多頭飼育崩壊から我が家へきた黒猫

多頭飼育崩壊から我が家へきた黒猫

黒猫洋猫MIX1歳8ヶ月の猫とトイ・プードル3歳7ヶ月をどちらも里親でお迎えし一緒に暮らしている我が家ですが、今回は猫をお迎えした時のお話を述べていきます。

出逢い

見つめる猫

某掲示板での里親募集

結婚を機に仕事を退職し、私に時間が出来た事から我が家に新しい家族を迎えようという計画が持ち上がりました。元から動物が好きで、仕事をしていた事もあり小動物など仕事とお世話を両立出来るよう小動物のみと自分で決めていたので退職を期に早速探し始めました。

ペットショップでの生体購入をしないと決めているのでまずは里親募集から見ていた所、不自然な投稿を見つけて目に留まりました。同じ投稿者で成猫から子猫まですごい数の里親募集をかけていました。

お迎え

その中にとても小さい真っ黒な子猫に目が留まった私は、すぐに投稿主とコンタクトを取りました。話を聞くと猫が50匹近くいる事、産まれたばかりの子猫もたくさんいる、そして住んでいる場所から引越しをもうすぐ控えているという事でした。

遠方だった為、レスキュー介入したボランティアの方が自宅まで連れて来てくれて初めての対面をしました。まだ手のひらに乗る程の小ささとミーという甲高い鳴き声から生後14日程だと伝えられ、私の”子猫の命を繋ぐ”闘いが始まりました。
 

子猫の成長

すごい寝方の猫

3時間おきのミルク

初日は突然の環境変化とたくさんの猫の中から一匹になったせいかずっと鳴いて後を着いてくる状況、本来ならまだお母さんと一緒に居るはずの月齢、胸が痛くなるほどの可哀想な鳴き声に片時も傍を離れられませんでした。

そして3時間おきのミルクとこまめな排泄、慣れない事と”もしミルクを詰まらせたら…””もし寒くて震えてたら…”と思うと私も眠れずにこんな状態が1ヶ月程続きました。

やんちゃ期

ミルクを徐々に卒業し、ふやかした食事からカリカリの食事までくるとやんちゃな性格が顔を出しカーテンを上り、痛がる私をおかまいなしに上り元気に走り回る姿にきちんと育ってくれて良かったと安堵しました。

現在

現在1歳8ヶ月、今日も元気に走り回っています。今もイタズラが大好きですが、少し落ち着いて最近お迎えしたわんちゃんと楽しく追いかけっこなどして遊ぶのが楽しいようです。

大きな病気も無く動物病院でも褒められるほど綺麗な毛並みをしていますが困った事に、子猫から常に一緒に居たので私の後追いと姿が見えなくなるとすかさず探しに来る事だけは、どうしても治らないようです。

かけがえのない時間

寝転がる猫

大変なのは、一瞬

今では、あの子猫の時期がとても懐かしく思います。とても大変で寝不足になった事、気にし過ぎて苦労した事、貴重な体験ですが大変だったのは本当に一瞬です。

今には今の可愛さ、あの頃にはあの頃の可愛さがあったのだと思います。そして、何も分からない中で試行錯誤して育てたこの子は私の宝物であり大事な子供のように思っています。

多頭飼育崩壊

見つめる猫

現場の猫達は…

この子のいた現場は、それはひどい在り様だったと聞きました。トイレは数個しかなく食事もお皿にあけるだけでどの猫が食べているかどの猫が食べていないか把握出来ず、子猫もどこかで産んで連れてくるといった猫屋敷だったようです。

この子も正確な月齢が分からなかったので、我が家に来た日を”新たなスタート”の意味を込めて誕生日にしました。他の猫も幸運な事に全て里親が決まり、この子も今ではこんなに大きく成長し、姫気質のわがままちゃんに育ってくれました。

終わりに

布団から覗く猫

子猫時代、分からない事ばかりで時には自信が無くなる時もありました。ですが、今では忘れられない大切な思い出になっています。あんなに小さくミーミー鳴いていたのにいつの間にか走り回る程大きく逞しく育ってくれた事に、里親に名乗り出た事に、全てに自信を持って正解だったと声を大きくして胸を張って言えます。そして、この子に出逢えた事に感謝しています。

スポンサーリンク