猫の座り方は6種類
猫は柔らかい体を駆使して、様々な体勢で寛ぎますよね。座り方にも様々な種類があり、それぞれに名称があります。主な猫の座り方は以下の6つです。
- 香箱座り
- エジプト座り
- スフィンクス座り
- 横座り
- しっぽ巻き座り
- スコ座り
猫の座り方からはその時の猫ちゃんの気持ちが分かります。どれだけリラックスしているのか、どれだけ警戒しているのか。飼い主さんやその場にいる人への気持ちや、猫から見たその人への関係についても含まれます。そういった座り方からわかる猫の気持ちも合わせてご紹介していきましょう!
猫の座り方①香箱座り
お腹を床につけ、全ての足を体の下に折りたたむようにして座るのを「香箱座り(こうばこずわり)」と呼びます。この座り方をしている猫の姿が、お香等を収納する「香箱」に似ていた事から、香箱を作る、香箱座りをする等と言われるようになったそうです。
香箱座りしている時の猫の気持ち
香箱座りしている時の猫の気持ちについては「リラックスしている」「警戒している」と、両極端な見解があります。香箱座りをしている時は前足を折りたたんでいるので素早く動く事ができない為、リラックスしている状態であるという意見と、後ろ足をしっかり地面につけているのでリラックスしていないという意見があります。
どちらにしても、警戒度が強い場合には見られない座り方だと思います。完全室内飼いの猫ちゃんの場合は、香箱座りをしたままウトウトと眠ってしまう事も多いので、リラックスしていると考えても問題なさそうですね♪
猫の座り方②エジプト座り
モデルさんのように前足を揃え、キレイな姿勢で座る姿を「エジプト座り」と呼びます。猫の座り方で最もスタンダードな座り方で、犬のお座りにもよく似ていますね。これは、エジプトの神「バステト」の猫姿から由来した名前だと言われています。
エジプト座りしている時の猫の気持ち
エジプト座りは、野良猫にもよく見られる姿勢である事から周りの状況や、相手を多少警戒している状態だと考えられています。ただ、警戒している時に限らず、何かに興味を持ったり、期待していたりする時にも見られる座り方です。エジプト座りをしている時の猫は、周りの様子をよく理解しようと、センサーを張り巡らせているのかもしれませんね。
猫の座り方③スフィンクス座り
スフィンクス座りとは、その名の通りエジプトの「スフィンクス」のような姿勢の座り方の事を指します。香箱座りの前足が伸びた状態ですね。犬の伏せの姿勢にも似ています。
スフィンクス座りしている時の猫の気持ち
スフィンクス座りをしている時も、香箱座り程ではないもののリラックスしている状態の座り方だと言われています。子猫や体の大きい猫は香箱座りができず、このスフィンクス座りになる場合も。香箱座りで眠っていた猫が、腕をピーンと前に伸ばして伸びをした後に、そのまま眠ってしまい、スフィンクス座りになる事もありますよ~!
猫の座り方④横座り
前足は地面に付けたまま、後ろ足を横に流すように座る姿勢を「横座り」と呼びます。座るというよりも、寝転ぶに近い姿勢ですね。人間の女性の座り方である「お姉さん座り」にも似ている事から「女座り」等と呼ばれる事もあります。
横座りしている時の猫の気持ち
横座りは野良猫にもよく見られる座り方ですが、比較的落ち着いている、リラックスしている時に見られる座り方とされています。特に横座りをしている時に、前足も放り出して寝転んでいるような姿勢の時は、非常にリラックスしている状態と考えてもいいですね。
猫の座り方⑤しっぽ巻き座り
足にしっぽを巻き付けるようにして座る姿勢を「巻き座り」「しっぽ巻き座り」等と呼びます。上記で紹介したエジプト座りに、しっぽを前足に巻き付けている座り方ですね。
しっぽ巻き座りをしている時の猫の気持ち
一般的に足にしっぽを巻き付けるようにして座っている場合、警戒しているサインだと言われています。知らない猫や他の動物に遭遇した時等によく見られる座り方です。ただ、神経質で几帳面な猫は、お風呂場等でしっぽを汚さない為にしっぽを巻き付ける事もあります。
猫の座り方⑥スコ座り
その名の通り、スコティッシュフォールドに見られる事が多い座り方で、足を大股に開き、まるで人間のような座り方をする姿勢を「スコ座り」と呼びます。その姿が、まるでおじさんのようである事から「おやじ座り」「おじさん座り」等と呼ばれる事もあります。
スコ座りをしている時の猫の気持ち
スコ座りは、すぐに走り出す事が出来ない姿勢で、急所であるお腹を放り出している事から非常にリラックスしている状態だと言われています。そのだらしなくも可愛い姿が、SNS上でも話題になりました。確かに、警戒とは程遠い座り方に見えますよね。(笑)
猫は本来警戒心が強い為、いつでも動き出せるような座り方で休む事が多いと考えられています。と言っても、本能的にそうしているのであって、一概に飼い主さんを信頼していない、警戒しているとは限らないので安心して下さいね。
猫の座り方がおかしい病気
猫の座り方がおかしい時、何らかの病気が隠れている可能性もあります。と言うのも、上記で紹介したスコ座りは、スコティッシュフォールド等の品種見られる事が多い「骨軟骨異形成」という遺伝性疾患が関係しており、その痛みを避ける為にスコ座りをしているという説が有力だと考えられています。
スコ座りのように、種類が関係している場合はともかくある日突然変わった座り方をし始めた場合や、座り方がおかしい場合は「痛みをやわらげる為」にその座り方している可能性もありますので、しっかりと様子を観察し、かかりつけ医に相談しましょう。猫の座り方がおかしい場合に考えられる主な病気は以下の4つです。
猫の骨軟骨異形成
猫の骨軟骨異形成(こつなんこついけいせい)は、骨が正常に成長しない遺伝性疾患です。上記でもお話したように、とてもかわいいスコティッシュフォールドの折れ耳や、マンチカンの短足、ペルシャの鼻ぺちゃ等も、この骨軟骨異形成による奇形だと考えられています。骨軟骨異形成を患っている場合、関節の痛みや腫れ(骨瘤)、尾の骨がごつごつするなどの深刻な合併症症状が起こることもしばしばです。鼻血が出ることもあります。
猫の変形性関節症
猫の変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)は、肥満や加齢等によって骨と骨を繋ぐ関節部分が炎症をおこしている状態の事を言い、骨関節炎とも呼ばれています。元気がなくなる、関節が腫れる、触ると痛がる等の症状や、患部が痛む事で歩き方や座り方が不自然になる場合もあります。
猫の膝蓋骨脱臼
猫の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれる膝のお皿が大腿骨の滑車溝と呼ばれる溝からずれてしまう状態の事を言います。完全に外れてしまった場合を「脱臼」、不完全な場合を「亜脱臼」と呼びます。主に高いところから飛び降りた時や、ぶつかった時等の外傷によって発症しますが、遺伝によって発症しやすい品種もいます。猫は痛みを隠す習性もある為、症状が軽度な場合は発覚が遅れる事も少なくありません。日頃から、歩き方や座り方をしっかり観察しておきたいですね。
猫の椎間板ヘルニア
猫の椎間板(ついかんばん)ヘルニアとは、背骨の間にあるクッション(椎間板)が潰れて変形してしまっている状態の事を言います。外傷や加齢、肥満等の原因によって椎間板が破れ、クッションの中身(髄核)が飛び出し、近くにある神経や脊髄を圧迫する事によって椎間板ヘルニアを発症します。椎間板ヘルニアはどこの部位にも発症する可能性があります。初期症状で痛みを感じる場合が多いので、早めに発見できるよう日頃からしっかりボディーチェックを行いましょう。
猫の座り方がおかしい時に考えられる病気は、上記の他にもたくさんあります。また、猫は痛みを隠す習性がある為、病気の発覚が遅れるケースも少なくありません。日頃から愛猫の体調をしっかりチェックし、異変にいち早く気付く事ができるよう心がけたいですね。
まとめ
猫の座り方や気持ち、考えられる病気についてご紹介しました。
確かに、愛猫を観察していると様々な座り方をしますよね。我が家の愛猫が「エジプト座り」をしている時は、「おやつの時間ですよ」「遊びましょうか」「どこ行くの?」等、こちらに興味や期待を持っている時に多い気がします。
香箱座りをしてくれないから、リラックスできていないのかも…と不安になる飼い主さんも多いようですが、実は香箱座りは全ての猫ちゃんが出来る座り方ではないようです。香箱座りが出来ない子猫や大型猫ちゃん、我が家の愛猫のように香箱座りが下手な猫も存在しますので、安心して下さいね!(笑)
男性 匿名
30代 女性 mika
でも寝るときに、横坐りの状態で背中を向けて寄りかかってきたり、そのまま私の腕にあご乗せして寝たりするので かわいくて まぁいいか。と思っています。
10代 女性 匿名
50代以上 女性 匿名