『シャンプーが苦手』な猫を上手に洗うコツ5つ!水を使わない方法もあるってホント?

『シャンプーが苦手』な猫を上手に洗うコツ5つ!水を使わない方法もあるってホント?

猫はシャンプーが苦手なため、お風呂場で暴れたり逃げたりして困り果ててしまう飼い主さんも少なくないでしょう。無理に洗おうとすれば猫もトラウマになり、さらにシャンプーすることが困難になってしまうことがあります。ここでは、猫が嫌がりにくいシャンプーのコツと水を使わなくても猫の体を綺麗にする方法をご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

シャンプーが苦手な猫を上手に洗うコツ

洗面台に腰掛ける茶猫

では、「シャンプーが苦手」な猫を上手に洗うコツにはどのようなものがあるのでしょうか。

1.お風呂場に慣らしておく

まずはシャンプー前に、猫をお風呂場に慣らしておくことをオススメします。とくに初めてのシャンプーでは、突然に知らない場所に連れていかれ、シャワーの大きな音がするので、猫が不安になるのも無理はないでしょう。

最初はお風呂場に入るところから始めて、シャワーを出してみるところまで少しずつ段階を踏みながら猫を慣れさせます。シャワーの響く音やお湯が流れる様子など、お風呂場の雰囲気全体を全く知らないのと知っているのでは、嫌がる度合いも変わってくるはずです。

2.ブラッシングを丁寧にしておく

シャンプー時間を短縮するために、予めブラッシングをして猫の体に付着している被毛やホコリを取り除いておきましょう。

余計な被毛を除去して毛の絡まりをほどいておくことで、シャワーで流した際に被毛同士が絡みにくくなり、汚れも落ちやすくなります。長毛種の猫は、シャンプー後にできやすい毛玉を防ぐ効果もありますよ。

3.体に適したバスタブを用意する

猫のシャンプーでは、浅すぎず深すぎないバスタブを用意してあげるとスムーズです。体がすっぽり入る空間の中は猫が安心し、立ち上がった時につかまるところがあると体が安定するので落ち着きやすくなります。

猫用バスタブは、使わない時に折り畳めるタイプやシャワーがセットできるフック付きなどの様々な種類がありますが、猫が入ってもひっくり返ったり、曲がったりしないようなしっかりとした素材の容器ならバスタブとして代用できます。

4.猫の顔を濡らさないようにする

猫の被毛は水に濡れると乾きにくいといった特徴があります。そのためシャンプーを嫌がる理由は、体温が奪われてしまうのを本能的に避けようとしているからです。

顔まわりはひげや耳など猫が周囲の状況を感じ取るセンサーがたくさんありますので、びっくりさせないように猫の顔を避けて背中の方から流しましょう。かけ湯にしながらシャンプーをすると体の冷えを感じないので、猫が嫌がりにくくなります。

5.泡立てネットを使って猫の体を洗う

猫の体をシャワーでよく濡らした後は、シャンプーを直接付けずに泡を立ててから洗っていきましょう。

直にシャンプー液を付けるよりも泡が皮膚までいき届き、すすぎ残しも減ります。ネットがあると泡立ちが早く便利です。

水を使わずに猫の体を洗う方法

猫を拭く飼い主

どうしてもシャワーを使って体を洗うのが苦手な猫は、水を使わずに体を洗う方法がありますので取り入れてみましょう。

以下のような猫専用のお手入れ用品を使うと、皮膚や被毛のケアができます。

  • 猫専用のウエットタオル
  • 泡タイプの猫用シャンプー
  • 粉タイプの猫用シャンプー
  • スプレータイプの猫用シャンプー

猫専用のウエットタオルは、ボディまたはシャンプータオルとして販売されているシートタイプのお手入れ用品のことをいいます。種類が豊富で毛艶を良くしてくれる成分が含まれているもの、水分をたっぷり含んだもの、大判タイプや大容量など種類が豊富なので、猫に合ったものを使用してみましょう。

ただし、香りには気をつけてください。人間にとってはいい香りでも、猫にとっては体に慣れない香りが付着すると多大なストレスになることがあります。できれば無香料のものが良いでしょう。

他にもシャワーで洗い流す必要がない猫シャンプーは、「泡タイプ」「粉タイプ」「スプレータイプ」があります。猫の体につけてマッサージをするように揉みこむと、汚れや気になるニオイを取り除くことが可能です。仕上げにタオルで拭き、ブラシで被毛を整えてあげれば、皮膚や被毛を清潔に保つことができますよ。

まとめ

シャンプーする猫

猫は自ら被毛を舐めて体を綺麗にすることができるため、基本的にはそんなに頻繁にシャンプーをする必要はありません。しかし体型や長毛種、高齢化や病気によってはうまく毛づくろいできないことがあるため、飼い主さんがお手入れをフォローして清潔な状態を保ってあげましょう。

猫をシャンプーするときに大切なことは、事前準備をしてなるべく時間をかけずにシャンプーを済ませることです。どうしても嫌がる場合は、水で流す必要のないお手入れ用品を使いながら少しずつ体のケアに慣らしていきましょう。

心臓病などの持病がある猫に無理をさせると、持病が一気に悪化してしまうこともあり得ます。嫌がる場合は絶対に無理をしないでください。

愛猫に合ったシャンプー方法を選び、健康で美しい皮膚や被毛を維持してあげたいですね。

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