まさか愛猫が「悪性リンパ腫」だなんて…我が家の猫の闘病日記

【獣医師監修】まさか愛猫が「悪性リンパ腫」だなんて…我が家の猫の闘病日記

8年ちかく飼っていた我が家の猫が、悪性リンパ腫にかかってしまいました。それまでは特に大きい病気にかかったこともなく、初めて下痢をしたので病院に行ったら、エコー検査で腫瘍が見つかり、その後の病理検査で悪性と診断されました。その闘病2年間の出来事を述べたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫が悪性リンパ腫にかかったと分かった時

足を広げている

突然の下痢

飼い猫になって8年位経ちますが、一度もお腹を壊して、下痢をしたことがありませんでした。ところが、突然下痢をしたので、病院に連れて行ったのです。軽くお腹を壊したのかなと思っていました。

ところが、血液検査とエコー検査をした結果、お腹に腫瘍が見つかったのです。素人には分かりずらいですが、エコーの画面に黒いものが写っています。

それが腫瘍だと言われました。それまでは、食欲が落ちたり元気がなかったりと、体調不良があるようには見えませんでしたので、とても信じられませんでした。

その腫瘍が良性か悪性かで、治療方法が分かれるので、病理検査に出してもらいました。1週間後、悪性と分かり、リンパ腫でした。

愛猫の手術、そして抗がん剤

悪性と分かった以上、手術は早い方がいいとの事で、2日後に手術をしました。腫瘍は2か所で、1カ所は全て取り切れましたが、もう1か所は小腸の細い部分にできているので、それを取ってしまうには、小腸をすべて取る必要がありました。

ただ、そうすると、術後の生活がかなり厳しくなるとの事で、それは取らずに、同時に抗がん剤治療をすることにしました。抗がん剤で、少しでも残った腫瘍が小さくなることを願っていました。

入院は手術日を入れて5日間でした。入院中に会いに行くと、ケージの端の方で小さくうつむいていました。カラーを付けているので、動きにくそうでした。

愛猫の退院後の暮らし

  • 抗がん剤注射 1本(1週間に1回を6週間続ける)その後調子を見ながら3週間おきに注射
  • ステロイド  毎日1錠投与
  • エンドキサン 3週間に1回投与

6日目に退院してからは、暫くケージの中だけの生活です。あまり動き回ってはいけないとの事でした。カラーは動きにくそうでしたので、術後着を着せていました。まだ少し寒い時期でしたので、猫ベッドの中と周りに湯たんぽを置いて、寒くならないようにしていました。ご飯はフードを少しふやかして与えていました。

病院での診察

病院では診察台に横たわって、少しずつ血管に抗がん剤を入れていきます。それが漏れたらいけないので、看護師さん2人でしっかり保定をされていました。注射の抗がん剤と同時に飲み薬の抗がん剤も一緒に投与しました。しっかり保定された姿を見ていると涙が出そうでした。

抗がん剤と副作用

3~4日すると食欲は以前の5割から6割くらいでてきました。短時間ケージの外に出すと、元気に部屋を走り回るようになりました。ただ、抗がん剤治療開始の翌日から、1日数回胃液を吐くようになりました。吐くときはとても辛そうでしたが、そのあとはスッキリしたように見えました。その後も毎日胃液を吐き、それでも吐いて暫くすると、ご飯を食べだしていました。

ただ食欲はさすがに落ちていき、体重も少しずつ減っていきました。それでも、毎日見た目では元気そうで、時々は部屋の中を走り回ったりしていましたので、気分がいい時もあったようです。

対処療法に切り替え

1週間に1回ずつの抗がん剤治療は、5回で一旦休むことになりました。理由は、少しずつ更に食欲が落ちていき、それに伴って体重も減ってきましたので、体力の事も考えて、対処療法に切り替えました。

毎日、輸液を150~200cc自宅で入れることにしました。食欲がなく気分が悪そうにしていても、輸液を入れると少しは元気になっていきました。

カラーを付けている

まとめ

悪性リンパ腫は、早期発見できれば完治まではいかなくても、手術と抗がん剤治療で延命効果はかなりあるそうです。もう少し早めに発見できていれば、きつい治療も短期間で済んだかもしれません。

やはり普段の生活で特に気になるようなことがなくても、もっと早く定期検診を受けていればと後悔しています。年1回のワクチン接種をする時に、エコー検査や血液検査を一緒にすれば少しでも病気を早期発見できるのではと思います。

監修獣医師による補足

リンパ腫には、多くの型があります。「多中心型」「縦郭型」「消化器型」「皮膚型」「鼻腔内」「その他」のように分類できます。
多中心型は下顎や膝窩・腋窩などのリンパ節が腫れますので比較的発見しやすいリンパ腫です。
縦郭型は胸腺が腫れるため呼吸困難や食べ物が飲み込みずらくなり、胃消化器型の場合は嘔吐や下痢が良く認められます。皮膚型は皮膚炎のような症状が起こりますので皮膚病と間違えられやすいのですが、初期症状では皮膚炎との鑑別は非常に難しいのも事実です。鼻腔内の場合は鼻づまり・鼻出血・呼吸困難などの症状がよく見られます。

リンパ腫は悪性腫瘍ですので、確定された場合は獣医師とよく相談し最善の治療方法を決めていってください。

獣医師:平松育子

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