しての標準体重となりますので、体重測定をして記録を取っておくと良いでしょう。

生後18ヶ月から3歳の見分け方

青年期です。人間と比較すると、かなり大雑把ですが20歳代になります。健康な子が多いですが、中には歯石が増え始め、歯肉炎になる場合も。肥満になる子もいます。でも毛づやは良く、動きも活発です。

3歳から7歳の見分け方

歯肉炎や肥満以外は、あまり健康上の問題がないのがこの時期です。まだまだ活発で、すばしっこさとしなやかさが残っています。きちんと歯磨きをしていないと歯周病になりやすいので、注意が必要です。

7歳から14歳の見分け方

壮年~中年期となります。まだ老猫とは言えませんが、腎機能不全や甲状腺機能亢進症など病気になりやくなる時期です。体にも寄る年の影が見え始めます。被毛はやや柔軟性がなくなり、毛束が出来てくる事も。歯周病など口の中の病気には気をつけたい時期です。特に、デンタルケアを行っていない猫の場合には、注意が必要です。内臓の病気だけではなく、関節炎の症状などが出てくる事もあります。

14歳以上の見分け方

シニア期と呼ばれる時期です。年齢による体の問題が増えてきます。歯は歯周病により抜けてしまう事も。動きが緩慢になり、寝ている事が多くなります。毛づやがなくなり、パサパサになります。

この時期は老いによるものも含め、腎臓病や腫瘍などの病気が目立ってもくる場合があります。活発に動くことも少なくなり、一日のほとんどを寝て過ごしている子が多いです。声も目立ってか弱く、細く・・・。歩いて家具にぶつかるなど、視力や聴力も弱っている事が分かるようになってきます。

これらはあくまで目安になります。何歳になっても元気な子もいますし、若くとも体が弱い子もいますので参考程度にしてください。

まとめ

4匹の猫

いかがでしたでしょうか?ざざっとまとめましたが、あなたの愛猫が今どの年齢にいるのか、予測できたでしょうか?もし年齢が分からなくても大切な愛猫には変わらないのですが、やはり年齢が分かっていた方がケアしやすい事は確かです。

愛猫が不便を感じないよう、そして健康を保てるように、良く観察して年齢を予測してあげてください。とは言え、上記の年齢はあくまでも目安として考えるようにしてください。

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