猫の腎不全を予防する7つの方法

猫の腎不全を予防する7つの方法

猫の腎不全は腎臓の機能が低下し最悪の場合死に至る病気です。不幸にも、猫がかかりやすい病気の一つです。愛猫には、健康で長生きして欲しい、と飼い主であれば誰もが思うのではないでしょうか?愛猫を腎不全にしない為の予防法を7つ、お伝えしていきます。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫の腎不全の予防法7つ

聴診器をあてられている猫

猫の腎不全を予防するには、以下の方法があります。

  • 食事管理で腎不全を予防する
  • 猫の飲水量に気をつける
  • 腎不全を含めた定期的な健康診断
  • 腎不全予防のサプリ
  • 猫のトイレはいつも清潔に!
  • 猫にストレスを与えない
  • 感染症を予防する

食事管理で腎不全を予防する

水を飲む猫

猫の腎不全を予防するにはまず、食事の管理が大切です。腎不全予防のためには猫の体が必要としている栄養素をきちんと含んだ食事を与えましょう。一般的に市販のキャットフードを与えていれば問題ないとは言われていますが、キャットフードにも様々な種類があります。

猫の腎不全予防のためには動物性たんぱく質を必要量含み、栄養のバランスのとれたフードの方が良いでしょう。高品質なキャットフードは、やはりそれだけお値段も高めになります。ですが、安価な質の低いキャットフードを食べ続けることで、腎不全をはじめとした病気にかかりやすくなるという意見もあります。

そうなると、いくら日々の猫の食事代が安く済んでも、腎不全などの病気から医療費が高く付く事になってしまいます。どちらが良いかは飼い主が選択するところですが、愛猫のためにはできる限り、良質なキャットフードを食べさせてあげてください。

猫の飲水量に気をつける

水を飲む茶色い子猫

猫の腎不全の原因として言われているのは、水分不足です。猫は普段ガボガボと水を飲む動物ではありません。その為、体内の水が不足しがちになります。

普段の愛猫の様子を見て、あまり水を飲んでいる様子がなければ、水入れを循環式のものに変えてみるなどして猫が水を飲むよう工夫してみてください。また、腎不全予防のためドライフードばかりでなく、ウェットフードも取り入れる、という方法もあります。

腎不全を含めた定期的な健康診断

健康診断を受けている猫

6歳までは1年に1度、7歳を過ぎたら半年に1度程度、定期的に健康診断を受けさせることも、猫の腎不全を予防する上で重要です。定期的に健康診断をすることで、腎不全を含めた病気の早期発見、早期治療に繋がります。

健康診断の項目は、年齢などによって異ってきますので、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

猫の腎不全予防に効果のあるサプリ

カプセルに手を伸ばしている猫

猫は元々、腎臓に負担がかかりやすい体質をしているので腎不全になりやすいです。高齢になると特に、腎臓が弱ってくる事が多いです。そこで、腎臓の機能をサポートしてくれるサプリを取り入れる、という方法も腎不全の予防法です。

腎臓サポートの猫用サプリはいくつか販売されていますので、愛猫に合った物を選んであげましょう。ご自身で情報収集するのはもちろん、かかりつけの獣医師さんに聞いてみても、良いサプリを教えてくれるかもしれません。

猫のトイレはいつも清潔に!

トイレ中の猫

腎不全の原因として猫がトイレを我慢してしまう事が挙げられます。猫はトイレにこだわりがある子が多いです。キレイさが気に入らないと、排泄を我慢する事さえあります。

または、飼い主が困る場所へ、抗議の意味で粗相してしまうこともあるでしょう。お互いの為に、トイレはいつも清潔に、保つようにしてください。日中は外出していて猫のトイレ掃除ができない場合は、トイレの数を増やすか、電動猫トイレの導入を考えてみましょう。

猫にストレスを与えない

野原で鳴いている子猫

猫の腎不全はストレスからも発症してしまいます。猫は人が思う以上に、ストレスに弱いです。ちょっとした事でもストレスを感じ、体に症状が出てきます。人よりも繊細にできていると思って、間違いありません。なるべく猫がストレスを感じないように、気をつけてあげてください。

感染症予防

注射を受けている猫

猫の腎不全は、様々な感染症が原因となり、起こることがあります。詳しくは後述しますが、それらの感染症を予防することが、腎不全の予防へと繋がります。

猫が腎不全になる理由

横たわる猫

猫はなぜ、腎不全になってしまうのでしょうか?実は、腎不全は猫の死因トップ10に入るほど、発症率が多い病気です。猫が腎不全になる主な原因は、以下の通りです。

  • 感染症から腎不全を発症する
  • 尿石症から腎不全を発症する
  • 加齢による腎不全
  • 血中AIMの機能不全

感染症から腎不全を発症する

  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • 猫エイズウイルス
  • 猫白血病ウイルス

細菌やウイルス感染による感染症で、糸球体腎炎を起こし、猫が腎不全になる場合があります。猫伝染性腹膜炎(FIP)や猫エイズウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症などが該当します。

猫エイズウイルス感染症と猫白血病ウイルス感染症は、予防接種である程度防ぐ事ができますので、ワクチン接種を受けると良いでしょう。また、猫が外出することで、病気を貰ってくる場合もあります。なるべく、外出させないようにする事も、腎不全を防ぐ上で重要です。

尿石症から腎不全を発症する

猫の尿石症とは腎臓から尿管にかけてと膀胱、尿道に結晶や結石ができ、膀胱や尿道が傷ついたり、尿道が詰まってしまったりする病気です。猫は元々、尿路系に石が出来やすい動物です。

尿石症になり排尿が全くできなくなる事で、尿毒症や急性腎不全になり、命にも関わってきます。急性腎不全から、慢性腎不全へと移行してしまう場合もあります。飲水量が少ないことも腎不全を引き起こす原因の一つになります。ご飯の栄養バランスと飲む水の量に、注意してあげましょう。

加齢による腎不全

猫の加齢によって体の機能全体が低下してくると当然、腎臓の機能も落ちてくるので、腎不全はなりやすい傾向があります。定期的な健康診断で、腎臓に異常が生じていないか、チェックしてあげてください。

血中AIMの機能不全

腎不全はこれまで、原因不明のものがほとんどでした。故に治療方法が確立されず、行うのはいかに、症状を遅らせるか、というものでした。ですが2016年、暗闇に一筋の光が差し込みます。東京大学の研究により、血中AIM(たんぱく質)がうまく働いていない事が腎不全の原因だと分かったのです。

腎不全は、尿細管に老廃物が溜まって詰まる事で、起こります。通常であれば、血中のAIMがその詰まりを取り除いてくれるのですが、猫の場合、AIMがあるにも関わらず、AIMがうまく機能していない事が判明しました。

猫が腎不全になる原因が分かったという事は、今後、効果的な治療法が確立される可能性があります。長年原因不明だった猫の腎不全が、治る病気になる日も、そう遠くないのかもしれません。

猫が腎不全になると?

治療中の猫

猫が腎不全になると、以下のような症状が現れます。

  • 水をよく飲み、頻尿になる
  • 体重減少
  • 元気がなくなる
  • 毛ヅヤの悪さ
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 口臭
  • 貧血

猫の腎不全には、ご覧のようにたくさんの症状がありますが、特に気をつけたいのが「水をよく飲み、頻尿になる」です。やたらと水を飲み、何度もトイレに行く、という症状が出たら、すぐに受診するようにしましょう。

まとめ

床に横たわっている猫

腎不全は猫がかかりやすいと聞けば、飼い主としては心配になりますよね。愛猫ができる限り健康で過ごせるように、しっかりと予防してあげてください。

原因不明だった腎不全の原因が明らかになった事で、今後腎不全から救われる猫が増えていくかもしれません。

希望が持てるグッドニュースに、筆者も期待しています!

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