猫の鼻水やクシャミ、目ヤニの症状はワクチンで予防する事ができます

猫の鼻水やクシャミ、目ヤニの症状はワクチンで予防する事ができます

一般的にネコカゼといわれる症状は鼻水やクシャミ、目ヤニが多いなどがあげられます。その症状は年に一回のワクチン接種で予防する事ができます。しかし残念ながらネコカゼにかかってしまっているほとんどの猫ちゃんはワクチンを打っていません。今回はワクチン接種の重要さも含めてお話しします。

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監修:獣医師 加藤桂子先生

(伊達の街動物病院)

ネコカゼとは?

氷で頭を冷やす猫

比較的年齢が若い猫ちゃんに体調を崩してしまった時の症状を聞いてみると、大半は「鼻水やクシャミが頻繁に出るようになり、鼻づまりがひどい」「目ヤニや涙の量が多くて目が開きにくい」などが多いです。

また、猫ちゃんの平均体温はだいたい38度台くらいですが、場合によっては40度近くもしくは超える高熱がでます。熱があると食欲低下や元気もなくなり、ぐったりしてしまいます。また鼻がつまっていても食欲がおちたり、元気がなくなったりします。

鼻水、目やに、くしゃみなどそのような症状がみられる場合、ネコカゼの可能性が高いです。ネコカゼは人間の風邪のように他の猫ちゃんに移る可能性が非常に高く、同居猫ちゃんにも同じ症状が見られることが多いです。ネコカゼにかからないためにも、1年に1回のワクチン接種で防ぐ事ができます。ネコカゼは、いろいろなウイルスや細菌が原因で起こるもので、それぞれの病気の総称になります。

猫のワクチンについて

ワクチンを打つ猫

そもそも猫のワクチンとは何か?

感染症の原因である病原体を影響がでない程度にその病原性を弱めたり、無毒化したものを体内に入れる事で、その病原体に対しての免疫をつけるためのものです。実際にその病原体が体内に入ったとしても発症せず防げたり、症状が出たとしても軽度で済ませることができます。

感染症の中には感染力が強く、他の猫ちゃんに移ってしまうものもあります。

猫のワクチンによる副反応も稀に出る

細菌やウイルスの病原性を弱めたり、無毒化したものを体内に入れた事により、体の免疫反応で副反応が出るケースがあります。1回も出た事がない場合でも、その時のコンディション等によって副反応が出る事がありますので、ワクチン接種した日は猫ちゃんの様子をみるようにしてあげてください。 そしてなるべく安静にさせてください。

副反応の症状で1番気をつけて頂きたいのが、ワクチン接種後すぐに起きる全身性のショック状態、アナフィラキシーショックです。痙攣や呼吸困難に陥る事がありますし、最悪死につながる場合もあります。すぐに処置が必要です。また他の副反応としては、

  • 顔が腫れる(ムーンフェイス)
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • 痒み
  • 皮膚の赤み

などがみられ、多くはワクチン接種後数時間で現れてきます。症状の度合いによっては自然に落ち着く事もありますが、あまりにもひどい場合や心配な時は動物病院に連絡してください。

ワクチンで防げる猫ちゃんの感染症

猫風邪の猫

代表的な3つの感染症は以下の通りです。

猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)

猫ヘルペスウイルスによる感染で目や鼻からの分泌物や唾液が主な感染源です。症状としては40度前後の高熱やクシャミ、ヨダレが多い、鼻づまり、結膜炎です。年齢が若い猫ちゃんの場合は症状が悪化しやすいです。

猫カリシウイルス感染症

猫ウイルス性鼻気管炎と似たような症状で発熱、食欲不振、鼻水、目ヤニが多いなどがみられます。特徴的症状としては口腔内に潰瘍ができ、痛みを伴うため、食事がとれなくなる場合があります。

猫汎白血病感染症

感染した動物の糞便からウイルスが排出され猫へ感染したり、白血球が著しく減少することが特徴です。発熱や食欲不振、嘔吐、下痢(血便)などが起こります。最悪命を落としてしまうこともあります。また、妊娠後期から生まれてすぐに子猫にかかってしまうと、小脳低形成といって小脳が小さくなり、障害が出てきてしまう場合もあります。

まとめ

体温計を持つ猫

私たちは風邪の予防で手洗いやうがいをしていますが、猫ちゃんを含め、動物たちはできません。しかし猫ちゃんは、その代わりに賛否両論あるようですが、年に1回のワクチン接種で予防する事ができます。

ワクチン接種は私たちが猫ちゃんにしてあげられる唯一の手段です。ですが室内飼いという事もありワクチン接種をしなくてもいいと思う方が多いのが現実です。接種をしてないと季節、気温変化などで少しでも免疫力が落ちてしまうと一気に体調を崩してしまいます。

猫ちゃんが健康で過ごせるようにワクチン接種をしてください。

記事の監修

  • 獣医師
  • 加藤桂子先生
  • (伊達の街動物病院 )

日本獣医生命科学大学卒業。仙台市の動物病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

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