猫が前足をたたんで座る4つの心理

猫が前足をたたんで座る4つの心理

前足をたたんで座るのは猫特有のものです。猫の気持ちは座り方にはあらわれることがあります。前足をたたむ、前足を揃えるなど、猫と前足の心理を調べました。

猫が前足をたたんで座る時の心理

香箱座りの猫

猫が前足をたたんで座ることを「香箱座り」と呼びます。香木などを入れる箱の形に似ていることが由来です。アメリカでは切ってない一塊のパンという意味で「ローフ」と呼ばれています。

この座り方は猫特有なのだそうです。しかし、全ての猫ができるわけではなく、足をたたむのが苦手な猫やできない猫もいます。例えば、体が大きい、太っている、足をケガした猫などは、前足をたたむことが難しいです。

さらに遊び盛りの子猫はじっと大人しくしていることがないため、前足をたたんでいる姿を見ることが少ないかもしれません。猫はいつもこの座り方をするわけではなく、他の座り方をすることもあります。

では、この猫特有の前足をたたんで座る時に、猫はどのような気持ちなのでしょうか。

リラックス

自然界では、外敵に襲われないようにしなければなりません。足の裏を地面に着けて、いつでも素早く対応できるような体勢をとる必要があるのに対して、前足をたたんでいるということは、それほど素早く動く必要がないと考えるとことができます。

つまり、リラックスしていると言えます。目を閉じて頭を下げていればよりリラックスしている状態です。

飼い主を信頼している

前足をたたんで座り、リラックスしている姿を見せられるということは、飼い主さんを信頼しているということです。

安心できる場所だと思っている

前足をたたんでいるため、素早い行動はできないかもしれません。つまり、そこが敵に襲われる心配がない安心な場所だと思っているのです。自然界ではリラックスできる安心な場所はなかなかありません。

リラックスしているが…

前足をたたんではいますが、後足の裏は地面に着いています。リラックスはしているが、それでもいざというときは動き出せるという気持ちもあるのかもしれません。耳をピンと立てて、目を見開いていれば何かを警戒している状態です。

猫が前足を揃えている時の心理

猫の前足

猫が座る時、前足が揃っているととてもかわいいですよね。揃ったモフモフの前足ファンは多いんですよ。前足を揃えている時は以下のような様子の時が多いとされています。

  • 観察中
  • 集中している
  • 考えごとをしている
  • お願いごとがある

窓から外を見ている時や、飼い主さんの行動を見ている時など、じっと観察しているときに前足を揃えていることが多いようです。飼い主さんの行動を不思議そうに見ているときなどは、集中していろいろと考えているのでしょう。

足を揃えるという動作も、ケガなどによってはできない場合や、もともとしない猫もいます。おもちゃで遊んでいるときも集中していますが、この時は足を揃えないことが多いかもしれません。猫の遊びは狩りであるため、すぐに走り出したり、ジャンプしたりする必要があるからでしょう。

猫が前足をしっぽで包んでいる時の気持ち

猫の足

揃った前足に、さらにしっぽを巻き付けていることがあります。しっぽが短い猫では確認できませんが、「正座をしている」「お行儀がいい」などと表現されるこの姿勢には、次のような理由があるようです。

  • 警戒心
  • 緊張感のあらわれ
  • しっぽを踏まれないように
  • 寒い
  • お願い事がある

しっぽを体に沿わせている猫は警戒心が強いと言われています。また警戒心の他に几帳面な性格の猫や、しっぽを踏まれないために巻き付けていることもあるようです。

緊張感のあらわれなのでしょう。反対に前足に尻尾を巻かない時は、気を許してリラックスしているとも言えますね。

この他に、寒い時期になるとしっぽで前足を包むようになるそうです。「しっぽマフラー」とも呼ばれています。この姿を見ると「冬だな」と感じる飼い主さんも多いようです。

「正座」と言われるように、猫が飼い主さんに何かお願いがあるときに「じっ」と見つめることがありますが、その時に前足を揃えてしっぽで包んでいることがあるのです。

猫なりに、きちんとお願いしているのかもしれませんね。ですが、この行動はする猫としない猫がいます。冬だけする猫、右巻き、左巻きなども猫によって違い、気分によってやる時とやらないときもあるようです。猫らしいと言える行動かもしれませんね。

まとめ

香箱座りをするロシアンブルー

猫が前足をたたんで座るのは、リラックスしているかです。飼い主さんに対しても、場所に対しても信頼をしている証拠と言えます。

とは言え、後足は地面に着いているので、完全なリラックスとは言えないようです。観察をしてみると、前足をたたんでいる時の気持ちがより分かりますね。

猫によっては、完全に前足を隠して座っていることがあります。ガラステーブルなど透明の板の上に猫が座るようになれば、前足をたたむ猫の裏側が見えて面白そうですね。

猫の前足は上手にたたむ以外にも、きれいに揃えていることがあります。さらに前足にしっぽを巻き付け包むこともあります。考え事や緊張感、お願い事などの理由があるようです。

気分によってやったりやらないなど猫らしさもあるようですが、前足の動きから猫の気持ちを知ることができそうですね。

投稿者

40代 女性 ねね

香箱座りは、よくうちの猫ちゃんもしています。前の手をしっぽで包む姿は毎日見かけます。私達が出掛けるときに玄関でよくその姿で見送ってくれています。ご機嫌なときも、するみたいで可愛いです。あと、私がよくしっぽを踏みかけるので、警戒しているのもあるかもしれませんね。猫ちゃんが、ごはんを食べているときにむぼうびなので、しっぽがだらんとなっていて、つい踏みかけてしまうのです。マタタビがほしいときも前の手にしっぽで包んで座り待っています。猫ちゃんも、毎日色んなことを考えて生きているのですよね。
投稿者

40代 女性 のりちゃん

猫ちゃんが、香箱座りするときには、リラックスしているときでしょうね。
前足に尻尾を巻き付けているときがありますね。我が家の猫ちゃんは考え事をしているときが、多いです。遊びの時間が終わったあとによく、顔はボーとしていて体は香箱座りの時もありますよ。かと思えば、前足をキチッと揃えているときがあります。どんな意味があるかはわかりませんが、可愛らしいです。
おやつがほしくてもらえるまでは香箱座りしながら目はこちらを見つめているときがあります。他の猫ちゃんたちは、香箱座りをすることはないのですが、前足に尻尾を巻き付けている時がよくあります。わたしは、その姿が大好きです。
投稿者

50代以上 女性 匿名

我が家の猫ちゃんは人間でいうと75歳くらい。女の子です。
まだ若い頃、自動車事故で尻尾を切断。
命だけは助かったのですがお尻を見るといまだに泣けてきます。
尻尾を失ってからは我が家の人間にべったり。やっぱり車が怖いらしく道には出ません。
私の母親が大好きで居なくなると、近所のよくお邪魔するお宅に行き、家の中を覗くそうです。
来てないよと言うととぼとぼ帰っていくようで、まるで人みたいで怖いそうです。
今後も長生きしてほしいので、ありったけの愛情で接して行きます。後で後悔しない為にも。
投稿者

50代以上 女性 けめこ

うちの娘が初めて香箱座りをする飼い猫を見て、「前足折り込み作戦」と名付けていたのを思い出します。
投稿者

20代 女性 きょうか

生後3か月の子猫ですが、飼い始めて1週間でこの『香箱坐り』見せてくれました!信頼してくれてるなんて…嬉しすぎます。
投稿者

40代 男性 匿名

うちのにゃんこは私が横になってテレビを見ていると、私の太ももの上で寝ます。かわいいけど、時間が長くなると足がしびれてくるのが…でもかわいいし、それだけ私のことを信用してくれてると思って、ありがとうって思う。
投稿者

50代以上 女性 匿名

うちの犬は、5歳の時に新しくねこが来てすぐ、香箱坐りを真似っこするようになりました。
それまで飼い主の膝に乗らなかったのに、ねこに負けまいと乗るようになり、顔を手で洗う仕草もするようになりました。
投稿者

女性 匿名

うちの場合は香箱座りの時の方が緊張しているように見えます
スフィンクス座りの方がリラックスしているようで
そのままコテンと寝てしまうことが多いです
他の方のコメントを読むとそれぞれ個性があってかわいいですね
投稿者

50代以上 男性 匿名

しっぽを巻き付けるのは緊張ですか。知りませんでした。子供の頃、飼っていた猫達は全員しっぽを直線に伸ばして座っていました。飼っていた犬とも仲良く、全く緊張していなかったのですね。抱っこする時も目を閉じ前足をだらんと、たらしていました。可愛かった思い出です。
投稿者

50代以上 男性 匿名

香箱を作る ともいうみたいですね。芥川龍之介の「お富の貞操」という短編にこの言葉が良く出てきます。明治維新ごろの言葉遣いも興味深い作品です。一度お読みになってみてください。
投稿者

40代 男性 にゃーご

昔飼っていた三毛のメス猫は、爪とぎ柱のそばの絨毯の上がお気に入りの場所でした。顔に夕日を浴びて、香箱座りで目を閉じてよく休んでたのを思い出します。
私が小学生の頃もうお婆ちゃんの猫でしたが、外敵のこないあったかい場所で何もしないのが一番気持ちが安らいだのだと今になって思います。

スポンサーリンク