猫の首輪に鈴をつけるメリット
1.猫がどこにいるかが音でわかる
猫は狭いところに隠れることを好み、クローゼットや洗濯機などあらゆる場所に入り込んでしまいます。絶対に家のどこかにいるはずなのに愛猫の姿が見えず、不安になりながら探し回ったという経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
首輪に鈴がついていれば愛猫が動いた時に音が鳴るので、音を頼りに居場所を知ることができて便利ですね。
2.猫を閉じ込める・蹴とばすといった事故を防げる
野生時代に狩りをしていた猫は、物音を立てずに動くことが得意です。愛猫がドアの向こうに移動したことに飼い主さんが気づかずにドアを閉めてしまい、愛猫をドアの向こうに閉じ込めてしまったというのはよくある話ですよね。
また愛猫がいつの間にか飼い主さんの足元に近寄ってきていて、蹴とばしてしまったり足を踏んでしまったりというハプニングも珍しくありません。猫と一緒に暮らすうえで、猫の動きを鈴の音で把握できることは安心安全に繋がるでしょう。
3.迷子になっても見つけやすい
飼い主さんが脱走対策をしていても、猫はふとした瞬間に脱走してしまうリスクがある動物です。自力で家に帰ることができず、そのまま迷子になってしまう猫も多いですが、鈴がついていれば音が鳴るので飼い主さんは捜索しやすくなるでしょう。
また、たとえ鈴がついていなくても、首輪をしていれば野良猫ではなく飼い猫であることをアピールできるので、他の誰かが見つけてくれた時に適切な対応が期待できます。
猫の首輪に鈴をつけるデメリット
1.音がうるさくてストレスになる
猫は人間よりも聴覚が優れているので、鈴の可愛らしい音でもうるさく感じてしまうようです。首輪に鈴をつけて過ごしていると、少し動く度に顔のすぐ近くで音が鳴るので、猫にとってはストレスになると考えられます。音を気にしやすい性格の猫だと、鈴をつけてもらうことは難しいかもしれませんね。
2.鈴の重さが首の負担になる
首輪に鈴をつけていると、鈴のぶんだけ首輪は重たくなります。人間よりもずっと体が小さい猫にとっては、鈴の重さが首の負担になってしまう可能性があるので注意が必要です。愛猫の首が疲れたり血行不良になったりするのを防ぐために、首輪の鈴はデザイン重視ではなく、できるだけ軽いものを選ぶことをおすすめします。
3.慣れてもらうまでに時間がかかる
猫はとてもデリケートなので、鈴をつけて過ごすことに慣れるまでには時間がかかる可能性が高いです。コツコツと時間をかけて鈴をつけて過ごす練習をすれば、いずれは鈴の音にも慣れてくれると期待できますが、愛猫の性格によってはかなりの長期戦になることも覚悟してください。子猫のころより小さめの鈴を首輪につけて慣れてもらうほうがよいかもしれません。
「愛猫の可愛い写真を撮りたいから今すぐ鈴をつけさせたい」という理由で首輪に鈴をつけるのは、あまりおすすめできません。
猫の首輪に鈴を使用する際の注意点
愛猫の首輪に鈴をつけたい場合は、できるだけ猫の負担にならない鈴を選ぶことが大切です。大きな鈴がついていると目立って可愛らしいですが、猫の細い首には重みが負担になってしまうので、鈴はできるだけ軽いものを選んでくださいね。
鈴を購入したら、愛猫の首輪に試しにつけてみましょう。愛猫が鈴の音を少しでも嫌がったり怖がったりするようなら、すぐに外してあげてください。無理強いすると猫のストレスになるので絶対にやめてくださいね。時間置いてからまた鈴をつけたり外したりして、少しずつ鈴に慣れてもらう練習をしましょう。
愛猫が鈴の音に慣れるまで自由に首輪から鈴の取り外しができるように、首輪と鈴が別売りになっているものや、鈴を簡単に取り外せるタイプの首輪を選んでおくと便利ですね。
また鈴の音も高めだったり低めだったりとそれぞれ異なるので、いつまでも愛猫が鈴の音に慣れない場合は他の鈴に変えてみるのもおすすめです。好みに合った音の鈴なら、受け入れてくれる可能性もあるでしょう。
まとめ
猫の首輪に鈴をつけることには安全対策になるというメリットがある一方で、猫の負担になりやすいというデメリットもあります。メリットとデメリットを理解し、愛猫の性格も考慮したうえで鈴をつけるべきかどうかを判断してくださいね。
どうしても鈴の音が苦手という猫には無理をさせずに、鈴をつける以外の方法で安全対策をしましょう!