猫の8歳は高齢期!現れる老化現象とケアの方法

猫の8歳は高齢期!現れる老化現象とケアの方法

獣医学の発達や猫の食生活の改善によって、猫も長生きになりました。ところが猫は人間の4倍の早さで歳をとり、特に老化現象は8歳前後から始まるといわれています。意外と早く訪れる8歳という猫の高齢期に、わたしたちがどのように対処すべきか、まとめました。

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猫の8歳を人間に例えると

白い猫

現在、猫の平均寿命は13~15歳といわれています。完全室内飼いの意識が高まるなど生活環境も改善され、猫にとって暮らしやすい世の中になりました。食生活と健康管理に対する飼い主の意識と獣医学の発達によって、15歳を超える猫も今では全く珍しくありません。20歳を超える長寿猫もいるほどです。

ところが、実際は猫を飼い始めると飼い主は猫の可愛らしさに気がとられ、日々の穏やかな猫との生活が永遠に続くものと思いがちです。実際、猫は人間の4倍の早さで歳をとり、老化の兆候は8歳前後から始まります。

そうはいっても「8歳は、まだ若いのでは?」というのが飼い主の本音であり、実感ではないでしょうか。猫の歳を人間の年齢に換算すると8歳は40代後半です。人間でいえば中年にあたります。本格的な老化現象は11歳頃(人間の年齢では60歳頃)から見られるともいわれていますが、8歳という年齢が猫の身体に変化が表われ始める一つの目安であることには変わりはありません。キャットフードも7、8歳からを「シニア用」としているメーカーが多いように、8歳を節目として、飼い主は猫の健康管理に徹するべきでしょう。

8歳ごろから現れる猫の老化現象

眠る猫

猫の老化はどこで分かるのでしょうか。8歳をひとつの節目としたとき、この年齢になると心臓、脳、肝臓、腎臓など、極めて重要な臓器が次第に弱ってきます。猫の日々の行動や仕草、習慣が徐々に変化し、活力が失われ始めるのが8歳ごろだといえます。

猫の老化のサイン

飼い主は、どのような視点から猫の老化現象を把握すればよいのでしょうか。以下は、8歳ごろから見られる猫の老化の兆候ともいえるサインです。

  • 動作や反応が鈍くなる
  • 瞬発力が感じられなくなる
  • 寝てばかりいる
  • 視力や聴力が低下する
  • 目ヤニやよだれが目立つ
  • 爪が伸びやすくなる
  • 歯が抜けたり、息が臭う
  • 被毛に艶がなくなる
  • 筋肉にハリがなくなる
  • 猫自身が全身をなめて手入れしたのに、気にしなくなる
  • 食べ物の好き嫌いがはっきりする
  • 新しいフードに対し、あまり関心を示さなくなる
  • 家の外に出入りする猫の場合、屋内で過ごす時間が長くなる

猫の老化にともなう病気

様々な老化の兆候が猫の行動に表われてくるだけではなく、猫にとって重要な臓器のはたらきも弱ってきます。老化が進むにつれて、以下のような病気になりやすくなります。

  • 腎臓の病気
  • 悪性腫瘍(ガン)
  • 関節炎
  • 心臓病
  • 便秘、排尿困難
  • 歯周病
  • 甲状腺機能亢進症
  • 痴呆症状

猫の老化を支える飼い主ができること

  • 猫が過ごしやすいように快適な環境を整える
  • グルーミングを手伝う
  • 運動不足にならないように心掛ける
  • 引越しや模様替えを控える
  • 新入り猫を迎え入れない

8歳の猫に与える食事

餌を食べる猫

老化を止めることはできませんが、老化によってかかりやすくなる病気の予防は健康管理によって可能です。老化の兆候が見られる8歳前後から猫の免疫力も低下するので、健康管理に徹するべきです。

肥満防止のために、脂肪とたんぱく質を減らし、カロリーの少なめにした食事を与えるとよいでしょう。時々、ミネラルやビタミンの補助食品を与えることもよいことです。

また、8歳という年齢を目安に、キャットフードを「シニア用」に切り替えていく必要があります。栄養バランスを考えたキャットフードを選び、年齢が上がるにしたがって段階的に、その時期の猫が必要としているフードを与えることが健康を維持する秘訣となります。

まとめ

黒い猫

人間も猫も高齢化します。人間も身体的な衰えを隠すことができないように、猫も8歳という高齢期に差し掛かると同時に免疫力も低下し、ひとつひとつの行動にも変化が目立ってきます。「うちの猫は、まだまだ若い」「8歳でもこんなに元気」「高齢期とは思えない」と思っているのは飼い主だけで、猫自身の衰えは人間の4倍の早さで常に進んでいきます。

高齢期に差し掛かるとともに様々な病気を抱える可能性もあります。猫の健康管理の見直しと、また将来、来るべき日に備えてペット保険についても考えておく必要があるでしょう。

猫が日だまりで寝ている姿は可愛いものですが、それがやがて、いつでも寝てばかりという状態になってしまいます。その日が、いつくるか分からない遠い日のこととは思わずに、8歳という年齢の時点で、猫の老化と、その見通しを病気の予防や対策として具体的に考えておくべきでしょう。

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