猫とハムスターの相性って?
「トムとジェリー」のように敵同士の印象が強い猫とハムスター。ハムスターはネズミ科ですが、人間のペット用して改良された可愛らしい動物です。
しかしそんな小さくて可愛らしいハムスターを、猫と一緒に共存させて飼育することは可能なのでしょうか?
結論としては、「後に紹介する気をつけること」を踏まえれば、一緒に飼うことはできるでしょう。
しかし実は、猫とハムスターの相性は「最悪」なのです。猫にとっては、ハムスターもネズミも同じものに見えるので、見つけると「捕食動物」だと捉えてしまう可能性が非常に高いです。
猫は昔、ネズミ駆除として飼育されていた経験もあることから、本能的にネズミやハムスターなどの小動物を見れば、共存するなどはもってのほかで襲ってしまうことがほとんどだと言えるでしょう。
猫とハムスターを飼うときに気をつけることは?
猫とハムスターをもし、一緒の自宅に飼育をするのであれば、「ハムスターの命を落としてしまわないようにするため」にも、気をつけることがいくつかあります。
1.部屋は分ける
猫とハムスターの多頭飼いをする場合、ハムスターは猫にとって「捕食」の対象となってしまいますから、基本的に同じ部屋で過ごすことはできません。
猫はネズミなどの小さな動物で、動くもを見ればすぐに追いかけ、飛びついてしまう習性がありますので、お互いに安全で安心できる環境作りをするためには、部屋を別々に分けて暮らさせるということが必要でしょう。
猫がたとえ穏やかな性格であって、襲ったりしないと思っていても、「ハムスターのもしものとき」のことを考えると、一緒に過ごさせることはおすすめできません。
2.ハムスターの存在に気づかせない
好奇心旺盛の若い猫ちゃんは、もしハムスターが別の部屋にいることを知ってしまうと、その部屋に忍び込んででも「捕まえたい!」と思ってしまうこともあります。
できる限り、部屋は遠くに分けるなどして、存在に気づかせないように気をつけましょう。
3.ゲージは強度のあるものを
どれだけ気をつけていても、もしかすると猫はハムスターのいるゲージにたどり着いてしまうこともあるかもしれません。
そのようなとき、ハムスターが襲われてしまうことがないように、ゲージは目が細かい、猫の爪が入らないような、しっかりとしたものを選ぶようにしてください。
気密性の高いプラスチックのケースにすると、ハムスターも比較的安全に過ごすことができますよ。
熱中症には気をつけなくてはいけませんが、万が一のことも想定しながら選ぶようにしてください。
4.ハムスターの脱走には注意
ハムスターはゲージからこっそりと抜け出してしまい、家具の隙間や押し入れの奥などに入ってしまうことがあります。
飼い主さんが見つけることができなくても、猫は臭い小さな音で見つけ出して襲ってしまうこともありますので、「日頃から脱走しないような環境作り」を心がけましょう。
ケージにロックのあるものにすることや、二重ロックをかけたりするなどした方法がおすすめですよ。
子猫からハムスターを慣らすのがおすすめ
たまにテレビなどで、猫とハムスターが寄り添うように仲良くしている映像を見ることもありますよね。
「うちもそうしたい!」と思っても、この例は滅多にあるものではなく、なかなか難しいものです。しかし、猫は生後1ヶ月未満の警戒心が少ない時期から、一緒に過ごしていると仲良しになれることもあるようです。
しかし少しの油断が「ハムスターの命」を奪ってしまうこともありますから、無理に一緒に過ごさせようとはしないようにしてくださいね。
猫と相性が悪い動物
猫をたくさん飼う多頭飼いをすることはできますが、猫にとって「ハムスター」、「インコ」「ハリネズミ」などの小動物は、全て捕食動物だとみなされてしまうために相性は良くなく、一緒に飼うことはおすすめできません。
お互いのストレスになることや、危険が及ぶことを考えれば、あまり一緒には飼わない方が良いでしょう。
ちなみにハリネズミは、敵対関係のないウサギが相性が良いので、一緒に住まわせることができますよ♪
まとめ
猫にとってハムスターはネズミと同じ動物に見えますから、捕食動物となってしまい襲ってしまうことがほとんどです。
仲良しにさせたかったり、一緒に暮らしたい気持ちはあるかもしれませんが、お互いのストレスや安全面を考慮すると一緒に飼うことはおすすめできません。
どうしても同じ屋根の下で暮らしたいのであれば、部屋を分けたりするなど、工夫をしてハムスターの安全を確保してあげるようにしてくださいね。