猫から人にうつる病気3選!対処法や予防の方法

猫から人にうつる病気3選!対処法や予防の方法

感染症の中には猫から人にうつる病気があり、一般的に動物から人にうつる感染症のことを人獣共通感染症といいます。今回は猫から人にうつる病気の中で代表的な感染症をピックアップしてみました。またその感染症に対しての対処法や予防法も紹介します。

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猫から人にうつる病気

人にうつる病気かもしれない猫

1.猫ひっかき病

バルトネラという菌を保有したノミに吸血された猫から咬まれたり、ひっかかれた際にできた傷口から人にうつる病気です。

猫ひっかき病は、猫から猫へと感染することがありますが、猫の場合は目立った症状を出しません。しかし人に感染すると、傷口やその周囲の皮膚がボッコリと赤く腫れ、膿が出てくることがあります。

また、猫から人にうつると熱がでたり、リンパ節の腫れ、疼痛などが数か月続いたりする場合があります。重度になるとケイレン発作や、意識障害などで脳炎を引き起こす恐れがあります。

通常であれば、猫から猫ひっかき病を感染したとしても自然と治りますが、元々HIV(ヒト免疫不全ウイルス感染症)など、免疫系に疾患を抱えている人や免疫力が低下している場合は、体全身に広がってしまうため、命を落とす危険があります。

2.瓜実条虫(サナダムシ)

瓜実条虫(サナダムシ)という内部寄生虫が原因で、猫から人にうつる病気でもあり、人の小腸に主に寄生します。猫の体にノミがついており、体内に瓜実条虫の幼虫がいた場合、そのノミを潰してしまった手で、食べ物と一緒に口にしてしまうことで人に感染します。

猫が感染した場合、無症状か寄生数が多いと下痢や体重減少がみられます。人に感染した場合、ほとんどは症状が現れないことが多いですが、肝臓や脳などに障害がでたり、小さい子供には下痢や嘔吐などの消化器症状をおこしたりすることがあります。

3.トキソプラズマ症

トキソプラズマという原虫が原因で、猫だけではなく猫から人にうつる病気で代表的な人獣共通感染症でもあります。トキソプラズマ症に感染した猫からの糞便内に虫卵が排出され、それを触れた手のまま食事をすることで体内に入り、感染をおこします。

人がトキソプラズマ症に感染しても、大人の場合はほとんどは無症状が多く、発熱やリンパ節の腫れがおこる程度です。しかしHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症のような元々免疫系疾患を持っていたり、低下していたりする場合は、菌が全身に広がってしまい命を落とす危険性があります。

また、妊婦が妊娠初期にトキソプラズマに感染してしまうと胎盤を通して胎児にうつり、高い確率で死産や流産する可能性があります。胎児に感染した場合、重度な後遺症を残すことが多く、てんかん発作やケイレンなどの神経症状や水頭症による脳のダメージによる影響で、運動障害や視力障害をおこす恐れがあります。

猫からうつる病気に感染したときの対処法

猫から人にうつる病気の処方箋

1.猫引っかき病

原因であるバルトネラ菌を持った猫から、人にうつる病気である猫ひっかき病は、症状が軽い場合は自然と治ることが多く、感染した場所(猫から咬まれたりひっかかれたりした傷口)に加温をしたり、鎮痛薬の投与をします。リンパ節の腫れや疼痛などの重度な症状の場合は、抗菌薬の投与することがあります。

猫から咬まれたりひっかかれたりした際は、まずすぐに傷口を水でしっかり洗い流し、アルコールなどで消毒をすると、その後の治療で早く治りやすいです。

ですが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス感染症)など元々免疫系疾患を持っている人や、免疫力が低下している場合は、長期間抗菌薬の投与が必要になり、数か月間続く場合があります。

そのため、免疫系疾患を持っている人や低下しやすい人は、猫からの感染防止のために接触を控えることが大事です。

2.瓜実条虫(サナダムシ)

ノミの媒介によって、猫から人にうつる病気の瓜実条虫は、消化管である小腸に寄生するため一般的に駆虫薬を服用します。また更に、下剤も併用して便と一緒に虫体を排泄を促すこともあります。

一方で、瓜実条虫は猫の飼育環境が多頭飼いの場合、トイレの共有などにより猫から猫へとうつる病気でもあります。

そのため、全ての猫に対しても駆虫薬を投与する必要があります。また、全ての猫に対して感染していないか糞便検査もする必要があります。

3.トキソプラズマ症

エイズなど免疫系に関係する病気を持っている患者に対しては、長期間の治療が必要です。もし、妊婦がトキソプラズマに感染した場合は、胎児に感染を防ぐためにアセチルスピラマイシンを服用します。

服用することで約60%の確率で効果があり、万が一感染しても重症化を防ぐことができます。

また、このトキソプラズマ症は母猫が感染していた場合、子猫にうつる病気でもあるので特に野良猫および保護猫は危険です。感染していた場合、感染後から1〜3週間の間に猫からの排泄物にオーシストを排出します。

短い期間なため、糞便検査でオーシストを見つけることが難しいため動物病院で抗体検査を受け、感染の有無を調べる必要があります。

猫からうつる病気を予防する方法

人にうつる病気かもしれないグレーの猫を抱き上げてキスをする女性

猫ひっかき病、瓜実条虫の場合

ノミの駆除や駆虫薬の投与、感染防止で完全室内飼いにする

猫ひっかき病の感染ルートは、原因であるノミに猫が感染し、その猫から人に対してひっかいたり咬んだりすることです。瓜実条虫もノミが原因で人にうつる病気なため、猫がノミに感染させないように完全室内飼いにし、外に出ないようにします。

また、ノミに対する駆除薬を投与したり、瓜実条虫の場合は駆虫薬を投与したりする必要があります。

過剰なスキンシップをしない

猫は、基本的にベタベタ触られるのが嫌いな動物です。猫の顔を近づけるなど、過剰なスキンシップをすると、場合によっては反撃で咬んできたり、ひっかいたりする行動をとる恐れがあり、危険です。

猫から近づいてきたときに触れる程度に抑え、過剰なスキンシップを控えます。猫に触れた後は、毎回必ず手洗いすることも大事です。

こまめな清掃

ノミの成虫は、全体のわずか5%にしか過ぎず、残りは虫卵や幼虫などです。成虫が駆除されても、虫卵や幼虫が存在しているため意味がありません。虫卵や幼虫も完全に駆除する必要があるため、こまめな清掃をします。

特に猫が使っている寝床やお気に入りのスペースなどは注意です。タオルやマット類は虫卵がいる可能性があるため熱湯消毒をするか、新品に替えるとよいです。

トキソプラズマ症の場合

完全室内飼いにする

土や砂、水たまりなどにオーシストが存在している可能性があるため、猫が外に出てしまうと感染する危険性があるため、完全室内飼いにし猫からトキソプラズマに感染させないことが重要です。

加熱調理やこまめに排泄物の処理、手洗いをする

トキソプラズマは、感染猫からの排泄物を直接手で触れたまま食事をしたり、豚肉などの家畜の肉を不完全調理したりすることでも人にうつる病気でもあります。

もし猫がトキソプラズマに感染していた場合は、手袋をつけてトイレ掃除をするか、妊婦の場合は家族の人に行ってもらい、必ず手洗いをすることです。

また、肉を調理する際はしっかり熱を通すことが必要です。

まとめ

人にうつるかも知れない病気の猫の手

今回は猫ひっかき病、瓜実条虫、トキソプラズマ症の3つを紹介しましたが、他にも猫から人にうつる病気、感染症はたくさんあります。特に野良猫および保護猫は、何かしらの感染症にかかっている可能性が高いです。そのため家族として迎え入れたら、猫に寄生虫がいないか検査することを勧めます。

完全室内飼いにし、定期的にブラッシングをすることで、ノミなどの外部寄生虫を早く見つけることができます。また、日常生活でもなるべく早めに猫の排泄物を処理したり、過剰はスキンシップをなるべく控えたりしましょう。

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