猫にミントを与えても大丈夫?危険なアロマ、安全なハーブなどを解説

猫にミントを与えても大丈夫?危険なアロマ、安全なハーブなどを解説

料理、石鹸や歯磨き粉、シャンプーやリンス、お酒にもよく使われるミント。人間の生活に深く関わるミントですが、猫との生活にはどのように関わってくるのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫にとってミントは安全?

ミントと横向き猫
  • ミントの精油(エッセンシャルオイル)は危険!
  • 猫にとって安全なミントもある

ミント系の香りが好きな猫、嫌いな猫と様々いるようです。ミントは何百種類とありますし確実に駄目なミントがはっきりしていないところが現状です。

しかし、ミントの精油(エッセンシャルオイル)は中毒を起こしてしまうため猫がいる場所で使う事は止めておきましょう。

猫の年齢、体質や健康状態、ミントの量により安全でない場合もあるようです。しかし、猫のおやつに香りづけでペパーミントの入っているもの、バニラミントフレーバーのイヤークリーナーもあります。

猫にとって危険なミントとは

びっくり猫

確実に、どのミントが猫にとり危険なミントであるのか定かではありません。しかし、ミント本体ではありませんが、精油なら大丈夫と思っていらっしゃる方は多いかもしれません。しかし大間違いです。

アロマテラピーで使用するミントの精油

  • 猫はミントなどの精油を分解する事ができない
  • ミントなどの精油が体内で蓄積されていくと中毒を起こす

猫にミントなどの精油を使うと中毒を起こし、最悪の場合は死亡するという例も多数あります。

ミントから直接抽出されている精油は、純度が100%でアルコールなどの不純物は一切含まれてはいません。1mlの精油を作るのに100~1000倍のミントが必要とされます。

高濃度というにはあまりにも極端な数字だとご理解いただけると思います。人間でさえ誤って口にすると大変危険です。

ミントなどの精油成分を猫は分解する事ができません。解毒機能の無い猫にとり、アルコールを一なめする行為と同じように、ミントの精油も危険であるかお分かりになりますね。精油を使用したために中毒症状をおこしてしまった猫は多くいるようです。

また、猫の皮膚はとても薄くデリケートなため、ミントなどの精油が肌から浸透し中毒を起こすという例もあります。

猫にとってアロマ(精油)は危険!

毎日アロマを焚いた部屋で猫と暮らしていたら体調が悪くなってしまったなど精油は猫にとって非常に危険であると飼い主の我々は理解しないといけません。

猫を家族に迎えたのならアロマオイルとはお別れしてください。人間の使う虫よけの成分に「精油」と書いてある場合も使用は中止してください。

猫にとって安全なミントとは

ミントの葉と猫
  • キャットニップ
  • ペニーロイヤルミント

キャットニップ

キャットミントは、シソ科イヌハッカ属に分類される物の総称です。その中で有名なのがキャットニップです。西洋マタタビとも呼ばれるミントです。

猫のおもちゃの詰め物によく使われるそうです。マタタビと言われるだけあり、使用するとへべれけになってしまう可能性がありますのでおもちゃなどではなく草本体を猫に与える場合は気をつけねばなりません。

濫用も癖になりますのでいけません。外で育てていると猫がよってくるという話をあちらこちらで聞きます。ただし、枝を折ったりしないと猫の好む香りはしないそうです。

ペニーロイヤルミント

虫よけとして効果を発揮します。強いペパーミントの香りがし、乾燥をさせた茎や葉を戸棚やベッドに入れます。猫には、布の中に入れて首輪にすると効果があるようです。ただし口にするのは良くないようです。

その他、猫に安全なハーブ

  • レモングラス
  • バレリアン
  • キャットタイム(タイムとは別物)

ペパーミントとスペアミントの違い

ペパーミントはメンソール系のガムや歯磨き粉、ミントティーの香りづけによく使用されます。スペアミントは特徴の甘い香りを生かす、エスニック料理やモヒートに利用されます。

猫がミントなどの精油を舐めたときの対処法

子猫と体温計

その場合、猫に以下のような症状が見られたらすぐに病院を受診してください。適切な処置を行えば大事にならずに治るでしょう。

  • 異様な行動
  • 筋肉の震え
  • めまい
  • 食欲不振
  • 運動機能の異常
  • 急に動かなくなる
  • 急に倒れる

猫が積極的にミントを口に含む事がある場合は、猫にとって必要性があるからかもしれません。しかし、猫としては考えてもいない方法で体内に取り込んでしまう可能性があります。

例えば「床にこぼれていミントの精油が毛に付いて舐めてしまった」「ミントやラベンダー等の成分が含まれる食べ物を体内に入れてしまった」「ミントやラベンダーのポプリを嗅いだ」などです。

ミント以外で猫に与えてはいけないもの

ミント

ミントとはシソ科のハッカ属やメンタ属、ミント属であるハーブの総称です。ミント全般にはメンソール(メントール)が含まれている物が多いですが、他にも香りや成分は様々あります。

ラベンダー

猫を散歩させる方は、誤って愛猫が食べないように注意しラベンダーにはできるだけ近づけないようにしましょう。

ラベンダーの香りを嗅いだだけで、皮膚より体内に吸収され中毒症状を引き起こし、3日~1週間で肝臓や腎臓の組織を破壊してしまった事例がありますから、危険と考えた方が良いでしょう。

ハッカ油

ミント同様ハッカ油は猫にとって猛毒になりますので使わないようにしましょう!

ハッカ(中国:薄荷)はミントの和名です。通常はシソ科のハッカ属である「ニホンハッカ」と「ペパーミント(和名:セイヨウハッカ)」のミントを示すことが多いです。

ニホンハッカは名前の通り日本古来の植物で、古くからお菓子や飴に利用されてきました。ペパーミントはヨーロッパ大陸原産です。

ニホンハッカもペパーミントも、爽快な時には痛いくらいにスーっとしますね。その正体はメンソール(メントール)という成分です。ニホンハッカはペパーミントの二倍近くメンソールが含まれています。

まとめ

葉っぱと子猫

今回は猫にミントを与えても大丈夫なのかという事についてご紹介しました。

ミントは有名でありますが非常に大雑把な言い方をされていますが、人間の生活に深く関わっている植物であるとも感じました。

ミントを猫除けに使う方、逆に猫寄せに使う方など様々です。物事には「良い面と悪い面」があります。この世に生を受けている物は必要であるから存在しています。

特に植物は使い方により「薬にも毒にもなる」と言う事を肝に銘じておかなければならないと思います。

猫との生活を安心して楽しむのであれば「お互いに無理をしない」事が必要であるのではないでしょうか。

投稿者

40代 女性 あかね

我が家でも猫ちゃんを飼い初めてからは、アロマをやめました。それまでは、ユーカリやミントを楽しんでいましたが、やはり毒だと言うことで手放しました。部屋の臭いを消すスプレーにも慎重になります。臭い消しはきついのが多いので注意が必要ですね。昔、猫ちゃんのことを考えて無香料のスプレーをしたら皮膚がカブれてしまいました。なので、今は赤ちゃんがいる家庭でも使えるスプレーを使っています。やっと、問題がないです。慎重に選ばなければ行けませんね。

投稿者

40代 女性 匿名

アロマのグレードにもよるかも。
ヤングリビングなら、かなり違うと思います。

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