イギリスの猫種8選と暮らし方

イギリスの猫種8選と暮らし方

イギリスの猫種には、どんな猫がいるのでしょうか。イギリスで暮らす猫達の暮らしぶりや、人気の名前など、イギリスの猫事情についてまとめました。イギリスにはなんと「猫の公務員」がいるのだとか…動物愛護先進国といわれるイギリスの猫達についてご紹介します♪

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イギリス原産の猫

イギリスの街並みの写真

イギリス原産の猫①マンクス

マンクス

イギリス原産の猫マンクス(Manx)は、しっぽがないイギリスのマン島発祥の短毛種猫です。

イギリス原産の猫マンクスのしっぽについては様々な説があり、ノアの箱舟に飛び乗った際にしっぽをはさまれ無くなったという「ノアの箱舟説」や、音を立てずに狩りをする為に海賊にしっぽを切り取られたという説があります。

と言っても、イギリス原産の猫マンクスは短~長程度のしっぽがある場合もあり、それらを「ロンギ―」、株のような動かないしっぽを「スタンピ―」、完全にしっぽがないものを「ランピー」と分類します。

このように短いしっぽを持ち、ウサギのように飛び回る姿からイギリス原産の猫マンクスは「ラビットキャット」と呼ばれることも。イギリス原産の猫マンクスの性格は温厚で利口な反面、臆病で神経質な一面を持つ為、飼い主さん以外には懐かないこともあるようです。

イギリス原産の猫②ソマリ

ソマリ

イギリス原産の猫ソマリ(Somali)はアビシニアンの長毛種です。

アビシニアン同様、1本の毛に複数の色が混じるティックドタビーの被毛を持ち、体に比べて長めの被毛で覆われているフサフサのしっぽがチャームポイントです。イギリス原産の猫ソマリの大きさはやや小さめですが、筋肉質でしなやかな動きがとても上品です。

イギリス原産の猫ソマリの性格は、アビシニアン同様とても活発で友好的であり「犬のような猫」と表現されることも。

イギリス原産の猫ソマリは他の猫や動物、子供とも仲良くできる協調性を持ちますが、神経質な一面を持ち合わせていることもありますので、ストレスを抱えないよう注意しましょう。

イギリス原産の猫③コーニッシュ・レックス

コーニッシュ・レックス

イギリス原産の猫コーニッシュ・レックス(Cornish Rex)最大の特徴は、全身を覆うシルクのように柔らかな手触りの巻き毛です。

イギリス原産の猫コーニッシュ・レックスの細めのフォーリンタイプ体に長い足、無駄のない筋肉質な体を持ち、猫のなかでもずば抜けたジャンプ力を持つと言われています。

イギリス原産の猫コーニッシュ・レックスは、逆三角形のスラリとした顔と大きめの耳も特徴です。シャープな見た目のコーニッシュ・レックスですが、その性格は甘えん坊で、子猫のような性格をしていることが多いようです。

イギリス原産の猫コーニッシュ・レックスはとても利口で、協調性もありますが優しすぎる性格からストレスを抱えてしまうことも。抱っこ好きな子も多いようですよ~!

イギリス原産の猫④デボン・レックス

デボン・レックス

イギリス原産の猫デボンレックス(Devon Rex)は、前述のコーニッシュ・レックスと同じ巻き毛を持つ猫種です。

コーニッシュ・レックスとイギリス原産の猫デボン・レックスはよく似ていると言われますが、その起源となった遺伝子は別物であるとされています。

コーニッシュレックスは細身のフォーリンタイプに分類するのに比べ、イギリス原産の猫デボン・レックスはセミフォーリンタイプに分類され、少しずっしりしているような印象です。

また、酷似している巻き毛に関してもイギリス原産の猫デボン・レックスの巻き毛の方がカールが柔らかく、ウェーブがかっていることも挙げられます。

イギリス原産の猫デボン・レックスの手触りも、コーニッシュレックスがシルクと例えられるのに比べ、イギリス原産の猫デボン・レックスはスエードと例えられることが多いようです。

そんなイギリス原産の猫デボン・レックスの性格は、とにかく好奇心旺盛で活発。その様子は「犬」のようだと言われることもあり「プードルキャット」という呼び名も持ちます。イギリス原産の猫デボン・レックスは依存心が強く、同居している他の猫や動物、子供に対しても嫉妬心を持つほどなのだとか。

イギリス原産の猫⑤ヒマラヤン

ヒマラヤン

イギリス原産の猫ヒマラヤン(Himalayan)は、ペルシャとシャムの交配によって誕生した猫種です。

イギリス原産の猫ヒマラヤンはペルシャの上品で長い被毛と、シャムのポイントカラーを持つ猫種を目指し、長い月日をかけて研究、交配されてきた猫種でもあり、その容姿がヒマラヤウサギに似ていることから「ヒマラヤン」と名付けられたそうです。

イギリス原産の猫ヒマラヤンの容姿は、ペルシャの要素を強く残しており、太めの短い足と全体的に丸い印象を与える体は、中型からやや大きめのコビータイプに分類されています。

イギリス原産の猫ヒマラヤンの顔立ちもペルシャ同様、鼻筋の通ったドールフェイス(トラディショナルフェイス)、鼻ぺちゃのエクストリームフェイスがあります。

イギリス原産の猫ヒマラヤンのカラーはもちろんポインテッド、瞳はブルーのみが認められています。

イギリス原産の猫ヒマラヤンの性格はとにかく温厚で大人しく、甘え上手です。しかし、成猫になると独立心が強い個体も多く、一人で寛ぐことを好む場合も。また、あまり鳴かないとも言われています。

イギリス原産の猫⑥スコティッシュ・フォールド

スコティッシュフォールド

イギリス原産の猫スコティッシュフォールド(Scottish Fold)は、イギリススコットランドで生まれた1匹の折れ耳を持つ白猫が起源とされています。

イギリス原産の猫スコティッシュフォールドといえば、やはり折れ耳(垂れ耳)が特徴的ですが、これは固定されている遺伝ではなく、折れ耳で生まれるスコティッシュフォールドは全体の約20%~30%とされています。

イギリス原産の猫スコティッシュフォールドの特徴として他には丸い顔に丸い瞳、ずっしりしたセミコビータイプの体も特徴的ですね。

イギリス原産の猫スコティッシュフォールドの被毛は、長毛短毛ともに、非常に多くのカラーやパターンが認められています。

イギリス原産の猫スコティッシュフォールドの性格は、温厚で人懐っこく、鳴き声も小さいことから人との暮らしに向いていると言われています。遊び好きで、他の猫や動物とも比較的仲良くすることが得意ですが、お留守番や飼い主さんと離れるのを苦手とする個体も多いようです。

イギリス原産の猫⑦ブリティッシュ・ショートヘアー

ブリティッシュ・ショートヘアー

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ショートヘアー(British Shorthair)は、イギリスで最も古い猫種とされています。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ショートヘアーは、アメリカンショートヘアの基礎にもなったと考えられていますが、第二次世界大戦の頃に品種存続の危機に陥る等、品種の確立に長い月日を要した猫種でもあります。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ショートヘアーの特徴は、やはりそのずんぐりとした丸い頭と体ですね。しかし意外にも筋肉質でがっしりとした足に、胸板は厚く、大型のセミコビータイプに分類されます。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ショートヘアーの毛色は、ブリティッシュブルーと呼ばれるグレーカラーが代表的ですが、異種交配の過程によって様々なカラーがでる可能性を持ちます。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ショートヘアーの性格は、自立心が強く必要以上に構われることを苦手とします。とても利口でプライドが高くまさに「猫らしい性格」とも言えますね。

そんな性格からわがままで頑固、来客を嫌がる等の場合がありますので、子猫の頃から環境に慣れさせる必要があります。

イギリス原産の猫⑧ブリティッシュ・ロングヘアー

ブリティッシュ・ロングヘアー

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ロングヘアー(British Longhair)は、その名の通り前述したブリティッシュ・ショートヘアーの長毛種です。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ロングヘアーは、一つの品種として認められるまではペルシャとして扱われていたそうです。ブリティッシュ・ロングヘアーは、2009年にアメリカの猫血統登録団体TICAによって猫種として認められましたが、原産国であるイギリスGCCFでは現在でもペルシャとして扱われています。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ロングヘアーの見た目は、ブリティッシュ・ショートヘアー同様、丸みを帯びた印象ですが、その体は筋肉質で、しっかりとした短めの足を持ちます。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ロングヘアーは、やや大きめのコビータイプに分類され、ペルシャから引き継いだ上品な被毛は、豊富なカラーが認められています。

イギリス原産の猫ブリティッシュ・ロングヘアーの性格は、ブリティッシュ・ショートヘアー同様、自立心が強く、必要以上に構われることを苦手とします。思うままにのびのびと暮らし、要求も少なく、とても落ち着いている個体が多いようです。

イギリスにいる猫の暮らし

屋外で寛ぐ猫の写真

イギリスは動物愛護先進国

イギリスは、動物愛護先進国と呼ばれる国のなかでも最も動物愛護について進んでいると言われています。世界で最も早くに動物虐待を法律で禁止し、アニマルポリスと呼ばれる動物虐待や飼育保育を取り締まる団体の歴史も深い国でもあり、動物愛護に関しては「日本はイギリスより100年遅れている」と表現されることも。

イギリスの猫との暮らしは「放し飼い」

そんな動物愛護先進国イギリスでは、意外にも多くの猫が家を自由に出入りできる「放し飼い」で暮らしています。飼い主さんが外出時にも、愛猫が出入りできるようにキャットドアと呼ばれる小さな猫専用のドアが取り付けられている事が多いそうですね。

しかし、近年ではその他の野生動物や野鳥を保護する為にも室内飼いを勧める声もあがっているようです。

イギリスでは猫などのペットの生体販売はしていない

また、イギリスではペットショップでの生体販売は行われていません。イギリスで猫を迎える際は、日本でいう里親制度やブリーダーを通してお迎えするのが一般的です。

また、猫をお迎えする際には家族構成や家の広さ、状況等を詳しく届出して審査を通過する必要があり、マイクロチップの装着も義務付けられています。

イギリスで猫の放し飼いが主流なのは、住環境の違いはもちろんですが、マイクロチップの装着義務付けられていることや、そもそも猫に対する認識自体が日本とは違うことも関係しているのかもしれませんね。

イギリスで人気の猫の名前

本と子猫の写真

日本での猫の名付けでは、「レオ」「ソラ」「モモ」等の呼びやすい2~3文字の名前が人気のようです。では、イギリスの猫達はどんな名前がプレゼントされているのでしょうか。

イギリスで人気の猫の名前 雌(メス)の場合

ポピー(Poppy)
モリー(Molly)
ベラ(Bella)
デイジー(Daisy)
ロジー・ロージー(Rosie)
ミリー(Millie)
ティリー(Tilly)
ローラ(Lola)
リリー(Lily)
ウィロー(Willow)

イギリスで人気があるメスの猫の名前は、花の名前や女性ミュージシャン、女優さん等の名前が由来になっていることが多いようです。

イギリスで人気の猫の名前 雄(オス)の場合

チャーリー(Charlie)
オスカー(Oscar)
アルフィー(Alfie)
ジェスパー(Jasper)
マックス(Max)
ジョージ(George)
ミロ(Milo)
レオ(Leo)
ティガー(Tigger)
ハリー(Harry)
ベイリー(Bailey)
タイリー(Tilly)

イギリスで人気があるオス猫の名前は、主に人名に使われる名前が多く、男性ミュージシャンやスポーツ選手、俳優さんが由来になっていることが多いようですね。

猫の名前付けにもイギリスならではな理由が

なかには、映画のタイトルをとったり、好きなミュージシャンの代表曲からとったりすることもあるようです。イギリスで人気の猫の名前を調べた時に感じたのは、やはり猫に対しての意識が日本とは違うということでした。

日本での猫の名付けは「猫らしい」名前や、猫の見た目からとった名前が一般的ですよね。イギリスで暮らす愛猫家さんのブログで、「猫だって家族なのだから、人と同じように名付けするべきだ。人に付けておかしい名前は、猫にも付けない。」という言葉を見つけた時、イギリスの猫愛はあまりにも根深いものなのだと改めて驚きました。

名前一つとっても、猫はペットではなく、人と同じ家族であるという意識が強く表れているのかもしれませんね。もちろん、名付けに関しての考えは人それぞれですし、飼い主さんが一生懸命考えた名前であれば、愛猫にとって一生もののプレゼントになりますよ♪

イギリスの猫事情

国旗の写真

ここまで、イギリスの猫愛についてお話ししてきましたが、驚くのはまだ早いですよ。なんとイギリスには首相官邸や、外務省、在ヨルダン英国大使館、大蔵省等に勤める「猫の公務員」がいるのです。

猫の公務員「首相官邸ネズミ捕獲長」

イギリス首相官邸があるダウニング街には、昔から多くのネズミが住み着いていたそうです。それらのネズミ対策として猫を雇う習慣が1500年代初期頃から存在し、1924年から「首相官邸ネズミ捕獲長」という肩書で正式に雇用されるようになりました。

2016年には、イギリス首相官邸だけではなく、外務省に「パーマストン」と名付けられたオス猫が就任し、大蔵省には「グラッドストン」という黒猫が採用されています。

2017年には在ヨルダン英国大使館にもネズミ捕獲長のポストが新設されており、直属の上司は本国外務省のネズミ捕獲長「パーマストン」であることも定められています。

もちろん、公務員勤めしている彼らの生活費についても詳細に定められているようです。ただし、あくまでもネズミ捕獲長としての勤めを果たす義務があり、過去には職務に対し不熱心であることや、度重なる脱走による更送、引退した猫公務員達もいたようです。

職務に対し不熱心、度重なる脱走…人間に置き換えればとんでもないお話しですが、これが猫となると何故か微笑ましく感じてしまいますね。

しかし、イギリスの猫愛はもちろん、猫に対して人と同じように接していることが証明されるお話しでもあります。いつか日本でも「猫の公務員」が雇用される日が来るといいですね~♪

イギリスのスター猫「ボブ」

イギリスには公務員として真面目に不真面目に働く猫もいれば、俳優として大スターになる猫もいます。一人の青年の人生を変えた茶トラ猫「ボブ」は、現在世界一有名な猫と言われています。

彼を題材にしたノンフィクション「ボブという名のストリート・キャット」は、シリーズ合計1,000万部を超える大ヒット作品となり、2016年には映画化「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」で実際に「ボブ」が本人役出演を果たし、すっかり大スター猫となりました。

イギリスロンドンでミュージシャンを目指していたジェームスは、夢に破れ、麻薬中毒、ホームレス…と気付けば絶望の中から抜け出せずにいた。そんなジェームスの前に現れた「茶トラの野良猫ボブ」が、彼の人生を大きく変えていくという奇跡の友情物語。

全てが実話であり、映画の主人公である「ボブ」も、実在する本物のボブが演じています。日本では2017年8月に公開されておりDVD、Blu-rayも販売されています。まだ観ていないという方は、是非ご覧になってみて下さい。

猫と人が結ぶ固く強い絆に、ホッと心が温まるとっても素敵なお話しです。深い猫愛に溢れるイギリスで、人々の心を掴んで離さない「ボブ」の姿は愛猫家必見ですよ~♪

まとめ

黒猫の写真

イギリスの猫種や暮らし方、猫事情等についてご紹介しました。

イギリスは動物愛護先進国と分かってはいたものの、知れば知るほど驚かされることがたくさんありました。

もちろん、日本の愛猫心も負けてはいませんが、イギリスの猫愛には見習いたいところもたくさんありそうですね。

機会があれば、イギリス猫旅へ行きたいものですね~♪

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