猫に山椒が危険な3つの理由と対処法

猫に山椒が危険な3つの理由と対処法

猫に食べさせてはいけないものは数多くありますが、山椒も危険だということをご存知でしょうか。猫にとって山椒が危険な理由と、その対処法をご紹介します。

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猫に山椒が危険な理由3つ

山椒の実

山椒は猫の内臓にとって刺激が強すぎる

山椒をはじめとする香辛料は、猫の胃腸への刺激が強すぎるために、食べさせてはいけないとされています。山椒は、食品の薬味として昔から利用されて来ました。山椒の分類はミカン科サンショウ属の落葉低木です。

山椒は、猫にとって刺激が強く胃腸を痛める可能性があるだけでなく、山椒が猫の体内で化学反応を引き起こす可能性があります。猫の体内に有機化合物などの異物が取り込まれると、肝臓で分解されて無害なものに変えられて、腎臓から排出されます。

つまり山椒を食べることで、猫の胃腸だけではなく、肝臓や腎臓にまで負担をかけることにつながります。そのため、猫が山椒を食べてしまうと、消化不良や下痢を引き起こしてしまう可能性があるのです。

山椒の成分で猫が麻痺を起こす可能性がある

山椒にはサンショオール、ジペンテン、フェランドレン、シトロネラール、ゲラニオールなどの成分が含まれています。山椒の辛味成分で主なものは、サンショールというものです。山椒の成分サンショールは、局部麻酔の作用があるため、人間でも山椒を食べると舌先が痺れ、辛みを感じます。

また、山椒の成分サンショールは大脳を刺激して内臓の働きを活性化すると言われています。人間よりもずっと体の小さい猫がこの山椒の成分サンショールを摂取することによって、何らかの異常が体に起こることは考えられることです。

他にも、山椒にはキサントキシンと呼ばれる痙攣毒とされる成分が含まれています。この山椒に含まれる成分は特に魚類に強い痙攣を起こし、山椒を取りすぎると人間でも体調を壊すことがあります。

山椒を猫が食べると中毒症状を起こす

猫が山椒を食べると中毒症状を起こすことがありますので、注意が必要だとされています。

山椒の香りで猫が酔っぱらう事もある

また、山椒の香りは人間が食事を楽しむものですが、猫によっては山椒に興味を示したり、山椒の香りで酔っ払ったりするような行動をすることもあります。猫に山椒を与えると酔っ払ったような行動をとるものとしてはまたたびが有名ですね。

またたびを猫に与えていたところ、呼吸器系が麻痺して容体が急変し、死んでしまったという猫の例があります。またたびのせいとは確定されていませんが、他に原因となるものがないため、またたびの成分によって猫の体に異常が起きたのだろうと言われています。

麻痺させると言う意味では、山椒のサンショオールにもその成分が入っているわけです。猫によっては、少量の山椒でも体調に異常が現れる場合もあるかも知れません。

猫が山椒を舐めてしまった時の対処法

病院で診察される猫

猫が山椒を舐めて何かしらの異常が出た場合には、すぐに動物病院に連れて行きましょう。山椒中毒になった時の症状としては以下があげられます。

猫の山椒中毒の症状

  • よだれを出す
  • ふらつく
  • 酔っ払ったようになる
  • 尿の色がおかしい
  • 嘔吐する
  • 呼吸がおかしい
  • 昏睡している

猫が山椒を舐めた時の治療法

山椒による中毒を治療する場合、ほとんどは内科療法を中心に行います。山椒による中毒の原因となった物質をできるだけ早く特定して、中毒物質を猫の体外に何らかの形で排泄させるか、山椒による中毒物質の毒性を弱めることが大切です。

ですから、山椒を舐めたことを必ず獣医さんに伝えましょう。山椒を舐めて中毒になった時の治療方法としては、胃の中のものを吐かせたり、胃洗浄を行ったり、活性炭を投与したりします。

山椒以外のスパイスの時も同じようにする

もし嘔吐や下痢などの消化器系の症状や、脱水症状、痙攣などの神経症状などが起きていれば、それに応じて対症療法を行います。山椒はもちろん、唐辛子など他のスパイスを舐めてしまった時も同様です。

山椒の香りを嗅いで容体が変わった時の対処法

猫の体にどのような症状が現れるかわかりませんし、呼吸器系に麻痺が起きれば命にかかわることもあります。山椒の匂いを嗅いだり舐めたりして、猫が苦しんでいる場合には、水で洗い流したりふき取ったりしてあげましょう。

山椒を洗い流す際水が猫の気管内に大量に入ってしまわないように気をつけてください。難しいと思われる場合には、やはり早めに動物病院に連れて行きましょう。

猫が山椒で酔っぱらう?

スパイスの横に転がる猫

山椒の匂いを嗅いだり、舐めたりすることで、またたびを与えた時のように酔っ払うという話もあります。

山椒に酔っ払ったようになる猫

こちらは、麻婆豆腐にかけた山椒に反応した時の猫の様子ということです。またたびやキャットニップを嗅いだ時のように、顎を擦り付けたり、転がったり、お皿に体を擦り付けたりしています。

猫によっては、山椒の匂い成分に反応したり、辛味成分に反応したりするようです。猫には個体差があり、山椒に対して、全ての猫に同じ反応が出るわけではありません。山椒の匂いが嫌いで、山椒があるとキッチンや食卓から離れていくという猫もいるようです。

山椒の匂いを嫌がる猫

山椒の実が入った瓶の匂いを嗅いだ後、猫パンチで攻撃している猫です。
山椒の瓶に猫パンチしているのは白黒のブチ猫さんですが、黒猫も、猫パンチまではしないものの、嫌がって逃げています。

粉山椒の匂いを嗅ぐ猫

こちらは、山椒味のお菓子の袋を噛んでいる猫です。たまに山椒の匂いに刺激を感じるのか、目をしばしばさせる時もあります。猫が逃げていかないで、袋を舐めたりしているところを見ると、山椒のお菓子の匂いを気に入っているようです。

山椒の実の匂いを嗅いで驚く猫

飼い主さんが山椒の実を猫の鼻先に近づけると、匂いを嗅いですぐに体を仰け反らせています。この猫は、山椒の匂いは好きではないようです。

まとめ

猫とスパイス

山椒の原産地は東アジアで、日本での山椒の産地は、主に岐阜県、和歌山県、奈良県などがあげられます。山椒の花、実、それぞれに旬があり、春に咲く小さな花を花山椒と言って、料理の薬味やつくだ煮として使われます。

山椒の香りと辛味が強い若い実は、実山椒、または青山椒(あおさんしょう)と言われ、小魚などのつくだ煮に用いられます。果皮を粉にした粉山椒は、山椒の実を乾燥させて作ったもので、よく使われるのは鰻のかば焼きに薬味として使われています。

また、山椒の粉は七味唐がらしの材料としても用いられています。

山椒は少しでも匂いが強く、味もしっかりとしている香辛料のひとつで、猫が少し摂取するだけでも、体に異変が現れる可能性があります。人間にとっては、料理の味を引き立てる香辛料のほかにも、鎮痛作用や消化を促進する作用、消炎作用、胃の健康を維持する、といった働きがあることで知られています。

このように人間にとっては良い効果があるため、猫にあげても良いかと思いがちですが、実際にはお勧めできません。

人間でも山椒を取りすぎると体調を壊しますから、人間よりずっと体の小さな猫には与えないようにした方が良いと言えるでしょう。山椒を使った料理をする時や、山椒の実などをとって来た時など、猫がいたずらして、かじったり舐めたりしないように気をつけてくださいね。

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