猫が誤飲した時にまずするべき事
猫が誤飲してしまっても、まず絶対に慌てないでください。猫の場合、例え「食べさせては絶対いけないもの」の代表格、ネギ類を食べたとしても、いきなり卒倒して死ぬことはありません。中毒はゆっくり消化途中で起こるからです。極端な窒息や頭蓋衝撃以外、猫が突然絶命することはありません。
猫が何を誤飲したか
猫が何を誤飲してしまったかは、なかなか知り得るチャンスは少ないです。人の食べ物を盗むときは、猫はその場を離れて物陰で食べる習性があるからです。そこで、普段から飼い主さんが叱ったり、あるいは猫が食べ物を盗んだりした時など、どこへ逃げるか観察してください。大抵はその場所には食べた残骸が落ちていることが多いです。
猫が誤飲したかもしれないと思ったら
猫が食べてはいけないものを後から誤飲したかもしれないと知った場合は、まず時計を見てください。動物病院で診断する時、その時間によっては吐き出させるか、あるいは薬で強制的に排出させるかの判断が出来ます。そして、食べたらしいものを出来るだけメモを取り、まずは動物病院に電話連絡を入れてください。その方が、場合によっては優先的に診てもらえます。
猫の誤飲の原因
猫の誤飲の原因は間違いなく、人の食事風景です。猫がいるすぐそばでポテトチップスやおやつ、あるいは朝食や夕飯を食べていませんか?この光景が猫の関心を引くのです。防ぐには、猫の普段の食事が人より早い事、あるいは食事の時は猫を同席させないことです。ベストはキッチンやリビングで食事をする場所に猫を入れないことです。冷蔵庫から冷凍食品を台所に放置することも避けたいですね。こうしたことは総じて猫の誤飲予防の対策になります。
猫は誤飲しても無症状
猫の場合、臼歯が発達していないので誤飲してもほとんど丸飲みです。そのため、魚の小骨のように尖ったものは口の中や喉に引っかかり、苦しがるはずです。しかし、食道を通り抜けてしまい胃に入ると症状が現れるまでに時間がかかり、発見が遅れることが多いでしょう。異物が腸にひっかかってしまうと元気や食欲がなくなり、やがて激しく嘔吐が始まります。特にボタン電池は飲み込んでしまうと非常に危険です。
猫の中毒症状はうずくまる事が多い
寝ているというより、出来るだけうずくまった姿勢から全く変化が無くなる事が多いです。そして同じ場所から動かず、何とか具合が良くなるまでじっとしています。このため、中毒に気が付かないことも実は多いのです。また猫は、頻繁によく吐く動物ですから、吐いているからダメなものを食べたと気づかないこともあります。しかし、誤食の場合は吐く回数が非常に多いので、絶対におかしいと気づくはずです。
猫の誤飲のケース別対処法
誤飲の対処法として、まずよくある猫との相性が悪い「猫に食べさせてはいけないもの」では、生のままか加工品であるかが重要です。猫はネギをそのまま丸かじりするようなことはしません。大抵、人が食べる食べ物を見て、興味を持って口にします。その場合、口にしたのをみつけたら、箸やトングで取り上げてください。猫は自分が食べようとするものを横取りすると、「シャー!」と威嚇します。時には爪で攻撃して怪我をしますから、長いつまめるもので取り上げるのがコツです。
猫が飲み込もうとしていたら
その場合は、直ぐ猫の頭を押さえて体を両腕を使って反転させ、腹這いにさせます。猫の後頭部から顎を親指とひとさし指などで抑えて、口を強制的に開けさせ、そこに誤飲した食べ物があるなら取り出してください。
押さえられたことで、反対に飲み込んでしまうこともあります。十分注意してください。
猫が明らかに食べ物以外ものを誤飲した場合
明らかに食べてことを確認した場合は、まず動物病院に連絡しましょう。吐かせてはいけないものも中にはありますので、まず連絡をしたうえで動物病院に急行しましょう。時間がたつと胃から腸に移動してしまい催吐処置が間に合わなくなることもあります。
どうしても動物病院があいていなくて命にかかわる場合は自己責任になりますが、オキシフルなどを投与することもあります。しかし、消化管の粘膜を痛め出血する場合もある危険を伴う行為ですのでお勧めしません。休日や夜間でも診療可能な病院がありますので、あらかじめ調べておきましょう。
猫の誤飲治療は単純明快
猫が誤飲して動物病院に担ぎ込まれたら、まずレントゲンや造影で飲み込んでいるのか、どこにあるのかを確認します。内視鏡で取り出す場合もありますし、開腹手術が必要な場合もあります。まだ胃内にあり、吐かせて危険ではない物であれば催吐処置をします。中毒やショック症状を起こしている場合は低体温になったり、口の中の粘膜が白っぽくなるので要注意です。
怖いのは液体の薬品や石油系の液体を飲んでしまった時です。この場合、水を飲ませると逆効果になる場合がありますから、直ぐに動物病院へ連絡します。特に、風邪薬は人間が飲みやすいように加糖されていることが多いため、要注意です。また、風邪薬に「アセトアミノフェン」が含まれていた場合は、ねこには禁忌の薬なので急いで動物病院に連絡し、風邪薬の箱も一緒に持ち受診してください。他は活性炭などを飲ませることがあります。
いずれにしても、「何を・いつ・どのくらいの量・どのくらいの大きさ」飲み込んだかによって治療法が変わります。良かれと思ってやった応急処置が仇になることもありますので、まず動物病院に連絡し判断を仰いでください。
まとめ
とにかく猫が誤飲した場合は、まず飼い主さんが落ち着いて行動することです。取り乱して騒いだり、泣いたりするうちに猫の容態が変わります。「誤飲したその場で急死することは滅多にない」と覚えておいてください。しかし、対処が遅れると命にかかわるものが身の回りにはたくさんあります。また、人間にとっては問題なくても猫にとっては命にかかわるものもありますので、手の届くところに危険なもの、口に入りそうなもの物を置かないようにしましょう。
女性 にゃコロ
到底美味しいとは思えないので、理由を考えてみた結果、かじった時の間カサカサ音が楽しいからか、歯茎が痒いからか。どちらかと言うと後者かなと思われますが、正直確証はありません。
何にせよ、食べてしまったら確実に消化出来ない物なので、出しっぱなし、置きっぱなしの"ぱなし削減運動"を実施中です。
普段から誤飲予防対策は心掛けていますが、実際飲み込んでしまった時の対処法を知らなかったので、万が一の時は実践してみようと思います。人との共存が引き起こすトラブルは様々ですが、誤飲はとても身近な事です。普段からの注意を怠らず、お部屋を綺麗にしておく事は対策になりそうです。
女性 ゆんぼ
女性 むぅ
猫の誤食はよく診察しています。
おもちゃなどで遊んでいるうちにそのまま飲み込んでしまい、胃にある間は催吐処置といって、胃内の物をすべて吐かせる処置をしますが、残念ながら猫の場合はすんなり吐いてくれないことがほとんどです。
その場合は全身麻酔下で内視鏡による摘出を行いますが、見えにくい場所に隠れていると摘出できない場合もあります。
胃に入ってから大体3時間経過すると、腸に流れて行きます。
腸まで行ってしまうと、催吐処置や内視鏡摘出が難しくなりますので、そのまま便にでてくることを祈って経過を見るか、開腹手術のどちらかになります。
とくに厄介なのが紐状異物で、便に出るだろうと様子を見ていると、腸が壊死して腹膜炎を起こし、命に関わることになります。
紐状のものを食べてしまったかもしれないしれないときは、様子を見ずにすぐに病院に行きましょう。
30代 女性 匿名
50代以上 男性 もーちん
突然泡上のものを嘔吐。しかもあちこちに数回。泡は少しピンク色、潜血も確認!!
確かに普段では見れれない吐き方、形状ですが、しばらく様子をみてもいいですよ。
ずっと吐き続けるとか吐血とかが確認出来れば大変ですが、1~2日後には便から出てきます。
家の場合は20~30㎝のビニール紐(しかも粘着質)。誤飲とは分かりませんでした、吐き散らかした後、食欲もなく、ずっと寝ていました。翌日は多少、元気になりましたが食欲はないまま。
しかし、その日の夜、便から紐上の物が出て来ました。便と一緒で何か分かりませんでしたが
水で解し、正体が判明。卵の回りに貼ってあるオレンジ色のビニールテープでした。
※猫が持っている自然の生理的な力を信じてからでも、いいのでは。
何か病院を進める記事ばかり、医者とつるんでいる感じが否めない!!
40代 女性 匿名